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WAVES V8 アップデートしました!

今年のNAMM 2011で「数週間以内に」とアナウンスされていたWAVES V8が早くもリリースされたのでアップデートしてみました。

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普段愛用しているバンドルは...
Gold
Renaissance Maxx
CLA Classic Compressors
Studio Classics Collection

一番最初はGoldをV5の時に入手して、V6を通り越してV7にアップグレードするとき、Renaissance Maxxを追加(WAVES的には"Gold + RenMaxx"というちょっと変則的なバンドル)、昨年末の40% OFFセールの時にCLA Classic CompressorsとStudio Classics Collectionを導入してきました。Gold + RenMaxxは既にWUP切れ、無償でV8に出来たのは残りの2バンドルだけでした。つい最近V7にしたと思っていたのに、時の流れは早いものです。

V8になって、Gold以上のバンドルでV-Seriesが使えるようになったということですが、Studio Classics Collection持っている身としては少々複雑。GoldもRenaissance MaxxもV7のまんまでイイじゃん?となるところを、細かいバグの修正に期待しつつ、昔からあるL1やTrueVerbのUIが一新されたというので敢えてWUPに加入し直して全部V8にしてみました。

しかし先日のProTools9然り、一部の機能や製品をほんの少し前に買い足したものが、数週間か数ヶ月後の時期バージョンアップで標準実装されてくるというジレンマ。しかも今月に入ってWAVES毎月恒例のキャンペーンがよりによってPlatinum Bundleの20% OFF、Gold + RenMaxxからは$510(日本円で\40,000前半?)でアップグレードできるだと!?
もう「欲しい時が買い時!」と思うしかないです。


とはいえWAVESのWUP(WAVES Update Plan)は素晴らしくて、ライセンスを取得して1年以内はメジャーバージョンアップがあっても無償で対応してくれるという"バージョンアップ保険"みたいな優遇措置が用意されています。しかも自分のように、複数のバンドルを持っているユーザーがいざWUPに加入し直そうとしたときに、結構高額になる訳ですが、WAVESはそんなユーザーのこともちゃんと考えてくれていて、$200で持っているすべてのバンドルを加入した日から1年間有効にしてくれます。今回は関係ありませんでしたが、とてもありがたい。今後のバージョンアップの時もお願いしたいところ。

そんなわけで、今回のV8アップグレードで新たに手にしたプラグインはゼロな訳ですが、マウスホイールでパラメーターを操作できたり、一部プラグインが先進的なUIになったり、プリセットの選択がしやすくなったり、"操作性"がかなり良くなった印象。

例えばTrue Verbだとこんなん

KT Studio Works   KT Studio Works


プリセットロード時の文字が大きくなったのはかなり好感触!

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他にもいろいろ、今回からintel Mac専用になったりとか。
その辺の積もる話は国内代理店MIさんのWebサイトにて。
http://www.minet.jp/waves/v8

UIが変わっただけで出音に変化はないのですが、"見た目"ってモチベーションを結構刺激してくれるのです(笑)そういう精神論的な意味で出音が変わったりって、あると思うんだよなー
そして今日も、新UIに刺激されながら制作に打ち込みます (^_^;)


SONY MDR-CD900ST の修理 その2

さて、今年初のエントリーです。
既に10日過ぎてしまいましたが、あけましておめでとうございます。

昨年を振り返ってみると、投資した年だったなと。
特にプラグイン系。セールを狙って買い漁り(笑)
制作中の音源は未だ1曲として完成を見ていないものの、いろんな試行錯誤が近い将来実を結ぶかと。
最早この場所が音響機器の買い物レポートみたいになっていますが、ありがたいことに、この筋の分野に興味あるなし関係なく、「読んだよ」と声を掛けてくれる周りの友人知人からの評判が上々です。「長いよね」ともよく言われますが。

今年もゆるーく書きたいことを書きたいときに書いていきますのでお付き合いくださいませませ <(_ _)>


さて、昨年も良い勉強になったヘッドホンの修理について、今回はまた別の個体をいじってみました。
所有のヘッドホンもかれこれ4個目。レコーディングに関わる人が今年は増えそうな予感、かつ増えてくれていろんな刺激が生まれることを期待して、その準備。

前回入手したCD900ST はだいぶ疲れ気味だった個体をカスタマイズしながら再生させるという試み。今回は「Rchが死んでいる」という個体をとりあえず普通に使えるように修理です。

まずはテスターで数カ所テスト。
ハンダごてを握るまでは、正直何処に原因があるのか分かりませんでしたが、配線を外しながら更にチェックしていくと、L-Rの渡りケーブル(渡り線、"渡り"とも)が断線していることが判明。これまた厄介な個体を手に入れてしまった。保守用として部品取りにしようかとも思ったのですが、今はヘッドホンの数を1つでも増やしたくて、直してみることにしました。

SONY純正の保守パーツは安くないので、ドライバー等々、代替えが利かないものは純正品を用意するしかありませんが、今回のようなケーブル1本だったら汎用品を使ってみようと会社近くのトモカ電気さんへ。今年も電線の件ではお世話になります... <(_ _)>
というのも、調べてみるとこの渡りケーブルだけってどうやら入手できないみたい。
頭上に当たる部分のバンドにケーブルが通った状態で1つのパーツ。参考までにSONYサービスステーションへ電話して聞いてみました。

HEAD BAND ASSY X-2113-142-2
\3,780

国内で唯一900STの修理をSONY公式で行っているメイクアップ・カンパニーさんから取り寄せた場合は少し安いみたい。
http://www.makeup-c.com/mitorizu/index.html

これはこれとして、今回はちょっといただけない。
そこで汎用品として用意したのがこちらのケーブル

MOGAMI 2368
外形は2Ø、何と40円/m !!

これと併売されていたほんの少ーし太い2.16Øの2901は100円/m
でも今回は2芯で事足りるので2368。細ければいいといって何処のメーカーか分からないただの導線を使うのは心許なかったので、一応メーカー品を。

ここまでの部材調達までは順調。店頭へは普段使っている900STを持ち込んで太さを比べて購入したのですが、何とこれがハンガーの溝に入ってくれない。

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本来はこうなるはず。
太さはほぼ同じなんですが、2368の方が純正のより硬く、融通が利かない感じ。

しばらく考えます。
素直に純正のバンド買おうかな...
と、そこでふと目に入ったのが長年メインとして使っているMDR-7506

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ご覧の通り、ハンガーの構造がそもそも違うんですね。
これを応用して、穴を空けて通してしまえと。

早速ピンバイスを用意。

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MDR-7506をお手本に、この位置へ穴開け。

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MOGAMI 2368をこの手の修理に使うなら、ドリルの経は2.5mmがいいみたい。
1.5mm、2.0mm 2.5mmの3本が付属しているピンバイスを用意してみたのですが、2.0mmでは小さすぎで、"遊び"を考えると、2.5mmで空けるのが丁度いいみたいです。

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穴を空ける位置は、もう少し上し上が良かったかと。ハンガーと少し干渉してしまうかも知れない位置。

余談ですが、あまり"改造"には私自身積極的ではありません。やむを得ずその必要があるとき一番に考えるのは、「元に戻せない改造はしない!」ということです。でも改造を平気で出来る技術、応用力みたいなのはいくらでも欲しいと常々思っていますが。今回穴こそ空けましたが、純正のケーブルに載せ替えたときも目立たないレベルかなと。

「元に戻せるように」というのは、世界遺産の絵画を修復する技術者の間でも常にテーマになっているそうです。というか規定がちゃんとあるんですって。
「改造」って定義が難しいですが、メーカーの保証が効かなくなるようなのは「改造」なのでしょう。
もっとも900STにはメーカー保証なんて元々なくて、壊れたら即修理なのであまり関係なしです。
パソコンだったら、ハードディスクを交換しても、工場出荷時のハードディスクを持っていれば、修理出すときに載せ替えて出せる...みたいな感じでしょうか。

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3種類並べてみました。
左から...
今回の修理品。MDR-7506のハンガーにあるようなケーブルを留める機構がないのでちょっと暴れています。実用は問題なしですが、ここがどこかに引っかからないかというのが少し心配 (^_^;)
続いてノーマル900ST、7506。

修理代ですが、線材が1m 40円に、ピンバイスが1,000円強。えらい安く修理完了! (=⌒▽⌒=)
最後、いつもながらにこの方法で修理をされようとしている方へ、ご参考になれば嬉しいです。


SONY MDR-CD900ST
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REBOOT !!

「LUNA SEA好きなんて意外」

ここ数日で何度言われたことか。
はい、大好きです! (=⌒▽⌒=)

行ってきました、
20th ANNIVERSARY WORLD TOUR REBOOT - to the New Moon -
えらく感動したのでそのレポートを。

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このバンドとの出会いは、専門学校に通っていた頃、同じ寮に住んでいた先輩がLUNATIC TOKYOのVHSを持っていて、何となくその先輩の部屋に遊びに行ったとき観せてもらったら衝撃を受けたというのがきっかけ。
それまで実は嫌いでした。いわゆる"ビジュアル系"全般が。

ちなみにLUNATIC TOKYOとはファンの間では説明不要と思いますが、1995年12月23日に同じ東京ドームで敢行されたLUNA SEA初の東京ドーム公演のこと。一応念のため。

後にDVD化されています。

LUNATIC TOKYO 1995.12.23 TOKYO DOME [DVD]
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23日に参戦しましたが、。期待していた曲を見事に演じてくれ、自分的には最高のセトリでした。
3日分のセトリはこちらに。

1曲目は鉄板のLOVELESS、D-KIKU氏によるオープニングが始まって観客が総立ちになり、やがて客電が落ち、神秘的な照明と共にSUGIZO氏がPR Triple Neck を持ち登場する。これぞ圧巻。
この曲ほど、始まりに相応しい曲が他にあるだろうか。

2007年に一度、7年ぶりに一夜限りの復活を果たしたときも、この曲からでした。当時はチケットを取れなくて残念な思いをしましたが、後に発売されたDVDでも彼らは魅せてくれています。

LUNA SEA GOD BLESS YOU~One Night Dejavu~2007.12.24 TOKYO DOME [DVD]
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10年間、映像作品でしかライブを観てこれなかっただけに、しかもこの曲で幕を開ける作品が多かったので、その展開を目の当たりにできたことがとても幸せでした。


自分自身楽器を手にすることも普段あるわけで、彼らのサウンドには大いに勉強させられてきました。
昨年秋にパシフィコ横浜で開催された楽器フェアのESPブースにおいて、SUGIZO氏の特別講演があり、氏が長年愛用してきたギターに必ずといっていいほど搭載されてきたFloyd Roseトレモロを今後のニュー・モデルには搭載せず、フレットも22フレット仕様にすると語っていました。
フロント・ピックアップの位置が、22フレット仕様の時の位置で鳴ってくれるそのサウンドが素晴らしく、かつ少ない面積でフローティングしているFloyd Roseより、シンクロタイプのブリッジに変更したことで鳴りが改善した、という趣旨の話をされていた。
今回の"Reboot"を期に発売されるニュー・モデル も、例外に漏れずその仕様。それでもなお容赦なくアーミングを炸裂させておりました!

INORAN氏は、いつだったかESPのシグネイチャーモデルが生産されなくなって、エンドースメント契約が終了しているのを知っていたので、どんなギターを手に登場するのだろうと期待していました。
なんと、USA Fender社と新たにエンドースメント契約 を交わしたとのこと。
氏が所有する59年製のJAZZMASTERをベースにしたシグネイチャーモデル、"INORAN Jazzmaster"を発売するそうな。当日もプロトタイプと思われるJAZZMASTERで何曲か弾いてました。
契約の関係があるので当たり前ですが、ESPを1本も使わない潔さ、ここも感動ポイント。


と、ここまでのレポートだったら普通のファンの皆さんでも書きそうな内容ですが、やっぱり注目すべきは音響と照明。(^∇^)

リハが長引いたのか、開場が30分以上押しました。その時間を利用して、一緒に行動していた私の地元は長野の音響舞台屋に勤める友人I(笑)と共に、東京ドームを半周。「今後のために」と、関係者入り口と機材搬入口の位置を確認。o(^▽^)o
搬入口には警備員が立っているので入れませんが、青いトラック が止まっていたので、もうその時点で音響はHIBINOと確信。実際そうでした。

言わずもがなですが、TOKYO DOMEは音良くないです。
そりゃそう、屋内野球場ですから、音響に特化した設計にそもそもなっていない。でもここ最近のSRの進化もめざましく、実際の演奏と聴感上の時間差が来るたびに短くなっている感がする。
効率がよくなったのか。アレイの数も数年前に比べてだいぶ少なくて、ステージの下上に1組ずつしかなかった気がする。

ドーム公演に足を運ぶ時は毎回のように望遠鏡を持って行けば良かったと後悔するんだけれど、目的はステージのメンバーを見ることの他に、アリーナーで観られないときはスタンドからSR卓に何使っているのかを見たいと思ってしまうのですが、今回は遠目ながら、恐らくAvid Venue
ProSound誌やサンレコ誌で取り上げられないかなー


そのアレイ付近にあるスクリーンについても、技術の進歩が。
最近はスクリーン自体がLEDで発光するようになっているらしく、昔に比べて解像度が格段に増したんだとか。
今回はSRやレコーディング諸々をHIBINO社がワンストップで手掛けたっぽいんですが、同社が取り扱っているこの辺 が使われたと思われます。

さて、その辺の技術的な部分はいいとして、今回唯一残念だったのは、各パートのバランス。高域が非常に痛く、ギターの2人はもっと大きくてもいいのでは?という印象が終始拭え切れない公演でした。あれだけ広いと聴く場所によって相当違うとは思うのですが...

LUNA SEAのサウンドに魅了されてからまだ10年足らず。インディーズ時代をリアルタイムで知るコアなファンではないのですが、これまでの歴史を遡るかのように何本かのDVDを観てきて、今回の"Reboot"を目の当たりにしてみての率直な感想は、LUNA SEA史上、今が一番カッコいいのではないかと。
終幕してから10年、彼らを取り巻く環境は当時と大きく違っていても、当時からのファンは勿論のこと、10年前を知らないもっと若い世代の新しいファンに向けて、進化し続けて欲しいと願っています。


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