将棋世界2024年6月号(付録セット) [雑誌]
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初防衛を目指す藤井聡太名人に
タイトル返り咲きを狙う豊島将之九段が挑戦する
将棋界の「春の本場所」第82期名人戦7番勝負。
ここまで4局を消化し、藤井名人が3勝1敗とリード。
名人の怒涛の開幕3連勝のあと、豊島九段が一つ星を返して
迎えた大一番/第5局が本日より、北の大地・北海道は紋別市
「ホテルオホーツクパレス」にて、運命の幕を開きます。。
藤井名人の前期成績は54戦46勝8敗(.852)。
春の名人奪取から全てのタイトル戦に姿を現し
史上初の八冠独占の快挙をあっさりと達成しました。。
竜王戦をストレート勝利で防衛し年内を締めくくた神童は
年明けに行われた王将戦で振り飛車相手に一局も終盤戦のない
盤石の防衛を果たし、年度内の八冠を維持しました。。
全タイトル防衛を目指す今期はここまで7戦4勝3敗。
名人戦と叡王戦の二つの番勝負を並行して戦いますが
名人戦は3連勝も叡王戦は同世代の刺客・伊藤匠七段の前に
激痛の連敗を喫し、1勝2敗とカド番に立たされます。。
31日に控える叡王戦の大一番/第4局を前に
防衛を決めたかった名人戦も第4局で初黒星を喫し
楽勝ムードから一転、一気に緊張感が高まる中で
本日の決戦を迎えました。。
対します、豊島九段の前期成績は
44戦24勝20敗(.545)。順位戦はA級で7勝2敗。
順位戦は終盤の勝負どころで息切れし、連敗を喫するも
開幕6連勝がものをいい、名人戦挑戦権を獲得しました。
今期は名人戦も含めて開幕6連敗スタートとなりましたが
名人戦/第4局で待望の初勝利を飾り、対藤井名人戦の連敗を
「12」で止めると、22日に行われた王座戦/1回戦も勝利で飾り
勢いを継続し、調子を上げて本局に挑みます。。
気になる両者の対戦成績は
ここまで37戦して、藤井名人が25勝12敗とリード。
第5局の先手は藤井名人
その初手で飛車先を突いた名人に対し
豊島九段は2手目△3四歩と角道を開け
対局はスタートとなりました。。
続く3手目に、藤井名人も角道を開くと
豊島九段はすかさず、開いたばかりの自らの角道を止め
振り飛車投入も示唆する、趣向の出だしをみせます。。