EVIL MASQUERADEの4thアルバム。
このバンドの1stアルバム、
「Wellcome to The Show」は
奇才ヘンリック・フライマンの
才能が炸裂した面白い作品でした。
ただ2nd、3rdアルバムを聴いたところ、
ネオクラ、プログレ要素は減り、
ヘンリックのもう1つの側面、
「リッチー・ブラックモア大好き病」
丸出しのバンドへと移行していました。
まあ元々ヘンリックのスタートは
MOAHNI MOAHNAで、
あのバンドこそRAINBOW丸出しだったので、
意外では無いですが、
やはり1stの摩訶不思議な展開が
素晴らし過ぎました。
で、この4thアルバムも
モロRAINBOWからの影響を受けており、
一言で言えば「現代的なRAINBOW」
と言ったところでしょうか。
ヴォーカルもアポロ・パパサナシオなので、
これまたディオ直系のパワフルな歌唱であります。
まあ全体的に安定感と言うか、
様式美メタルとしては
安心して聴ける内容でありますが、
意外性はありません。
どうしても1stアルバムの
インパクトが強かったので、
物足りなさは感じてしまいますが、
普通に良質の様式美メタルです。
ただあえてこのアルバムを聴く理由も無く、
同じヘンリック・フライマン参加作品なら
WUTHERING HEIGHTSを聴くかなぁと
思ってしまいます。
突出したキラー・チューンが
無いのもマイナス。
まあ逆に言えば、捨て曲も無く、
トータルバランスがとれた
作品とも言えますが…。
☆「現代版RAINBOWと言えるような、様式美作品だが、これといった特徴が無いのも事実」…☆☆☆☆☆☆星6つ!