将棋世界2024年3月号(付録セット) [雑誌]
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3連覇を目指す藤井聡太王将に
振り飛車党の若き旗頭・菅井竜也八段が挑戦する
第73期ALSOK杯王将戦7番勝負。
ここまで3局を消化し、藤井王将が圧巻の3連勝。。
早々と防衛に王手をかけて迎えた大一番/第4局が
本日より、東京都立川市「オーベルジュ ときと」にて
運命の幕を開きました。。
藤井王将の今期ここまでの成績は46戦40勝6敗(.870)。
春の名人を奪取に始まり、叡王、棋聖、王位を立て続けに防衛。。
秋には王座も奪取しあっさりと史上初の八冠独占を達成しました。
同世代の伊藤匠七段の挑戦を受けた竜王戦でも
貫禄のストレート勝利を飾り2023年を締めくくった神童は
王将戦と並行して戦う棋王戦の開幕戦こそ引き分けに終わるも
王将戦はここまで全て圧勝と、独走状態をさらに加速させます。
対します、菅井八段の今期ここまでの成績は
43戦25勝18敗(.581)。順位戦はA級で5勝3敗。
叡王戦に続き今期2度目のタイトル挑戦者に名乗りを上げ
A級も2位タイで最終戦を迎えるなど存在感を示します。。
しかし、研究将棋の超最前線を行く
天敵・藤井王将には今期ここまでで7敗を喫し(1勝)
現在は5連敗中。。特に王将戦では全く歯が立たずに
問答無用でカド番に追い込まれ、本局を迎えました。。
このまま見せ場一つなく番勝負を終えてしますのか。。
振り飛車党の期待を一身に背負う菅井八段は悲壮感の中にも
これまで培った自信と誇りを胸に、まずは一矢を報いるべく
本局へ全身全霊を掛けて挑みます。。
通算での両者の対戦成績は
ここまで16戦して、藤井王将が12勝4敗と大きくリード。
初手合いから菅井八段が連勝を飾りましたが、その後は
内容的にも圧倒し、藤井王将が引き離しに掛かります。。
本局の先手は藤井王将。
その初手で▲2六歩と飛車先を突き居飛車を明示します。
対します菅井八段は2手目に、角道を開く△3四歩と返し
戦型に含みを持たせて対局をスタートしました。。
続く3手目に、藤井王将が角道を開くと
菅井八段はすかさず飛車に手をかけ3筋へと振り
負けられない本局で「三間飛車」を投入しますが、次の瞬間
藤井王将はすぐに角交換を敢行し、模様を動かします。。
角交換成立後
両者は手にした角をすぐに戦場へ投入し、双方馬を作る
乱戦模様の進行となり、序盤から目の離せない展開に。。
しかし、すぐの開戦には至らず。。
双方、慎重に間合いを図りながら玉の囲いを完成させ
藤井王将が銀を5筋の戦場に繰り出した、39手目の局面で
菅井八段が次の手を封じて一日目は終了となりました。。
両者の思惑とともに気迫が存分に伝わるの一日目を終えて
迎える明日は決着の二日目、まずは菅井八段の「封じ手」へ
期待と緊張が高まります。。