建築家 田口知子の日常をつづったブログ -29ページ目

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
本日から業務を開始しました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


先日、私の師匠である長谷川逸子さんを囲んでのBYハウスの新年会にお招きいただきました。一緒に写っている、先生の笑顔が素敵な写真を六反田さんが撮ってくださったので、お宝としてここにアップしておくことにしてしまおう!




長谷川逸子さんは昨年上海で17万㎡のオフィスビルを完成させ、住宅の作品集を発刊され、留まることのない精力的に活動に大変刺激を受けました。
昨年発刊された「House&Housing」をいただきました。長谷川さんが独立してから現在までの住宅のアーカイブのような本です。それぞいれの住宅の設計につけられたキーワードが鋭く、とても新鮮に響いてきました。
音楽のように美しくデザインされた密度の濃い美しい本です。

建築家の仕事が、社会性や機能、空間のシステムなど、建築が形成する重層的な意味や価値を思いだし、自然環境のように自律して場を形成する力を持つ「建築」の可能性を、あらためて考える機会になりました。

まだなだ未熟な自分ですが、今年も一層精進し、使う人、暮らす人を幸せにする建築空間を追求していきたいと思います。


Yさんのお宅の撮影~ 建築と家homeの違いについて

今日は仕事おさめです。スタッフと事務所の大掃除。
古いカタログやサンプルなど、大量のごみを捨て、たまったほこりを追い払いました。最後の大掃除、新たな年を迎える準備ができる感じがして気持ちがよいです。

先日に、お住まい後の竣工写真撮影で伺った「steps 」。

竣工から4か月目のYさん宅を撮影させていただきました。撮影した写真を3枚だけ先にいただいたのでブログにアップします。



奥様が、お料理やお裁縫など、本当に暮らしの中のものを慈しむように手作りされる方で、さまざまなこだわりの小物やクッション、カーテンなどが入って、素敵な暮らしを感じました。庭の緑も元気に育っています。

撮影の間、建築の仕事とhomeの関係について、しばしば考える時間ができました。


建築家は建築をつくることはできるけれど、居心地の良い家「home」 をつくることはできません。Homeはそこに住む人や訪れる人を幸せにする生きられた空間で、建築の仕事の先にあるものですし、自立した性格のものです。でも、器としての建築の性格によって、homeの質は圧倒的に変わるとも思います。

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どのような建築空間が、生き生きとしたhomeを生み出し、輝かせることができるのか、長年かけて追及しているテーマです。

光と緑の関係、ダイニングキッチンの位置、座る場所から見える風景、さまざまな要素を考えつつ、のびやかな空間を創造すべく、来年もがんばります。

今年一年、大変お世話になりました。来年は1/6~仕事はじめです。
皆様良いお年をお迎えください。

MASセミナー #17 開催レポート20141213

先週の土曜日、MASセミナーを開催しました。今回から、「みんなで考える町と建築の未来」というテーマで、渋谷区外苑前の、日本建築家協会・建築家クラブで開催しています。これからの街や建築に必要なことを、参加者のみなさんと、対話型セミナーで一緒に考えてみましょう、という企画です。

そのときの様子を写真で紹介します。


今回のテーマは「癒される街・建築とは何か」です。

今回は4人の建築家がそのテーマについて10分づつ各自の考え、街や建築への想い、考え方を、お話ししました。今井氏は人の記憶がもつ、癒しの意味について。大倉氏は自然のある風景の大切さ水と緑の効果について、連氏は、時間の継続と参加型のまちづくりについてお話しされました。私は、癒しの建築としてイギリスのマギーズ・センターのあり方と建築、日本の「暮らしの保健室」のお話しをしました。地域開かれていて、WELCOMEされる場所。
誰でも予約無しで立ちよって、暮らしの相談ができる暮らしの保健室の話は、今の都市の孤立や高齢化の問題を解決するためにとても大切だという感想をいただきました。アンケートで「建築」というモノではなく、使われることによる人に与える効果についての話で、わかりやすく楽しめた」と感想をいただきました。自分の環境を見直してみようと思った、というご意見もあり、みなさんのアンケートをうれしく拝見しました。
レクチャーのあとは、懇親会で、ワインを片手に、先ほどのレクチャーについて直接お互いにお話ししました。その場でも参加者とパネリストがいろいろな話でもりあがり、親密な楽しいひとときを過ごしました。



レクチャーは、ただ座って聞いて帰るだけだと、すぐに忘れてしまう知識にしかなりませんが、自分が発言し、さらに懇親会で議論をふくらませる体験ができると、自分のこととして深く考えていただけるのではないかと考えています。そのうちに、身近な地域の中で何かやってみよう、と思える、そういう情報を提供できるセミナーにしていきたいと思っています。