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車通勤メタル!

児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

マーク・ボールズ、トニー・マカパイン、

ヴァージル・ドナティという、

あのRING OF FIREの3人が中心となり結成した

SEVEN THE HARDWAYの唯一のアルバム。

 

 

言わばヴィタリ・クープリ抜きの

RING OF FIREですが、

内容はこの布陣から期待する音を

「大きく裏切る」ものであります。

 

ネオクラ、様式美的な展開は一切なく、

ダークでヘヴィなプログレ・メタル

といったところ。

 

このメンツであれば、

当時もっと話題になっても良さそうですが、

全くと言っていいほど話題にならなかった理由は、

一度聴けば納得です。

 

DREAM THEATERっぽいと

言えなくも無いですが、

どちらかと言えば

あの悪夢のグランジ、オルタナに

毒されたような音楽で

このメンツでやる音楽ではありません。

 

多少期待を裏切っても、

後であれはあれで悪くなかったと

再評価されたりするパターンも

よくありますが、

これは全く当てはまりませんね。

 

マークの歌も、

トニーのギターも

全く印象に残らないという

ある意味奇跡的な作品。

 

☆「何のために作ったのか、作られたのか、謎の作品」…☆星1つ!

 

 

日本のシンフォニック・メロスピ・バンドの

デビュー・アルバム。

 

 

女性ヴォーカルによる歌謡メロディ、

疾走するクサい展開は

典型的なジャパメタで好き嫌いが

分かれますかね。

 

ジャケットも含め

どこか90年代ジャパメタを感じる

懐かしさがあり、

2007年という時代を考えても

古臭さを感じてしまいます。

 

メンバー自ら

XJAPANに影響を受けたとのことで、

やはりその影響が強いですね。

 

僕もXJAPAN大好きなので、

そこは嫌いでは無いですが、

ゲーム音楽のような

ピコピコとした安っぽい

キーボードの音は

たまに耳障りになります。

 

それでもギターとドラムの

力量はなかなかのもので、

これをToshiが歌ったら

カッコいいかもと

思ったりする場面もあります。

 

8曲目の「熊ん蜂の飛行」は

速弾きギタリストにはお約束の

クラシックのあの曲。

 

この曲に限らず

ギターとドラムの聴きどころは多いですね。

ドラムはたぶんYoshiki大好き

なんでしょう。

 

ただこれと言った独自性は無く、

よくある女性ヴォーカル・ジャパメタなので、

数年で消滅したパターンかと思いきや、

意外にも現在も活動中であります(失礼)。

 

こういったバンドが長く続いているのは

微笑ましいですね。

こういういわゆるジャパメタは

妙な安心感があります。

 

☆「古典的なジャパメタで、音が安っぽいのが難点だが、ひたむきな姿勢は感じる」…☆☆☆☆☆☆星6つ!

 

 

ダニエル・リヴェラーニによる

ロック・オペラ・プロジェクトの

第三章であります。

 

 

タイトルが「The Final Surprise」となっている通り、

これが最終章となります。

 

先日第一章の

「A Human into Dream's World」を聴きましたが

この第三章を見かけたので、

第二章をすっ飛ばして、今回聴いてみました。

 

相変わらずゲストシンガーが豪華で、

第一章から続けて参加している

ダニエル・ギルテンロウ、

オリヴァー・ハートマン、

第二章から参加のヨルン・ランデ、

エリック・マーティンなどという布陣。

 

唯一残念なのが、

前2作でジーニアス役で歌っていた

マーク・ボールズの不参加であります。

 

体調不良で参加できず、

代役がD.C.クーパーという

ROYAL HUNT好きからすると

何とも言えない巡り合わせでありますが、

そこは非常に残念な点。

 

D.C.の歌唱力自体は

ケチをつけるつもりはありませんが、

やはりマークと比べてしまうと…。

 

ただそれが

ROYAL HUNTに限っては

マークよりD.C.の方が

断然しっくりくるのは不思議です。

 

さて、曲自体については、

第一弾に比べて

シンフォニック度が増し、

よりロック・オペラにふさわしい

作風になった感じがします。

 

ただ逆に

1作目に感じられた

ガツンとくるストレートさが薄まり、

メタル寄りの人間からすると

1作目の方が好みかもしれません。

 

SHADOW GALLERYなんかに

近い雰囲気がありますね。

シンフォニックなプログレ・メタル

といった印象です。

 

第一章の方が

曲の起伏、バラエティがあり、

第三章は楽曲に統一感が感じられます。

 

この辺は好みの問題ですかね。

ヴォーカリストの声も含め、

好みは分かれますが、

第三章はややインパクトが薄いですかね。

 

そして第一章同様

ドラム以外はダニエルが担当するという

相変わらずの器用さを発揮しています。

 

ダニエルの他の活動は

知らないのですが、

この多彩な才能はやはり凄いですね。

 

第二章を見かけたら買うとして、

ダニエルの他の活動も

チェックしてみたいと思います。

 

☆「豪華なヴォーカリスト陣によるロック・オペラ最終章は、シンフォニックなプログレ・メタルでフィナーレ」…☆☆☆☆☆☆☆☆星8つ!

 

 

ネオ・クラシカル・ギタリスト、

マイケル・ハリスの5枚目のソロ・アルバム。

 

 

デヴィッド・T・チャスティンとの共演や

ARCH RIVALでの活動がありますが、

やや地味な存在であります。

 

ただこのジャケットとタイトルを見たら

ネオクラ好きとしては見逃せません。

 

実際中身はクラシック音楽風の楽曲で、

マイケルのクラシカルなギター・プレイが

堪能できる内容となっています。

 

ただイングヴェイやウリ・ロートのような

オーケストラとギターソロの競演というものではなく、

あくまでギター主導のシンフォニック・メタルで、

曲構成がクラシック音楽風というものであります。

 

なので、フルオーケストラとの共演作と比べると

音がチープに聴こえてしまうのは仕方ないところですが、

聴き慣れてくると、これはこれでアリかなと思えてきます。

 

以前SILVER MOUNTAINのヨナス・ハンソンが

「Classica」というアルバムを出しましたが、

それに近い感じがしますね。

 

ありそうで無かった、

なかなか面白い試みではあります。

マイケルはこの作品に手ごたえを感じたようで、

2019年にこのアルバムの続編

「Orchestrate Ⅱ」を発表しています。

 

今後そちらもチェックするとして、

この第一弾で面白いのがドラム。

なかなかパワフルでテクニカルな

ドラミングですが、叩いているのが、

現KING DIAMONDのマット・トンプソン。

 

どういう経緯で参加したのかは不明ですが、

素晴らしいドラミングを披露しています。

 

変わった作風ではありますが、

なかなか面白い1枚です。

 

☆「ある意味本当のネオ・クラシカル・メタルと言える、なかなか面白い試み」…☆☆☆☆☆☆☆☆星8つ!

 

 

スイスのゴシックメタル・デュオ、

LACRIMOSAの9thアルバム。

 

 

怪しげなジャケットにつられて

買ってしまいましたが、

このゴシックメタルなるジャンルは

僕にとって未開の地であります。

 

ゴシックメタルの代表格である

PARADISE LOSTやMY DYING BRIDEをはじめ、

何枚かその類の作品を聴きましたが、

僕の心に刺さるような音は無かったですねぇ。

 

このLACRIMOSAは

その筋の方々から絶賛されているようなので、

この度買って聴いてみました。

 

このひたすらダークで

陰鬱な世界観はやはり

聴く人を選びますね。

 

実際この手の音楽が好きな人にとっては

素晴らしい作品なんだと思いますし、

これがゴシックメタルだと言われれば

その通りなんでしょうけど、

僕には合わない音楽のようですね。

 

ただ所々「おっ?」と思う展開は

あったりするので、

今後ハマる可能性もゼロでは無いです。

 

まあ今後も懲りずに

様々なジャンルのメタルを

聴いていきたいと思います。

 

☆「荘厳かつ陰鬱な世界観は見事だが、今の僕には理解が難しいようで」…☆☆☆星3つ!