車通勤メタル!

車通勤メタル!

児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

日本のパワー・メタル・プロジェクト、

DRAGON GUARDIANの4thアルバム。

 

 

UNLUCKY MORPHEUSで活躍している

Fukiが参加しているアルバムと知り

購入しましたが、う~ん、

アニメが苦手な僕には厳しい作品。

 

音楽性は紛れもなく

様式美パワー・メタルそのものですが、

歌詞やナレーション、世界観は

アニメの世界そのもの。

 

ギター兼コンポーザーである

勇者アーサーによるプロジェクトで、

「アニメソングとメロディック・スピードメタルを

融合させた音楽を作るために始動させた」と

本人が語る通りの音楽であります。

 

僕は1stアルバムのリメイク版である

「Destiny of the Sacred Kingdom」を以前聴いて、

これはなかなか悪くなかったんですが、

ナレーションを無くし、全編英詩で

アニメ要素を排除したものなので、

なるほど今回聴いたアルバムが

本来のDRAGON GUARDIANなんですねぇ。

 

まあジャケットの感じ

そのまんまの音楽であります。

こういうのが好きな人には

申し訳ないですが、

苦手ですね…。

 

☆「たしかにアニメとメロ・スピの融合そのもの」…☆☆☆星3つ!

 

 

フィンランド出身のギタリスト、

ラーズ・エリック・マットソンによる

プロジェクトの4作目。

 

 

Lion Musicを主宰しながら、

このMATTSSONと、

ラーズのソロ、

他にも様々なプロジェクトを手掛ける

多忙な人であります。

 

ラーズと言えば

90年代北欧メタルを知る層にとっては

ネオ・クラシカル・ギタリスト

というイメージが強いですが、

2000年代以降は

音楽性の幅が広がっています。

 

このアルバムは

女性ヴォーカリストを擁した

シンフォニック・ゴシック・メタルで、

ある意味2000年代のトレンドに

乗っかってるアルバム。

 

ただなかなかどうして、

完成度が高く、

美麗な女性ヴォーカリストの声と、

ラーズのクラシカルなプレイが

非常にマッチしています。

 

ラーズはこのMATTSSONの他にも

CONDITION REDという

女性ヴォーカリストを擁した

プロジェクトもありましたが、

そちらよりもこの作品の方が

断然素晴らしいです。

 

女性ヴォーカリストの

ゴシック・メタルというと

NIGHTWISHやWITHIN TEMPTATION

といったところが有名どころですが、

僕的にはそのバンドの作品よりも

このMATTSSONのアルバムの方が

気に入りましたね。

 

しかしこのAdrienn Antalなる

女性ヴォーカリスト、

なかなかの逸材であります。

 

僕はRENAISSANCEの

アニー・ハズラムに近い印象を受けたんですが、

とにかく澄んだ声と表現力が

素晴らしいです。

 

そしてラーズのギター。

ラーズはネオ・クラHMアルバムでは

正直1枚テクニックで持たせるには

少々頼りない力量なんですが、

この作品ではツボをおさえたプレイで、

実に効果的なギター・ワークを

聴かせてくれています。

 

適度にプログレッシヴ、

適度にドラマティックで、

北欧らしい透明感と

美しい歌声と

ラーズのクラシカルなプレイも楽しめる、

これはなかなかの掘り出し物でしたね。

 

☆「まさかのシンフォニック・ゴシック・メタル作品。これがどうしてなかなかの掘り出し物」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆星9つ!

 

 

ギリシャのシンフォニック・メタル・

プロジェクトの1stアルバム。

 

 

キーボーディスト、

タナシス・ライトブリッジを中心に、

ギター、ベース、ドラムと、

12人の男女混成合唱隊という

大所帯プロジェクトであります。

 

しかもドラムが

RHAPSODY OF FIREでも

叩いていたアレックス・ホルツヴァルトで、

これは大仰なシンフォニック・メタルを

否が応でも期待してしまいます。

 

美麗なジャケットと、

Star Talesというタイトルから、

スペーシーなシンフォニック・メタル

を期待したんですが、

やや期待から外れた方向性であります。

 

確かに疾走する展開と、

大仰なクワイアが支配する音像は、

シンフォニック・メタルそのもの

なんですが、

肝心のキーボードがピコピコと

耳障りな感じ…。

 

シンフォニック・メタルというよりも、

ダンス・ミュージックのような音であり、

しかもメイン・ヴォーカルが無いので

余計に延々とダンス・ミュージックを

聴かされている気分になります。

 

力強いメイン・ヴォーカルが入っていれば

だいぶ印象が違ったと思いますが、

それだとまたこのプロジェクトの狙いと

違ってしまうんでしょうね。

 

ハマる人にはハマるかもしれませんが、

う~ん、僕にとっては

2回ほど聴いただけで、

永遠にラックの肥やしです…。

 

☆「申し訳ないが、ほぼダンス・ミュージック」…☆星1つ!

 

 

マイケル・シェンケルという

何ともけったいな名前のギタリスト率いる

ETERNAL FLAMEの2ndアルバム。

 

 

しかもこのマイケル・シェンケル。

マイケル・シェンカーみたいな名前だけど

プレイはイングヴェイ系というから、

余計に始末が悪い(笑)。

 

先日このバンドのデビュー作も聴いたんですが、

意外と印象は悪くなく、

イングヴェイっぽい曲よりも、

透明感のあるメロハー的な曲の方が

充実していたと思います。

 

この2ndも、

いかにもの曲は1曲目の

「King of the King」ぐらいで、

ほとんどがギターよりも

キーボードが目立つ

北欧メタルっぽい音(ドイツのバンドですが)。

 

その1曲目は

RAINBOWの「Spotlight Kid」と

イングヴェイの「Liar」を組み合わせたようなリフで、

曲自体もそんな感じ。

 

しかし肝心のギター・プレイは

可もなく不可もなく、

ソロも印象に残るようなプレイはありません。

 

1stもそうでしたが、

マイケル・シェンケルのプレイは

あまり目立たないです。

 

あとは全編

ハード・ポップ、メロハー

といった感じで、

どこかで聴いたような

フレーズ、展開が多いですね。

 

1stの方が

良い曲が揃っていた気がします。

1stは国内盤も出ていましたが、

この2ndは国内盤は見送られたのも

分かる気がします…。

 

そして更に印象がよろしくないのが、

9曲目のRAINBOW、「Stargazer」のカヴァーであります。

これを聴くまでは

ヴォーカルはまあまあ悪くないと思っていたんですが、

さすがにこの曲は歌唱力が求められます。

 

ヴォーカリスト、ギタリスト共に

この曲では弱さの方が目立ってしまいます。

 

まあこのバンド、現在も続いており、

マーク・ボールズが加入したり、

なかなか精力的に活動しているようです。

 

ギターの腕ももしかしたら

上がったのかな?(笑)

今度そっちをチェックしようと思います。

 

☆「ごくごく普通のメロハー。曲、プレイ共にインパクト不足」…☆☆☆☆☆☆星6つ!

 

 

 

ANEKDOTENの3rdアルバム。

 

 

KING CRIMSONフォロワーという呼び方は

失礼にあたるぐらい、

KING CRIMSONなバンドであります。

 

デビュー・アルバム「VEMOD(暗鬱)」は

実に衝撃的な作品でした。

まさに「KING CRIMSONの再来」と言える

音でしたね。

 

そしてこの3作目は

KING CRIMSONの発展形と言える出来であります。

もちろん前2作もその感想は同じですが、

このアルバムは更に音が硬く、冷たく、

そして美しい。

 

ヘヴィさ、凶暴さといった

押しは控えめですが、

静と動のメリハリが感じられ、

メロトロンの音も際立っています。

 

かなり整理されたと言うか、

ゴチャゴチャした感じが無く、

透明感も感じる出来。

 

まあクリムゾン好きとしては

そのまんまの1stは大好きなんですが、

ANEKDOTENというバンドとしては、

正常進化と言えます。

 

僕はこのバンドは完全に後追いなので、

あまり偉そうに言えませんが(汗)、

まずは1stを聴くのが正しい聴き方でしょう。

 

その前にKING CRIMSONを知るのが

マストとなりますが、

逆にクリムゾンを知らなくても、

この3rdはすんなり聴けるかもしれません。

 

フォロワーからの脱却を感じつつも、

クリムゾンへの愛を感じる

完成度の高いアルバムです。

 

☆「ANEKDOTENとしての独自性がありながらも、やはりクリムゾン愛が楽しめる1枚」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆星9つ!