車通勤メタル!

車通勤メタル!

児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

トニー・マカパインの

2ndアルバムです。

 

 

トニーの最高傑作と語られることも多い

この2ndアルバムは、トニーの才能と

超絶テクニックが堪能できる

素晴らしい1枚です。

 

また曲の起承転結がしっかりしており、

まさにギター・インストの

教科書のような作品。

 

デビューから2枚目でこの完成度。

これは幼い頃からピアノとヴァイオリンの

英才教育を受けていたことが

遺憾なく発揮されており、

他のシュラプネル系のギタリストとは

一線を画しております。

 

基本は速弾きネオクラHR/HMなんですが、

やはり表面的なフレーズをなぞるだけの

薄っぺらいいわゆる「イングヴェイ系」とは

全く本格度が違います。

 

音質はあまり良くなく、

多少物足りなさは感じますが、

やはり聴いていて気持ちいい。

 

これだけ弾けたら

気持ちいいだろうなぁと

つくづく思う、

ギターを弾く人なら

憧れるフレーズ満載の1枚です。

 

☆「基本はネオクラだが、薄っぺらさを感じない、ギタリスト必聴のギター・インストの理想形」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星満点!

 

 

ANTHEMの3rdアルバム。

 

 

これはいわゆる「ジャパメタ」を代表する名盤ですねぇ。

良くも悪くも古き良き「ジャパメタ」らしい作品。

 

当時は僕はいわゆるジャパメタが苦手で、

日本語とメタルは合わないという偏見と

海外のバンドと比べて格下感と言うか、

やや馬鹿にした思いはありました。

 

とは言えX JAPANとか聖飢魔Ⅱとか、

CONCERTO MOONとかはまあまあ

聴いていたので、

全く受け付けなかった訳では無かったですね。

 

最近はむしろ日本語メタルを

そういうものとして楽しめるようになったので、

改めてこの名盤を聴いてみた次第。

 

当時もANTHEMは何回か聴いて、

その時はまったくピンと来なくて、

そのまま手つかずという感じでした。

 

で、今聴いてみると、

これ、やっぱり素晴らしい!

実に聴きやすく、

捨て曲ナシの本格的な

ヘヴィ・メタル・アルバムです。

 

1曲目の「Bound to Break」は

まさにオープニングにピッタリの

パワフルかつスピーディーな

ANTHEMの代表曲。

 

ライヴ映えする展開も素晴らしく、

坂本英三のアツい歌唱が炸裂しています。

 

続く「Empty Eyes」もまた名曲。

福田洋也のギター・ワークは

天才的で、流れるような展開と

流暢なソロはやはり素晴らしい。

 

ノリが良くキャッチーな

4曲目「Rock'n Roll Survivor」、

あと、8曲目の「No More Night」もいいですねぇ。

やはり自然に体が動くような

ノリの良さと分かりやすさが心地よい。

 

LOUDNESSは海外進出して成功しましたが、

ANTHEMも曲のクオリティでは負けていません。

プロデューサーにあのクリス・ダンガリーディスを

迎えており、この後もクリスを迎えて数枚製作しているので、

間違いなく海外を意識していた時期もあったのでしょう。

 

曲、演奏共にクオリティは

海外のバンドに負けていないのは事実ですが、

やはり歌詞が日本語だと、まあやはり

「ジャパメタ」になってしまうのは仕方ないところ。

 

時代もあって、

歌詞が直球過ぎるのも

またダサカッコいいって感じですかね。

 

僕もこのダサカッコ良さが

分かる歳になったと言うか、

今後当時は良さが分からなかった

日本のバンドの名作に

触れていこうと思います。

 

☆「坂本英三のアツい歌と、福田洋也のリフとソロがぶつかり合う、ジャパメタ史不朽の名作」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星満点!

 

 

イタリアのプログレッシヴ・ロック・バンド、

MAXOPHONEの唯一のアルバム。

 

 

70~80年代のプログレ・バンドは

たった1枚の傑作アルバムを残して

消えていってしまうバンドが多く、

このMAXOPHONEもその典型。

 

内容は究極的な

70年代イタリアン・プログレといったところで、

バロック音楽に通ずる気品がありながらも、

イタリアン・プログレらしい

叙情性、牧歌性、テクニックを兼ね備えた

繊細かつダイナミックな作品。

 

…と、書いていて何だか

訳分からない文章になってしまいましたが(汗)、

それぐらいイタリアン・プログレの

魅力が詰まりまくった極上の1枚であります。

 

しかしこれだけの大傑作でありながら、

契約したレーベルの経営状態が悪く、

リリースの延期やプロモーション不足も

相まって売り上げは良くなかったようで、

最終的にレーベルは倒産、そのまま

バンドは解散という憂き目に遭ってしまいます。

 

レーベルがそんな状態だったので、

その後もしばらく廃盤状態が続き、

長らく幻の名盤扱いでしたが、

90年代に入ってCD再発となり

ようやく広く評価されたという作品です。

 

どの曲がという訳では無く、

全てが芸術的で甘美な1枚。

様々な要素を散りばめながらも、

全く不自然なところは無く、

展開が見事な作品であります。

 

イタリアン・プログレとは何ぞや?

という質問に、正面から回答する1枚。

 

僕が好きなイタリアン・プログレ・バンドは

AREA、NEW TROLLS、ARTI & MESTIELI、

PFM、LATTE E MIELEなどなどあり、

更にどのアルバムがおススメかと聞かれても、

非常に選ぶのが難しいですが、

このMAXOPHONEは何しろ1枚しか出してないので

単純明快であります。

 

このアルバムは英語ヴァージョンも

リリースされたようで、

レーベルも状態が悪いながらも

世界的な成功を目論んでいたようです。

 

まあPFMのような

商業的な成功はおさめられませんでしたが、

内容はPFMにも負けないくらい素晴らしいです。

 

☆「1枚で消滅してしまったが、これぞイタリアン・プログレの決定版と言えるような大傑作」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆星満点!

 

 

スウェーデンはヨーテボリ出身の

メロハー注目株、ART NATIONの

デビュー作の再発盤。

 

 

EUROPEやTNTなどの

80年代北欧メタルの雰囲気がありながらも、

現代的なアレンジが光る

王道北欧メロハー。

 

地元ではデビュー直後から

数々の賞を受賞し、

大きな注目を集めていたそうですが、

それも納得のクオリティの高さです。

 

これといったキラーチューンは無いものの、

どの曲も完成度が高く、

デビュー作ながら、安心して聴ける1枚です。

 

ただ1つ言えば

あまりに優等生的過ぎて、

面白みに欠けるのが難点。

 

北欧メロハーの魅力である

透明感、哀愁、メロディを兼ね備え、

歌も演奏も文句は無く、

それでいて80年代の雰囲気も感じられるという

理想形ではありますが、

整いすぎだなぁと思ってしまいます。

 

まあデビュー作にしてこの出来なので、

それは贅沢な感想ですが、

フックやクセを求める

メタラーには物足りないかもしれません。

 

とは言え、

それ以外は突っ込みどころが無い

非常に完成度の高い作品。

 

所々全盛期のEUROPEを

連想させる展開やフレーズ、雰囲気も◎。

再結成EUROPEが進むべき方向は

こっちだったよな、と思いつつ、

何だかんだで楽しめる1枚です。

 

☆「出来過ぎ感が鼻につくが、このクオリティの高さは文句のつけようが無い。王道メロハー」…☆☆☆☆☆☆☆☆星8つ!

 

 

EXODUSの4thアルバム。

 

 

EXODUSのメジャー・デビュー作でもあります。

しかし、このビッグ・チャンスをモノに

できなかったのが、このバンドの間の悪さと言いますか、

つくづく不器用なバンドですなぁ。

 

今までよりも予算も時間もある中で、

彼らが追求したのが、

究極的なギター・サウンド。

そして、実直なスラッシュ・メタルで

あります。

 

ギターの音に関しては、

もうこれは切れ味抜群。

砂嵐の中でかき鳴らしているような

超絶クランチ・サウンドで、

これはなかなか凄まじい音。

 

1曲目のタイトル曲

「Impact Is Imminent」からして

超攻撃的なサウンドで、

聴く者を圧倒します。

 

ただですね、

ギターの音とプレイが

作り込み過ぎて、

聴いていて疲れる…。

 

1曲目はカッコいいものの、

全体的に魅力的なフレーズが少なく、

結果的に非常に聴き手を選ぶ

作品になってしまっています。

 

The H-Teamとして

他スラッシュ・バンドのプロデュースも務めた

ゲイリー・ホルト、リック・ヒューノルトの

意向が反映された結果だと思いますが、

それにしてもずっとリズム・ギターを

聴かされているような気分になります…。

 

名手、ジョン・テンペスタにとっても

メジャー・デビュー作になりますが、

せっかくのタイトなドラミングが

堪能できませんね。

 

ロブ・マッキロップのベースなんかは

もはや分厚いギターの音像にかき消されて

ほとんど聴こえません(苦笑)。

 

まあさすがにスティーヴ "ゼトロ" スーザの

歌はいつも通りですが、

心なしかギターの音の狭間で

もがいているようにも聴こえてしまいます。

 

さて、そんな訳で

ある意味究極の

スラッシュ・ギター・アルバムなんですが、

ギターの音に時間をかけ過ぎて、

肝心の曲が今一つつまらないという

残念な出来になってしまいました。

 

いや、聴き込みが足りないのかもしれませんが、

やはりスラッシュ・メタルの醍醐味は

分かりやすい疾走感・爽快感じゃないですかね。

曲、音共にやはり聴き手を選ぶ1枚です。

 

更に時代背景がこういった作品を

求めていなかったというのが

実に痛い結果になってしまいました。

 

METALLICAはこの作品の翌年に

ブラック・アルバムを発表し、

その翌年にMEGADETHは

「Countdown to Extinction」を発表

という時代。

 

スラッシュ・メタル・バンドも

変化を求められた時代。

同郷のTESTAMENTも

この「Impact is Imminent」と同年

「Souls of Black」という

スピードを抑えた作風で成功していました。

 

言わばスラッシュ・メタルが

終焉を迎えていた時代だからこそ、

このクランチ・サウンドで勝負しようという

心意気は分かりますけどね。

 

ただ売り上げ的には惨敗、

キャピトル・レコードとの契約も

約1年で解除という散々な結果となりました。

 

まあラストを飾る「Thrash Under Pressure」に、

当時の時代背景や、EXODUSが置かれた立場が

よく表現されています。

 

「プレッシャーのもとのスラッシュ!」

「俺たちは永遠にスラッシュし続ける!」

 

☆「この研ぎ澄まされたギター・サウンドは紛れもない真のスラッシュ・サウンドではあるが…」…☆☆☆☆☆星5つ!