大一番。。本日、第73期ALSOK杯王将戦7番勝負/第4局開幕「先手は藤井王将、乱戦模様に」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

大一番。。本日、第73期ALSOK杯王将戦7番勝負/第4局開幕「先手は藤井王将、乱戦模様に」

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3連覇を目指す藤井聡太王将に

振り飛車党の若き旗頭・菅井竜也八段が挑戦する

第73期ALSOK杯王将戦7番勝負。

 

ここまで3局を消化し、藤井王将が圧巻の3連勝。。

早々と防衛に王手をかけて迎えた大一番/第4局が

本日より、東京都立川市「オーベルジュ ときと」にて

運命の幕を開きました。。

 

 

藤井王将の今期ここまでの成績は46戦40勝6敗(.870)。

春の名人を奪取に始まり、叡王棋聖王位を立て続けに防衛。。

秋には王座も奪取しあっさりと史上初の八冠独占を達成しました。

 

同世代の伊藤匠七段の挑戦を受けた竜王戦でも

貫禄のストレート勝利を飾り2023年を締めくくった神童は

王将戦と並行して戦う棋王戦の開幕戦こそ引き分けに終わるも

王将戦はここまで全て圧勝と、独走状態をさらに加速させます。

 

対します、菅井八段の今期ここまでの成績は

43戦25勝18敗(.581)。順位戦はA級で5勝3敗。

叡王戦に続き今期2度目のタイトル挑戦者に名乗りを上げ

A級も2位タイで最終戦を迎えるなど存在感を示します。。

 

しかし、研究将棋の超最前線を行く

天敵・藤井王将には今期ここまでで7敗を喫し(1勝)

現在は5連敗中。。特に王将戦では全く歯が立たずに

問答無用でカド番に追い込まれ、本局を迎えました。。

 

このまま見せ場一つなく番勝負を終えてしますのか。。

振り飛車党の期待を一身に背負う菅井八段は悲壮感の中にも

これまで培った自信と誇りを胸に、まずは一矢を報いるべく

本局へ全身全霊を掛けて挑みます。。

 

通算での両者の対戦成績は

ここまで16戦して、藤井王将が12勝4敗と大きくリード。

初手合いから菅井八段が連勝を飾りましたが、その後は

内容的にも圧倒し、藤井王将が引き離しに掛かります。。

 

本局の先手は藤井王将。

その初手で▲2六歩と飛車先を突き居飛車を明示します。

対します菅井八段は2手目に、角道を開く△3四歩と返し

戦型に含みを持たせて対局をスタートしました。。

 

続く3手目に、藤井王将が角道を開くと

菅井八段はすかさず飛車に手をかけ3筋へと振り

負けられない本局で「三間飛車」を投入しますが、次の瞬間

藤井王将はすぐに角交換を敢行し、模様を動かします。。

 

角交換成立後

両者は手にした角をすぐに戦場へ投入し、双方馬を作る

乱戦模様の進行となり、序盤から目の離せない展開に。。

 

しかし、すぐの開戦には至らず。。

双方、慎重に間合いを図りながら玉の囲いを完成させ

藤井王将が銀を5筋の戦場に繰り出した、39手目の局面で

菅井八段が次の手を封じて一日目は終了となりました。。

 

王将戦/第4局の棋譜中継はこちら

 

両者の思惑とともに気迫が存分に伝わるの一日目を終えて

迎える明日は決着の二日目、まずは菅井八段の「封じ手」へ

期待と緊張が高まります。。