都会の廃墟
横浜駅東口から海に向かって歩いて数分、ポートサイド地区も今や高級そうなマンションやオシャレな商業施設が建ち並び、対岸のみなとみらい地区とともにヨコハマの新名所となった感がある。
そのポートサイド地区の一角に、昔のYCAT(横浜シティ・エア・ターミナル)の建物が「廃墟」となって、今も残っているのを見てビックリした。
30年前は、成田空港へのバスの発着の場として、それなりの役割と賑やかさがあったが、YCAT自体も横浜駅隣接のビルに移転したし、何しろ成田エキスプレスの存在が大きいと思う。
それにしても、都会の廃墟になっているとは……
都会の廃墟といえば、一時話題を呼んだ本「東京アンダーワールド」(R・ホワイティング著)にも登場した、六本木のTSKビルが思い出される。
2003年頃は、まだ「廃墟」として存在しており、現地に行ったときには、やはりかなり不気味な雰囲気を漂わせていた。
しかし、最近のネット情報によると、08年3月までに完全撤去されたとのことである。
さすがに、ブラタモリでは取り上げていなかった。
おそらく大変な権利関係であっただろうが、さすが、あれだけの一等地、何とかする人も世の中にはいるのだ。
街歩きや建物探訪には、「都会の廃墟」もまた、ひとつの「魅力」だが、これは外野席だから言えることで、当事者にはいろいろ大変なことだと想像しますね。