元ROYAL HUNTのメンバーが中心となって結成された
バンドの1stアルバム。
ヴォーカルにヘンリック・ブロックマン、
ギターにヤコブ・キエール、
ドラムがアラン・チカヤという布陣。
これはファンとしてはどうしても
ROYAL HUNT路線を期待してしまいますが、
ROYAL HUNTはアンドレ・アンダーセン
そのものなので、そうなる訳も無く、
オーソドックスなメロディアスHMといったところ。
ヘンリックの独特のしゃがれ声、
JKのエッジの効いた音とプレイ、
アランの堅実なプレイは
紛れもなく彼らの味であり、
何の不満もありません。
ただそれ以上の特徴や
尖ったところが無く、
良くも悪くもない、
平凡な作品になってしまっています。
逆にROYAL HUNTと比べて
方向性がストレートな分、
ヘンリックの力量不足が
ちょっと目立ってしまいますね。
ヘンリックの声は魅力的ですが、
パワーや表現力は今一つという、
この辺はROYAL HUNT時代もそうでしたが、
皮肉にもこのMISSING TIDEで
更に目立つ結果となってしまっています。
逆にJKのギター・プレイは
小気味よいプレイで、
バンドをグイグイ引っ張っています。
ROYAL HUNTでは
アンドレの陰に隠れがちなJKのプレイでしたが、
これはヘンリックと逆に
良い意味で裏切られた感があります。
初期ROYAL HUNTを知っている者にとっては、
発見や楽しみがありますが、
それ以上のアピール・ポイントは無いですかね。
大した話題にならず、
1枚で消えてしまったのも
仕方ないかなと思ってしまいます。
あまりにも普通過ぎですね…。
☆「逆にやっぱりアンドレの才能は凄いと思えてしまう」…☆☆☆☆☆☆星6つ!
