スウェーデンの元極真空手チャンピオン・ギタリスト、
トーマス・ウルフ率いるネオクラ・メタル・バンドの
6枚目のアルバムです。

先日このバンドの4thアルバム
「Resurrection」を聴きましたが、
成長を感じるなかなかの良作でした。
この6thアルバムも方向性は変わらず、
ネオクラ好きには楽しめる1枚だと思います。
1曲目の1分程のイントロ曲「Rising Symphony」に続く
「Touch the Flames」を聴けば
このバンドの方向性は分かるはずです。
素晴らしいネオクラ疾走ナンバーで、
トーマス・ヴィクストロムのアツい歌唱が楽しめます。
逆にこの曲を聴いて何とも思わないなら、
この先に進む必要は無いですね。
ネオクラに向かないんだなと認識しましょう。
3曲目の「Eyes of Change」は幕開けは大人しいですが、
基本アップテンポの曲であります。
リズムに起伏があり、これは評価が分かれるでしょう。
アップテンポばかりだとワンパターンに思われるし、
でもそれを求めている人にとっては
余計なリズムチェンジのようにも思えます。
4曲目の「Strangers from the Sea」は
これまたいかにもの疾走ナンバー。
1分を超えるイントロはちょっと蛇足に感じますが、
ネオクラ・ファンにはたまらない展開でしょう。
また7曲目の「Flyer」もネオクラ・ファンを
満足させる素晴らしい曲。
疾走曲では無いですが、歌メロがクサく、
いかにも過ぎる展開はベタではありますが、
やはりカッコいいですねぇ。
そういったネオクラ曲の充実度と比べると、
5曲目のバラード曲「River of Love」、
6曲目のQUEENのカヴァー曲「White Man」、
8曲目のバラード曲「Streets of Prishtine」、
9曲目の「Excalibur」が非常に弱く感じてしまい、
これはこの手のバンドの共通の欠点と言えるでしょう。
そして最後にボーナストラックの
「Wings of Tomorrow」。
STORMWINDというバンド名、
この曲のタイトルからして、
EUROPEのカヴァーかと決めつけてしまいましたが、
全くの別曲でありました(汗)。
ちょっとガッカリしたものの、
ボーナストラックにしておくにはもったいない
アップテンポのカッコいい曲でした。
後半ややダレるので、
最後がこの曲で救われている感もあります。
ただこのバンドの欠点は
残念ながら空手ギタリストの
ウルフのプレイなんですよね。
非常にソツないプレイなんですが、
それ以上でもそれ以下でもない
無難なプレイに感じてしまいます。
曲自体は素晴らしく、
作曲はウルフの貢献も大きいと思いますが、
ギター・ソロはあまり盛り上がらず
サラッと流れてしまうのは惜しいです。
とは言え
貴重なネオクラ・バンドではあったのですが、
この後ラスト・ライヴ・アルバムをリリースし
解散となってしまいます。
まあ多少の薄っぺらさは感じてしまいますが、
ネオクラ初心者には聴きやすいのではないでしょうか。
もちろんネオクラ好きにとっても
気軽に楽しめる1枚です。
☆「これがラスト・アルバムというのは惜し過ぎるネオクラ・バンド」…☆☆☆☆☆☆☆☆星8つ!