ETERNAL FLAME/Desire(エターナル・フレイム/ディザイアー)…1998年 | 車通勤メタル!

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児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

ドイツのメロディアスHMバンドの

デビュー作です。

 

ジャケットから分かるように、

ギタリスト中心のバンドで、

そのギタリストの名前が

マイケル・シェンケルという…。

何とも胡散臭い感じがしますね。

 

ドイツのバンドですが、

マイケル・シェンケルのギター・プレイは

いかにものイングヴェイ系。

音はキラキラ美旋律といったところで、

北欧のバンドのような感覚になります。

 

1曲目の「Desire」はドラムで始まる疾走ナンバーで、

イングヴェイで言うと「Fury」のような曲。

ヴォーカルも北欧メタルにありがちな歌声で

良い感じです。

 

このままイングヴェイそのまんまで

1枚押し通すのかと思いきや、

2曲目の「Hearts on Fire」は

落ち着きのあるメロ・ハーといったところで、

ただのパクり軍団では無さそう。

 

その後も哀愁漂うメロディアスなナンバーが並び、

90年代には北欧からこういう作品が結構あったよなぁと、

なんかゼロ・コーポレーションっぽい感覚。

 

意外とイングヴェイというか、

ネオクラバリバリの歌は少なく、

北欧メロディアスHRバンドに

速弾きギタリストが加入したような作品ですね。

 

ただ少し問題なのが、

マイケルの速弾きプレイ。

ちょっと危なっかしく、

フレーズ自体も工夫が無く、

ただ速く弾きたいだけのような印象を受けてしまいます。

 

これはまさにドイツの大先輩、

アクセル・ルディ・ペルと同じであります。

しかもマイケルもアクセルも、

速弾きじゃない箇所は

なかなか良いフレーズを弾くという、

厄介な人たちですね(苦笑)。

 

キーボードも目立っていて、

なかなか素晴らしいプレイ。

音使いに非凡なセンスを感じます。

 

北欧メロディアスHRアルバムとしては

なかなか良い出来なんじゃないでしょうか。

ドイツのバンドだけど。

 

で、このバンド、というかこのギタリスト、

この後はバンド名をMichael Schinkel's ETERNAL FLAME

として活動を続けています。

 

そのアルバムには

ヨラン・エドマンやマーク・ボールズといった人たちも

ゲスト参加しているという、徹底ぶり(笑)。

 

僕は結構ネオクラ系をチェックしていますが、

このマイケル・シェンケルには

なかなか行き着かなかったですねぇ。

楽しみが一つ増えました。

 

ネオクラ界は狭いようで広いですね(笑)。

 

☆「速弾きフレーズがちょっと気になるが、全体的には哀愁漂う良質なメロディアスHR/HM」…☆☆☆☆☆☆☆☆星8つ!