建築家 田口知子の日常をつづったブログ -73ページ目

銀座の癒し猫

先週の週末、銀座を歩いていたらとても珍しいものを見ました。みゆき通りの看板の上に、手ぬぐいのようなシュシュをつけた猫がどーん座っており、そのまわりにたくさんの人だかりができていました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 銀座のみゆき通りの看板の上に猫が。。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 人が集めってきてもまったく動じない風格。

 猫好きの私としては、これは思わず写真を撮って、その素性を確かめるべく周辺を見回していたら、どうも飼い主らしいおじさんがいて、その人が標識に載せたらしい・・。それにしても、ヒトに対してまったく恐れを見せないその猫の風格に感心したわたしは、飼い主らしきおじさんにアプローチ。


 T「おじさんの猫ですか?かわいいですね。ノラ猫を拾ったのですか?」

 おじさん(O)「いや、これはうちで生まれたんだよ。わしの足元でね。うちには48匹猫がいるんだよ。」

 「えー、そんなにいっぱい飼ってるんですか。こんなにヒトに馴れてるっていうのは、何か育てるのにコツがあるんですか?」 

 O「いやー、別にそんなことないよ。48匹いても、こういうのは4-5匹っきゃいないね。生まれつきっていうんだろうねえ」

 T「はあ、やっぱり猫にも性格があるんですかねえ。おもしろいですねえ。猫はなんていう名前ですか」

 O「こいつは みなせあやこっていうんだ。ネットでみなせあやこって引けばいっぱい出てくるよ。すごく有名な猫なんだよ。今日の朝も朝日新聞の朝刊にお花見猫ってんでカラーで写真出てんだよ。」(新聞を見せてくれる)

T「へえ。そうなんですか。かわいいですね」

O「おれが自分で何か書くと、こうやって街中で猫を見世物にしてる、動物虐待だって、ブログが炎上するんだよね。だからおれは何も書かないんだけどね。」

T「はあ。そんなこともあるんですか・・・。」


猫は、道路に下ろされ、そこでもじっと座って人に触られることを受け入れています。


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子供たちが「なでなで」しても全く動じる様子はなく、目を細めてじっとしていました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 子供たちはみんな大喜び。

猫は普通子供を怖がります。何をされるか予想ができないからでしょうが、この猫は子供に対しても大人でも、分け隔てなく、触らせてあげるその様子は、信じがたいサービス精神だと思います。動物には人を和ませる不思議な力があります。



建築家 田口知子の日常をつづったブログ 赤ちゃんが近づいてきてさわっても大丈夫でした。

あまりにも猫がつらそう、と見るや、おじさんが「猫はね、こうしてお腹をなでると喜ぶんだよ」と絶妙な間合いで子供を諭している様子も、さすが猫名人。


世の中にはいろいろな人がいますが、この方、愛猫をしょって、人が多い街中に出てきて、猫を通行人に見せたり、なでてもらったりすることが楽しみのようです。猫好きなおじさんも、きっと人に対してもサービス精神の旺盛なのでしょう。


 猫の気持ちとぴったり息のあったおじさんの行動を見ていて、「この猫はこのおじさんが育てたから、これほど人を信用するようになったのね」と、深く納得して、楽しくその場を後にしました。


都会の人を癒す不思議な猫とおじさん、どうもありがとう・・。

 






ゼロエネルギーハウス「下落合の家」 竣工写真をアップしました。

前回に続き、竣工した「下落合の家」 の竣工写真をホームページにアップしました。


この家は、いわゆる旗ざお敷地に建っていますが、土地が広いため、日当たりが良く、明るい家です。



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この写真は先月の震災の日、3/11に撮影しました。

何も知らずに暢気に撮影していた自分たちは、ずいぶん遠い過去の存在に思えます・・・。写真はナカサアンドパートナーズの藤井さんです。



中庭と、2階のルーフテラスが階段でつながっていて、子供は大喜びする回遊性のある家です。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 2階のルーフバルコニーから中庭へ降りる階段。

ダイニングの吹き抜けや、子供部屋などもあちこちに小さな窓があり、視線が抜けます。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ ダイニングから中庭と吹き抜けが見える。

この家のすごいところは太陽光パネル5KW/Hを乗せていて、一家の必要な発電量を賄うことができる、というオール電化住宅であること。土間床には全体に温水パイプを敷設し、ヒートポンプで冷温水を流していることです。



インテリアの美しさと明るさ、暖かさに加えて、とてもタフな未来型エコ住宅なのです。




「東久留米の家」 竣工写真をアップしました。


昨年竣工して、ナカサアンドパートナーズの藤井浩司氏に撮影をお願いした「東久留米の家」の竣工写真をホームページにアップしました。



建築家 田口知子の日常をつづったブログ ダイニング内観

床はインテリアアカシアという無垢材の床で、少しワイルドな木目が印象的なインテリアです。この床材は、大阪の越井木材さんのもので、ボルネオで地元への雇用を生みながら環境保全に気を配りつつ栽培された、持続可能な森から生まれた材木です。建築の材料も、価格だけでなく、このような生産の過程や背景も含めて、選択していく時代だと思います。このような材料を積極的に採用したいですね。木目にやや癖がありますが、自然の色むらなど、おもしろがってくださる方にお勧めしています。



壁の色は、全体的に薄いヴェージュにまとめて、一部グリーンやイエローなどの差し色を使いました。


三方向囲まれた北側道路ですが、リビングとダイニングは2階に配置して、屋根からのハイサイドライトや、視線の抜ける南西の窓、北側のサンルームなど、光を取り入れる工夫を随所に行っているため、とても明るく、日当たりの良い生活空間ができました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ ダイニングのハイサイドライト左。

1階の寝室は、冬寒さが予想されるので、床全面にヒートポンプ式蓄熱床暖房を装備しました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ 1階の玄関土間。コンクリートにタイルを張った仕上げです。
 

電気料金の安いヒートポンプで生成した湯を使って、土間のコンクリートの中に敷設された架橋ポリエチレンパイプの中に流します。45度くらいの熱を流すことで、土間全体が20度前後に保たれ、家の中全体がほんのりあったかい、というシステムです。


 1階の日当りの悪い家では、これを取り入れることで快適に暮らせると思います。


 自然の太陽の光と熱を利用するのが一番ですが、それが難しい環境の場合、建築の躯体全体に温水パイプを埋め込むこの方法は、費用と効果のバランスから考えてとてもお勧めの方法です。

 



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