自作アケステ「真・2」リメイク
以前に作った2作目のアケステ
「真・2」をリメイクしました。
以前あった天板ボタンをセイミツ目隠しキャップで塞ぎ、
デザインの関係上その真下の延長上に、新規ボタンを作成しました。
アケステ1作目、2作目のころは
天板上にスタートボタンを設置したかったというのがあり
そうしてきたのですが、
今となってはスト2の攻略もひと段落し、
ゲームのプレイ写真を撮るときに
超タイミングでポーズをかける必要もなくなってきましたから
とっさに押せる場所にスタートがある必要もないわけです。
そして、
どこかの情報では
ゲーム大会などでは試合中に間違ってポーズをかけてしまうと
「失格」になるという決まりがあるそうです。
天板上に押しやすいスタートボタンがあるってのは諸刃の剣かもしれません。
なるほど、
国外ではストリートファイターの大会などがよく開かれているようで、
海外製のアーケードスティック、マッドキャッツ(猫、TES)などは
手前側面にスタートボタンはなく、
奥側の側面に付いてます。
おいらは
「なんで押しにくい奥側につけるんだろう?」と
思っていましたが、
それは、大会では膝上にアケステを乗せてプレイするというのが基本姿勢のようで
その場合、もしかすると服やベルトの突起がスタートを押す可能性があったりするというのを
考慮して作られているのかもしれません。
ネット対戦では対戦中にはポーズボタンが無効になるという
親切機能もついているゲームもあるようですが、
その場合にしろ
膝置きだと、手前側のボタンは体と近いため押しにくいですから
奥側のほうが有効になるわけですね。
うーん、よく考えられてるな。
海外のプレイスタイルに合わせた開発状況ですね。
国内では机やテーブル、なんらかの台の上に置いてプレイするというのが一般的なので
日本製のアケステには奥側にスタートが付いているようなものは
おそらくないと思います。
おいらの作る自作品はほとんどが左サイドと、手前側の二段構えのレイアウトにしてあります。
「左側面セレクトなら、右側面スタートにすれば?」
という意見はありますが、
おいらの個人的な美的感覚がそれを良しとしないので。
まあ、今回にいたってはあくまで「後から取ってつけた」救済措置的なものなので、
デザインがどうとかの意味合いはありませんけどw
手前側は落とし込んでるのに、サイド側は半落としですし。
じつはサイドはこんくらい出っ張ってるほうが押しやすいですけどね。
「真・3」などは手前側面に2つボタンありで
それがセレ&スタートですが、左手で手前側を押すというのは実は少しおっくうに感じます。
なぜならレバーを越えて手前に移動しなければならないからです。
セレクトを多用する場合を考えれば
左側の側面はとても便利です。
左手はレバーを越えないので距離も近いですし、
素早く押せます。
ですからこのフロント&レフトのコンビは秀逸なのかと思ったり。
パソコンのキーボードでもそうですが、
入力デバイスってのは少しでも人間が使いやすいように作られています。
この真・2は、
クルマに乗せたままの持ち出し用&出張対戦用のアケステなので
友人がこれでプレイするときにワイン持ちだったりしたら
スタートボタンが邪魔になるので今回はそれを対策したのです。
これでリメイクは終了です。
やっぱりクリアレバーボールはマウント位置が1mm程度高いので
プレイしてみると、
0.5mmプラワッシャー底上げしたものよりも、少しレバーが長く感じますね。
自作アーケードスティック「真・3」
やっと完成しました。
おいらの持てるすべてのアイデアと匠の技巧を詰め込んだ・・・
自作アーケードスティック「真・3」
とりあえずは各部のディティールから。
今回は「真・2」と同じサイズのMDFを使用しました。
完成寸法は270mm×180mm×68mmです。
今までのやつはニスは刷け塗りだったのですが、
今回は「ワシン ウレタンニススプレー油性」を使いました。
なかなか均一に仕上げるのは難しいですが、
薄く何度も施工したのでなんとかきれいになりました。
刷け塗りに比べるとずいぶんきれいです。
内側も軽くスプレーし、木部の断面は刷け塗りしました。
木部の断面部は特に水分を吸い込みやすいので
一度でも塗ってあるとぜんぜん耐久性が変わります。
基板マウント、裏蓋取り付け部が大変シビアな作業でした。
2つ隣り合わせにあると、少しでも高さがちがったりすると
見栄え良くないのでなんどもトライしました。
仮組みもすませてあるので内部レイアウトは心配なし。
さくっと組み立て。
この上、更に吸音処理をします。
このままだと「箱鳴り」するのでそれを押さえます。
完成!!

見てのとおり今までの2作品にくらべて、
天板にスタートボタンが無く、
自由度の高いプレイと、あらゆるレバー持ち方に対応。
↑どーせかぶせ持ちのおいらしか使いませんがw
ハパ2でテストしてみましたが問題なし。
プレイ感はまあ、今までの2作品とまったく同等w
しいて言えば、レバーのカチカチ音と静かなのと、
ガイドのコンコン鳴りがクンクンという鳴りに。
騒音が抑えられていてけっこう静かです。
レバーはセイミツのLS-56-01です。
58のイエローもまだあるのですが、
おいらには56のほうがプレイしやすく感じるので。
この位置はかなり考えました。
サイドボタンは予備ですが、
今のところL1を繋げて、DVDのバックに使う予定です。
箱を開ければ簡単にL2に差し替えることも可能です。
できるだけ面位置に持ってきました。
この面を下にしておいてもボタンはオンになりません。
セレクトボタンはこう。
レバーから手首を動かすことなく回転させることで親指で押せます。
フチをラウンドカットしたので押しやすい。
スタートは右手。
同様に手首を動かすことなく回転させることで親指が自然にきます。
ど真ん中にボタンを設置しなかったのはこのため。
どーせ、レバーとボタンは対称位置にないのでデザイン的にも中心に持ってくる必要はないですし。
そして、フチをラウンドカットしてボタン単体では押しやすさを優先していても
間違って両方に触れてリセットがかかってしまわないように、
ボタンの2つの間はしっかり区切られています。
よほどいびつな指の形を作って押そうとしない限りは両方は押せません。
リセットするときくらいは両手を使います。
これも手首は動かさないで押せます。
まあ、予備ボタンなので基本は使いません。
今回はこのボタンもセレ&スタと同様にツラ落とししてます。
自作アーケードスティック「真・3」も
前作を上回る完成度に仕上げることができました。
「真」と「真・3」
「真・2」は車に積んでるので写真はありませんw
今回も妥協のない、
おいらの実現したかった理想のスティックを完成させることができました。
騒音もすこぶる抑えられていますし、
自分にとってめちゃめちゃ使いやすいのですが、
もう、プレイのほうはそこそこでいいやって感じになってしまいましたw
P.S.
使い終わったスプレー塗料は
必ず逆さにして2秒ほど噴射し、
バルブ内の塗料を排出してください。
そうしないと
おいらみたいにまだ半分くらい残ってるスプレーニスを
使用不能にしてしまうことになります(;~_~)
スプレー部分の詰まりはギターの細い弦の芯があれば
それを焼いて突き通すことができるそうです。
なかなかこれくらいの細い針金ってありませんからね。
しかしおいらみたいにバルブ内が詰まってしまっては
どうにもなりません(ノω・、)
アケステ製作木工編
本日は得意の木工です。
ケガキはしてあり、イメージはできてるので一気に作ります。
とはいえ、
何度もレイアウトは確認します。
地味に設計に時間かかってます。
今回のポイントもやはりサイドボタンのレイアウト。
というよりも、
ボディのサイズはこれ以上は詰めることができませんし、
天板のボタンレイアウトはテンプレなので変更はできませんし、
それ以外のポイントで思考錯誤するしかないですね。
落とし込みは彫刻刀一本でやってます。
もはや「匠」そのものw
セレクト&スタートを手前のこの位置にしました。
天板をより広く使い、いかなるレバーの持ち方の人にも対応。
実は基板のマウンターにも気合入ってます。
今回は最適な足場だけ作って無駄をそぎ落とし、
結構ワンオフに近い基板マウントを
もし基板が壊れた時、他の基板にすんなり乗せかえられるように
最適化しました。
レバーにモザイクがかけてありますが、
これはおいらの今回のもうひとつのプロジェクトが施されています。
今のところ公開はしません。
サイドボタン。
L1をここに設置し、DVD観賞時などのバックスキップに対応。
いざとなれば配線の差し替えのみでL2にも変更可能。
コンパネに無いPPPなどの同時押しボタンはおいらには必要なしです。
セレクト&スタート。
今回はほぼ「ツラ」まで落とし込みました。
真上から見ると気持ち頭が出ていますが、
この面を下にしてアケステを立てて、床にボタンが触れた状態にしてもオンにならない高さにマウントしました。(サイドボタンも同じ)
そして、落とし込まれた状態でも指で押しやすいように
穴の周りをラウンドさせて研磨しました。
すり鉢状になっているので押しやすいです。
それでもふとした時に両方のボタンに手が触れてリセットがかかってしまわないように
ボタン間隔と、高さは吟味しました。
ちなみにセレクトは左の親指、スタートは右の親指で押すというのを前提です。
これは仮組みの段階。
基板&配線はもうできてますが、
底板の固定のナット埋め込みがまだですし、
全体のチリあわせもこれから。
最終的には「ワシン油性ニス」で完成です。
仮組みは重要で、
イメージどおり進んでいるか確認しないと
とんでもないミスをしていたりするので、めんどくさいですが、
段階ごとにボタンつけたり外したりしてます。
このフロントボタンの2つはかなり詰めた設計しました。
それが今回の「真・3」でのコンセプトです。
完成した時にその辺の解説をしようと思います。