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ぐうの音も出ず。。第73期ALSOK杯王将戦7番勝負/第4局「藤井王将、大圧勝でストレート防衛」
【 投了図・121手目▲2二龍 】
投了図での持ち駒
▲藤井王将: 角、金、歩4
△菅井八段: 飛、角、銀、桂、香、歩
3連覇を目指す藤井聡太王将に
振り飛車の若き旗頭・菅井竜也八段が挑戦する
第73期ALSOK杯王将戦7番勝負。
藤井王将の開幕3連勝で迎えた
注目の大一番/第4局が本日、決着。。
上図121手までで、先手・藤井王将が勝利を飾り
圧巻のストレート勝利で見事防衛を果たしました。。
初手で飛車先を突き、居飛車を明示した藤井王将に対して
カド番でもう後のない菅井八段は4手目に飛車に手をかけると
3筋へと振り、負けられない大一番で「三間飛車」を投入します。。
すると、直後に藤井王将は角交換を敢行。。
ケレン味なく局面を動かし、乱戦模様の幕を開きました。。
互いに手にした角をすぐさま盤上に投入し
拠点の馬を作ると、慌ただしかった盤上は落ち着きを取り戻し
両者は呼吸を合わせながら自陣の駒組みを進めます。。
互いに玉の「入城」を果たした後
藤井王将が爽やかに、銀を5筋の戦場へと繰り上げ
流れの中で双方の飛車が居を構える4筋のラインを開きます。。
ここで手番の回った菅井八段は、すかさず
敵陣へ自軍の飛車を突進、飛車交換を成立させて
華々しく、いざ開戦を告げました。。
が、しかし。。
いざ開戦後は、いつものように藤井王将の独壇場。。
後手渾身の仕掛けを、もう分かってますよと涼し気に凌ぎながら
思うがままに模様を動かし、形勢の針をグイグイと引き寄せます。。
何とか流れを変えたい菅井八段ですが
藤井王将の盤石の指し回しの前に、為す術なく。。
形作りすら許さず、藤井王将が後手陣を切り崩し
仕上げの飛車を余裕たっぷりに成り込んだ、上図の局面をみて
菅井八段は早々と万策尽き果て無念の投了を告げました。。
今シリーズの内容そのままに
藤井王将が「対抗形」の終わりを告げるかのような
ぐうの音も出ない圧勝で完膚なきまでに振り飛車をねじ伏せ
王将戦3連覇を達成しました。。
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