車通勤メタル!

車通勤メタル!

児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

何とあのアンダース・ヨハンソンのバンド、

TUNGSTENのデビュー・アルバムです。

 

 

若い人には「誰?」という反応かもしれませんが、

イングヴェイ・ファンにとっては

非常に思い出深いドラマーであります。

 

どちらかと言えば弟のヤンスの方が

天才キーボーディストとして有名ですが、

アンダースも僕的にはイングヴェイ史上

最高のドラマーだと思っています。

 

さて、そのアンダースが

2人の息子を率いて

バンドを作ったというから

これはなかなかビックリ。

 

いや、正確には

その2人の息子、

ニック・ヨハンソン(G)と

カール・ヨハンソン(B/Key)が

作った曲を聴かされ、

そのサウンドに感銘を受け、

マイク・アンダーソン(Vo)に声をかけた

というのが結成の経緯だそうです。

 

アンダースが感銘を受けたというだけあって、

これはなかなか面白い曲とサウンドであります。

 

サウンド自体はモダンでヘヴィな

いわばインダストリアル・メタルといった印象で、

これは息子世代らしい方向性。

 

ただ聴かれるメロディは

伝統的なフォーク、民謡、民族音楽そのものであり、

まさに音楽、メンバー共に

新旧融合といった新しいような

古臭いような不思議な作品です。

 

またその音楽性にマイクの

アツい歌唱がマッチしており、

これはなかなかカッコいい。

 

実際このバンドは好評のようで、

この後も順調に活動していて、

2024年に4thアルバムも

リリースしております。

 

他のレビューでは

ORDEN OGAN、TWILIGHT FORCE

あたりが好きな人には、などと書いてありましたが、

どちらのバンドも僕はよく分かりません…(汗)。

 

僕が聴いた音楽の中では

TURISASやAMORPHISあたりに

近いですかね。

 

いわゆるバイキング・メタル的なものは

あまり好みでは無いんですが、

このTUNGSTENはうまく

現代的なものを取り入れて、

非常に聴きやすくなっているところも

また素晴らしいです。

 

ジャケットは

その界隈では超有名なアンドレアス・マーシャルによる

いかにも古典的なパワー・メタル然とした

ロゴとアートワークで、

これは好みが分かれるところ(ちなみに僕は大好きですが)。


アンダースのプレイは堅実ながら

パワフルで衰え知らず。

さすがイングヴェイをはじめ、

HAMMERFALLや様々なプロジェクトを

渡り歩いた腕前ですね。

 

耳に馴染みやすいメロディで、

音は重く激しいけど、

意外にポップという

ありそうで無かった

面白い音楽です。

 

ただやはり音や発想は

北欧ならではのもので、

昔ながらの北欧メタル好きにはもちろん、

メタル好きの全ての人に

おススメしたい1枚です。

 

☆「ヨハンソン親子目当てに買ったが、独特の音楽性とマイクのアツい歌唱が素晴らしい」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星満点!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

STRATOVARIUSの15作目のアルバム。

 

 

すっかりメロスピ界の大御所となりましたが、

2ndアルバム「Twilight Time」の衝撃を

リアルタイムで体験した者としては

今も続く活躍は感慨深いものがあります。

 

ティモ・トルキがいなくなってから

この作品で4作目になりますが、

その影響を感じさせないその後の活躍、存在感があり、

このアルバムも素晴らしい出来であります。

 

1曲目の「My Eternal Dream」は

オープニング・ナンバーに

うってつけのメロスピ・ナンバー。

 

ティモ・トルキが抜けた新体制となってからは

ややプログレッシブな路線になっていましたが、

やはりこういったストレートな疾走ナンバーで

始まるとテンションが上がります。

 

また、3曲目の「Rise Above It」もいいですねぇ。

疾走する展開に加えて、ここ最近薄まっていた

「クサさ」も復活して素晴らしい。

 

いわゆるメロスピ的な展開はこの2曲で、

他は突出した曲は無いものの、

トータル的に完成度が高いアルバムと言えるでしょう。

 

まあ相変わらず前に聴いたようなフレーズや

展開の使いまわしはあるものの、

ただのマンネリでは無く、

正常進化と言える内容です。

 

これは「Polaris」から

一貫している方向性であり、

逆にプログレッシブに進化した分、

ティモ・トルキ時代の持ち味であった

親しみやすいメロディや分かりやすさ、

クサさといった部分が後退してしまったのは

少々残念ではあります。

 

…が、ただこれだけ完成度の高い作品を

立て続けに出されると、

これはさすがに「残念」で片付けられず、

素晴らしいと言う他無いでしょう。

 

まあクサイベタな音楽は

他のB級、C級バンドに任せて(笑)、

この高品質なプログレ・メタルを

ありがたく味わいましょう。

 

とは言え、

相変わらずティモ・コティペルトの歌声は

透明感のあるハイトーン・ヴォイスであり、

ヤンス・ヨハンソンのキーボード・プレイは

以前にも増してキラキラと冴えわたっていて、

これは紛れもなく北欧メタルサウンドを

継承しております。

 

プログレッシブな様式美メタルといえば

SYMPHONY Xを連想しますが、

この北欧らしい透明感のあるサウンドは

SYMPHONY Xとは似て非なるものがあり、

これが今のSTRATOVARIUSということでしょう。

 

ティモ・トルキ時代には無かった

バンドとしての一体感・進化を味わえるのも

今のSTRATOVARIUSの楽しみなところ。

2022年リリースの「Survive」も

近いうちに聴いてみたいと思います。

 

☆「プログレッシブだが、往年のクサさも漂わせる素晴らしい1枚」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆星満点!

 

日本が誇るクサ・メタル・バンドの最高峰、

MINSTRELIXの3rdアルバム。

 

 

僕は2ndの「Tales of Histria」を聴いて以来、

すっかりこのバンドの虜なんですが、

この3rdも素晴らしきクサ・歌謡・メタル・

ワールドを展開しています。

 

全編日本語という点と

Leo Figaroの歌唱に

好き嫌いは分かれますが、

そこも含めてクサさ満点の

作品であります。

 

一番インパクトのある曲と言えば

何と言っても5曲目の「叡智の華」でしょう。

 

いきなりパガニーニの「24のカプリース・第24番」の

引用フレーズ炸裂という

ネオ・クラ・ファンにとっては

あまりにベタ過ぎて逆に新鮮な展開。

 

冒頭のフレーズのインパクトが強いですが、

曲自体よく練られていて、

非常に完成度の高い

素晴らしい曲に仕上がっております。

 

この「叡智の華」は彼らの代表曲であり、

YouTubeでMVも観られるので、

是非観て気に入ったら

アルバムも是非聴いてみてください。

 

もちろんこの曲だけでなく、

全編クサ・メタル・ワールド全開。

1曲目の荘厳なインスト曲から続く

2曲目の「Sandglass」は

典型的なメロスピ・チューン。

 

続く「Saving All My Love for You」、

「SAKURA Tear Drops」も疾走ナンバーで、

その次の「叡智の華」までが

クサ・メロ・疾走チューンが続くという

前半でもうお腹いっぱいの展開であります。

 

後半はバラエティに富んだ内容で、

J-POP、歌謡曲、民謡要素が強まり、

そこにデス声やブラストビートも飛び出す

何でもありの展開。

 

まあこれもMINSTRELIXの持ち味ではありますが、

激ハマりした前作と比べると

やや散漫な印象があります。

 

ANGRAやSTRATOVARIUSからの影響も強く、

そのまんまのフレーズをねじ込んでくるのは

ご愛敬ですかね。

 

ネオ・クラ度、哀愁度からすれば

前作の方が上で、

僕の好みからすると断然前作なんですが、

この3rdもファンからは名盤とされているのも

納得できる内容であります。

 

特に前半の展開は圧巻で、

これは一聴の価値があります。

 

もう少し注目されても良いかなと

思うバンドの一つですが、

僕も一昔前は日本語メタルは

否定派だったので、

拒絶する気持ちも分かります。

 

やはりどうしても歌謡メタルに

なってしまうし、

どこかアニソンっぽくなってしまうのも

一般的なメタルファンには

受け入れるのは難しいでしょう。

 

ただ一回僕のように

受け入れてしまえば、

クサ・メロの嵐に

打ちひしがれること間違いなし。

 

まずは「叡智の華」のMVを観てみて

判断してください。

 

☆「クサさや哀愁は前作ほどでは無いが、前半の怒涛のメロスピ攻めにはやられること請け合い」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆星9つ!

 

 

PENDRAGONやSHADOWLAND、

ARENAなどの活躍で知られる、

ブリティッシュ・プログレッシブ・ロックを

長らく牽引してきたキーボーディスト、

クライヴ・ノーランによる

ロック・オペラのライヴ盤。

 

 

クライヴ・ノーランは

キーボーディスト、

ヴォーカリストとして

素晴らしいミュージシャンですが、

作曲家、プロデューサーとしても

天才的であり、

この2枚組のロック・オペラ作品は

その才能の集大成のような作品です。

 

こうしたロック・オペラ作品は

英語が分からない日本人にとっては

非常に敷居が高いのですが、

この作品は難解な展開は無く、

とてもわかりやすい作品であります。

 

参加メンバーは

LANDMARQのトレーシー・ヒッチングス、

TWELFTH NIGHTのアンディ・シアーズ、

ARENAのポール・マンツィ、

THRESHOLDのダミアン・ウィルソン、

元IQのポール・メネルなど、

イギリスのプログレ・ロック好きにとっては

なかなか豪華なヴォーカル陣。

 

また演奏陣もPENDRAGONの

メンバーが参加しているなど

ちょっとしたイギリスの

プログレ・ロック・オールスターという

布陣であります。

 

曲も歌も演奏も

ライヴとは思えないくらい完璧。

YouTubeでも何曲か映像を見れますが、

完全にミュージカル仕立てで、

それぞれ役になりきっており、

これまた楽しい。

 

ビクトリア朝の錬金術をテーマにしており、

衣装も凝っています。

 

これが英語を理解できれば

完璧に楽しめるんでしょうけど、

まあそこは仕方ないですね…。

 

僕は曲のタイトルを見ながら、

情景を想像して楽しんでいます…。

 

この「Alchemy」を

全編映画化されるプロジェクトが

進行中のようで、

やはりスケールが違いますね。

 

クライヴ・ノーランの才能と活躍は、

ブリティッシュ・プログレ・ロック・ファン

のみならず、全てのロック好きに知って欲しいですね。

 

☆「映画化も予定されている、圧巻的な完成度のプログレ・ミュージカル作品」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星満点!

 

 

ラーズ・エリック・マットソン率いる

VISIONの3rdアルバム。

 

 

1992年リリースの1stは

当時国内盤も出ていて、

そこそこ話題になったので

知っている人もいるかもしれません。

 

ラーズのソロと少し方向性は違い、

北欧らしさは変わらないですが、

メロディアスHR路線。

激しさやテクニカルな展開は無く、

人によっては物足りないでしょう。

 

またヴォーカルの声質が

中性的なしゃがれた声で、

最初はハスキーヴォイスの

女性かなと思ったくらい。

 

古き良き大人のロック的な雰囲気が漂い、

昔のラーズの作品を知っている人には

かなり意外な方向性だと思います。

 

ただやはりちょいちょい

80~90年代北欧メタルっぽい

展開、音が出てきて、

なかなか楽しい。

 

特に2曲目の「Girl Goodbye」は

かつてのTNTを思い起こさせる

キラキラとした美しい曲。

 

そしてラーズのプレイは

あのヘタウマ具合はどこへやら、

ツボをおさえた実に

心地よい弾きっぷりです。

 

この人、本当は

速弾き、スウィープ大好きなんでしょうけど、

それを多用すると、

ボロが出てきちゃう(笑)。

 

これくらい抑えると、

元々のセンスの良さが

際立って良い感じですね。

 

ただこういう音楽は

どの層にアピールするか

微妙なところです。

 

ラーズ目当てに買う人が

ほとんどでしょうから、

そこはなかなか難しい。

全体的には普通のロックで、

評価が難しい1枚ですねぇ。

 

☆「時折面白みはあるものの、全体的には普通のロックですね」…☆☆☆☆☆☆星6つ!