AREA51/Ankh(エリア51/アンク)…2005年 | 車通勤メタル!

車通勤メタル!

児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

女性ヴォーカリストを擁した

日本のクサ・様式美・メタル・バンドの

デビュー作です。

 

バンドと言うより

ヴォーカルのKate Cainと

ギターの石野洋一郎を中心とした

プロジェクトのような感じらしいんですが、

この石野洋一郎なるギタリストは

なかなかの逸材であります。

 

ネオクラ速弾きギタリストの

典型のようなプレイですが、

非常に正確なプレイで、

曲、ソロのアレンジも

なかなかカッコいいです。

 

その一方で

Kate Cainのクセのある

歌いまわしは

好き嫌いが分かれるところですね。

 

1曲目のイントロ曲「Invitation」に続く

2曲目の「Chaotic Phase」はいかにもの

クサ・メタルですが、

このねちっこい歌いまわしが

気になってしまいます。

 

ただ曲が進むにつれて

慣れていくと言うか、

曲とアレンジの良さで

気にならなくなる

不思議な感覚であります。

 

4曲目の「Domain」は

ROYAL HUNTにありそうな

インスト曲で、

これは石野氏の独壇場。

 

そして5曲目の「Fate」は

イントロからしてクサクサの

クサ・メタル・ソング。

この曲は歌も割と

クセなく歌っているので、

なかなか良いです。

 

メロディはポップなんだけど、

曲はメタルという、

これはこのアルバム全体に言えることなんですが、

これがこのバンドの狙いなんでしょうね。

 

7曲目の「Alea Jacta Est」も

クサい疾走ナンバー。

いかにもの歌メロ、展開が満載で

クサ・メタル好きにはたまらない曲。

 

そしてラストを飾る

曲名はズバリ「The Last」。

これもなかなかクサい曲なんですが、

なんと歌詞もクサい。

 

普段英詩の曲ばかり聴いていて、

あまり歌詞は気にしないで聴くんですが、

全編日本語のこのアルバムは

歌詞のクサさ、ダサさも気になります。

 

例えば「昇りゆくSunrise、沈みゆくSunset」なんて

まるで昭和の歌謡曲または昭和のアイドル曲のよう。

 

ちなみに2番は

「欠けているMoonlight、見えにくいStarlight」…。

 

まあ2005年リリースということを考えても

なかなかのクサさ、ダサさであります。

 

音もややスカスカだったり、

荒削りなところもありますが、

それでもなかなか魅力的な

クサ・メタル・アルバムであります。

 

その後アルバムを何枚か出しましたが、

今は活動していないようですね。

石野氏は現在プロデューサー、エンジニアとして

活動しているようですが、それは納得。

 

他のアルバムも機会があれば

入手してみたいと思います。

隠れた逸材ですね。

 

☆「色々甘い部分もあるが、なかなか見事なクサ・歌謡・メタルを展開しているデビュー作」…☆☆☆☆☆☆☆☆星8つ!