都会の廃墟
横浜駅東口から海に向かって歩いて数分、ポートサイド地区も今や高級そうなマンションやオシャレな商業施設が建ち並び、対岸のみなとみらい地区とともにヨコハマの新名所となった感がある。
そのポートサイド地区の一角に、昔のYCAT(横浜シティ・エア・ターミナル)の建物が「廃墟」となって、今も残っているのを見てビックリした。
30年前は、成田空港へのバスの発着の場として、それなりの役割と賑やかさがあったが、YCAT自体も横浜駅隣接のビルに移転したし、何しろ成田エキスプレスの存在が大きいと思う。
それにしても、都会の廃墟になっているとは……
都会の廃墟といえば、一時話題を呼んだ本「東京アンダーワールド」(R・ホワイティング著)にも登場した、六本木のTSKビルが思い出される。
2003年頃は、まだ「廃墟」として存在しており、現地に行ったときには、やはりかなり不気味な雰囲気を漂わせていた。
しかし、最近のネット情報によると、08年3月までに完全撤去されたとのことである。
さすがに、ブラタモリでは取り上げていなかった。
おそらく大変な権利関係であっただろうが、さすが、あれだけの一等地、何とかする人も世の中にはいるのだ。
街歩きや建物探訪には、「都会の廃墟」もまた、ひとつの「魅力」だが、これは外野席だから言えることで、当事者にはいろいろ大変なことだと想像しますね。
まさにネットの時代だ ~弁護士イチオシ! 困ったときのネット検索~
ネット時代を特に感じさせる一冊
この本の「はじめに」から要約すると、
東京弁護士会所属の5人の弁護士が、日常生活での様々なトラブルに関して、その専門家として2011年3月現在で、分かりやすく有用であると思われるサイトを厳選して紹介した本である。
私が特に興味を持ったのは、「成年後見制度」について、ウィキペディアを紹介していることで、その説明には「定番のウィキペディアですが、この項目は充実しています。関連する制度の説明、法律や解説へのリンク、実際の運用なども含め、全部理解すれば、専門家レベルです。」とあった。
以前にはいろいろ言われたウィキペディアですが、その道の専門家である弁護士からこれほどの評価を受ける項目も出てきたのかと関心した。
そもそも、この本自体も、私は横浜市の図書館のネットで検索し、予約したもので、よく行く図書館に並んでいるものではない。
ネット時代だからこそ、中身をみることができた。
書店で購入しようとは、なかなか思わない範疇の本だ。
情報通信革命はまさしく「革命」だと思う。
とりあえず、本に関しては、出版社や印刷会社、街の書店は大変だと思う。
かい人21面相 NHKスペシャルに登場
昭和最大のミステリーともいわれる「グリコ・森永事件」が、NHKスペシャルとして、7月29日(金)と30日(土)の二夜、放送される。
“NHKのキャッチコピー”
NHKスペシャル 未解決事件 「file 01 グリコ・森永事件」
取材をベースに事件の詳細を描く「実録ドラマ」
そして、関係者たちの「証言ドキュメント」
さらに事件の新事実を追及する「スクープ・ルポ」といったさまざまなアプローチ
時代を象徴する未解決事件の全容に迫る。
大きな注目を集めた、この事件は、「三億円事件」とは異なり、小説やドラマにほとんどならなかったと思うが、それは、結局、犯人の目的とか動機とか目的達成したのかどうかなど、肝心なことが分からないまま、迷宮入り、完全時効が成立してしまったからであろう。
滋賀県警の本部長(ノンキャリア)が自殺して 5日後の1985年8月12日に、「かい人21面相」は終息宣言して闇に消えてしまい、26年を経過しようとする今まで、見事なまでに少しの影さえみせない。
かい人21面相は、「どくいり きけん たべたら 死ぬで」と、社会を脅かしたが、実際に人を死に至らしめることはなかった。
しかし、ついに事件に関係して、自殺であれ、死者が出ると直ぐに事件に幕を引いてしまったが、これは一体何を物語るのか、私には最も関心深いところだ。
NHKスペシャルでは、ここをどうとらえるか、見ものだ。