ANEKDOTENの3rdアルバム。
KING CRIMSONフォロワーという呼び方は
失礼にあたるぐらい、
KING CRIMSONなバンドであります。
デビュー・アルバム「VEMOD(暗鬱)」は
実に衝撃的な作品でした。
まさに「KING CRIMSONの再来」と言える
音でしたね。
そしてこの3作目は
KING CRIMSONの発展形と言える出来であります。
もちろん前2作もその感想は同じですが、
このアルバムは更に音が硬く、冷たく、
そして美しい。
ヘヴィさ、凶暴さといった
押しは控えめですが、
静と動のメリハリが感じられ、
メロトロンの音も際立っています。
かなり整理されたと言うか、
ゴチャゴチャした感じが無く、
透明感も感じる出来。
まあクリムゾン好きとしては
そのまんまの1stは大好きなんですが、
ANEKDOTENというバンドとしては、
正常進化と言えます。
僕はこのバンドは完全に後追いなので、
あまり偉そうに言えませんが(汗)、
まずは1stを聴くのが正しい聴き方でしょう。
その前にKING CRIMSONを知るのが
マストとなりますが、
逆にクリムゾンを知らなくても、
この3rdはすんなり聴けるかもしれません。
フォロワーからの脱却を感じつつも、
クリムゾンへの愛を感じる
完成度の高いアルバムです。
☆「ANEKDOTENとしての独自性がありながらも、やはりクリムゾン愛が楽しめる1枚」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆星9つ!









