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際どく、絶妙に。。第80期B級1組順位戦/1回戦「藤井二冠ー三浦九段を振り返ろう」

名人戦棋譜速報(有料。要登録)

第80期B級1組順位戦対戦表

 

 

今回は昨日行われました、「鬼の棲みか」の開幕戦

第80期B級1組順位戦/1回戦・一斉対局の中から

注目の「藤井聡太二冠-三浦弘行九段」の模様を

終盤戦を中心に振り返らせていただきます。。

 

 

 

2手目△3四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: なし

△三浦九段: なし

 

本局の先手は藤井二冠。

その初手は飛車先を突く▲2六歩から。。

対します、三浦九段は2手目に角道を開く

△3四歩と返し、対局はスタート。。

 

 

 

15手目▲3四飛。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 歩2

△三浦九段: 歩3

 

そこから定跡手順の進行となり

迎えた上図の局面で、藤井二冠が2筋に浮いた飛車で

お隣り3筋の歩をかすめとり、戦型は「横歩取り」に決定。。

 

三浦九段は3筋に回った先手の飛車先を角で受け

「横歩取り」後手番の主流「△3三角戦法」を採用しました。

(16手目△3三角)

 

 

 

27手目▲3三角成。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 角、歩3

△三浦九段: 歩2

 

互いに玉を立て「中住まい」に構えると

藤井二冠は駒組みの負担になりがちな角を

上図で交換し、手持ちとしました。。

 

 

 

30手目△4四角。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 角、歩3

△三浦九段: 歩2

 

しかし、角を活用したのは三浦九段。

角交換成立直後に双方、左の桂馬を跳躍させてから

上図で先手の飛車の当て、4筋の戦場に投入しました。。

 

この手に対し、藤井二冠が

「角には角」の合わせで対抗すると(31手目▲6六角)

三浦九段はすかさず2度目の角交換を成立させてから

飛車を2筋に合わせ、先手陣に揺さぶりをかけますが。。

 

 

 

43手目▲5六角。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: なし

△三浦九段: 角、歩3

 

藤井二冠は8筋に戻った後手飛車を翻弄。。

「千日手」の気配を振り払ってから好所に角を投入し

飛車・金両取りで切り返しました。。

 

三浦九段はすぐさま△3四歩と打ち

直後に飛車交換が成立、盤上に火柱が舞い上がります。。

 

夕食休憩前までの流れ

 

 

 

 

48手目△2二金。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: なし

△三浦九段: 角、歩3

 

飛車交換成立後

藤井二冠が成った馬を自陣へ引き戻し

三浦九段が浮いた金を一段下げてバランスを取った

上図の局面で、夜戦に備えて夕食休憩に突入します。。

 

【 夕食のオーダー 】

 

藤井二冠: 鴨南ばんうどん

三浦九段: 豚の甘辛スタミナ焼き弁当

 

 

 

49手目▲8五飛。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: なし

△三浦九段: 飛、角、歩2

 

夕食休憩が明けても

藤井二冠は次の手をすぐには指さず考慮に耽り

57分の長考の末に、飛車をがら空きの8筋へ投入。。

3筋の歩も見ながら先に形を決めますが。。

 

 

 

56手目△7四角。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 歩2

△三浦九段: 飛、桂

 

三浦九段はすかさず3筋から突進し

先に桂馬を捕獲すると、握った手番で角を投入。。

飛車・角両取りの大技で切り返しました。。

 

藤井二冠は▲3三歩成(57手目)と桂馬を取り込み

以下、△同金~▲3四歩~△4四金~▲2五飛に△5六角~

▲同歩~△2八歩成~▲同歩~△2四歩~▲8五飛をみて

△7四角~▲8九飛~下図70手目△5六角と進行。。

 

 

 

70手目△5六角。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 角、桂、歩2

△三浦九段: 飛、桂、歩

 

いかにも飛車が窮屈な動きとなった先手に対し

三浦九段は伸び伸びと先行し、上図で切れ味鋭く

角を敵将の頭上へ迫り出し、形勢を握りました。。

 

が、しかし。。

 

 

 

77手目▲2二角。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 歩

△三浦九段: 飛、歩2

 

藤井二冠はここから脅威の底力を発揮。。

後手に破られた玉頭を手厚い受けでカバーすると

敵陣2筋へ角を打ち込み、金・香両取りの妙手で

反撃に転じ、終盤戦の幕を開きました。。

 

 

 

82手目△4六桂。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 香、歩

△三浦九段: 飛、歩2

 

盤上が風雲急を告げる中

流れはまだこちらが握っているとばかりに

三浦九段は攻勢を強め、切り札の桂馬を跳躍。。

一気呵成の寄せに出ますが。。

 

 

 

101手目▲6四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 角、桂、香、歩2

△三浦九段: 銀2、歩

 

三浦九段渾身の寄せをギリギリで凌ぎながら

藤井二冠は後手陣のわずかな隙を逃すことなく

敵将の肩越しに歩を突き立て最後の勝負へ。。

 

 

「藤井二冠-三浦九段」の棋譜はこちら

 

 

【 投了図・109手目▲7五桂 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 角、金、香、歩3

△三浦九段: 飛、銀、歩2

 

玉を上部に逃がし、後手の寄せをかわした

藤井二冠が6筋をえぐってから、桂馬を打ち込んだ

上図の局面をみて、三浦九段は反撃の余地なしと

優勢から一転、無念の投了を告げました。。

 

終局時刻は午前0時26分。

互いに洗練された妙手連発の名勝負を逆転で制した

藤井二冠が今期順位戦の白星発進を決めました。。

 

 

 

 

 

第80期B級1組順位戦/1回戦「藤井二冠、堂々の白星発進」

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第80期B級1組順位戦対戦表

 

【 投了図・109手目▲7五桂 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 角、金、香、歩3

△三浦九段: 飛、銀、歩2

 

昨日行われました、「鬼の棲みか」の開幕戦

第80期B級1組順位戦/1回戦・一斉対局のうち

注目の「藤井聡太二冠-三浦弘行九段」の一戦は

上図109手までで、先手・藤井二冠が勝利。

 

夕食休憩前までの流れ

 

 

 

終局時刻は午前0時26分。

双方の大駒がダイナミックに盤上で躍動する

迫力ある大熱戦を得意の終盤で突き放した藤井二冠が

B級1組でも堂々の白星発進を決めました。。

 

 

「藤井二冠-三浦九段」の棋譜はこちら

 

 

 

 

 

第80期B級1組順位戦/1回戦「藤井二冠-三浦九段は横歩取り」

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第80期B級1組順位戦対戦表

 

 

本日行われています

「鬼の棲みか」第80期B級1組順位戦/1回戦のうち

注目の「藤井聡太二冠-三浦弘行九段」の一戦は

総本山の東京・将棋会館にて。。

 

 

 

2手目△3四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: なし

△三浦九段: なし

 

本局の先手は藤井二冠。

今期順位戦のオープニングは飛車先を突く▲2六歩から。

対します、三浦九段は2手目△3四歩と角道を開き

対局はスタートとなりました。。

 

 

 

6手目△8五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: なし

△三浦九段: なし

 

続く3手目に、藤井二冠が角道を開いたのをみて

三浦九段は飛車先の歩を突き、互い違いの出だしで

まずは相居飛車が確定すると、次に両者は息を合わせて

飛車先を決め、いざ「横歩取り」を目指す序盤の進行に。。

 

 

 

14手目△8六同飛。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 歩2

△三浦九段: 歩2

 

そのまま確立された定跡手順を踏襲し

互いに角頭を金で受け、飛車先で歩を交換して

迎えた上図の局面で、手番の回った藤井二冠は

2筋の浮き飛車に手をかけると。。

 

 

 

15手目▲3四飛。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 歩3

△三浦九段: 歩2

 

お隣り3筋の歩をかすめとり、戦型は

おなじみの手順で「横歩取り」に決定しました。。

 

 

 

18手目△5二玉。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 歩3

△三浦九段: 歩2

 

3筋に回った先手の飛車先を

三浦九段が角で受けると(16手目△3三角)

藤井二冠は玉を立て、「中住まい」に構えます。。

(17手目▲5八玉)

 

この手をみて、三浦九段も追随し

同じく玉を立て、「相中住まい」となりました。。

 

 

 

22手目△2三金。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 歩3

△三浦九段: 歩2

 

藤井二冠は飛車を浮かせたまま突っ張る

「横歩取り」の変化の中でも最も激しい「青野流」を採用。

先手の作戦に対し、三浦九段は上図で飛車に金をぶつけ

力づくでの移動を勧告しました。。

 

 

 

27手目△3三角成。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 角、歩3

△三浦九段: 歩2

 

飛車を3五の地点に引き下げた

藤井二冠は自陣の右側に「美濃囲い」を築いた後

後手が飛車を8四の地点に引き下げたをみて

13分の考慮の後、角交換を敢行。。

 

この手で全ての前例を離れ

藤井二冠の「新手」となりました。。

 

 

 

30手目△4四角。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 歩3

△三浦九段: 歩2

 

角交換成立直後

三浦九段は手持ちの角を5筋の好所へ投入。。

先手の飛車に当てつつ形を決めます。。

 

この手に対し

藤井二冠は24分、時間を費やし

じっくりと読みを入れ直しから。。

 

 

 

31手目▲6六角。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 歩3

△三浦九段: 歩2

 

藤井二冠も対角に手持ちの角を投入。。

同じく後手の飛車に当てながら角交換を迫った

緊張高まるこの局面で、午前の対局は終了となり

お昼休憩へと突入します。。

 

【 お昼のオーダー 】

 

▲藤井二冠: 豚しゃぶ弁当

△三浦九段: 豚の甘辛スタミナ焼き弁当

 

 

 

32手目△6六同角。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 歩3

△三浦九段: 角、歩2

 

午後の対局開始の一手で

三浦九段は午前と合わせて1時間2分の長考の末に

飛車交換ではなく、二度の角交換を選択すると。。

 

 

 

36手目△2四飛。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 角、歩2

△三浦九段: 角、歩

 

敵陣へ一本、歩を垂らしてから(34手目△2七飛)

飛車を合わせて2筋から突破に意欲をみせます。。

 

しかし、藤井二冠が上図から次に

金を寄せて受けたのをみて(37手目▲3九金)

三浦九段はノータイムで、飛車を8筋へと戻し

先手に手に手番を渡しました。。

 

ここで3筋に寄せた金を4筋に戻して形を整えれば

△2四飛~▲3九金~△8四飛。。と「千日手」ムーブの

進行が視野に入りますが。。

 

 

 

39手目▲8二歩。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 角、歩

△三浦九段: 角、歩

 

藤井二冠は27分の考慮で

敵陣8筋を歩で叩き、あっさり「千日手」を打破しました。。

 

この手は想定外だったか、三浦九段は

1時間29分の大長考の末に△同飛(40手目)と払って

以下、▲8三歩~△同飛~▲5六角に△3四歩~▲8三角成~

△3五歩~▲5六馬をみて下図48手目△2二金と進行。。

 

 

 

48手目△2二金。

 

上図での持ち駒

 

▲藤井二冠: 飛

△三浦九段: 飛、角、歩2

 

膠着模様から一転

ダイナミックに飛車交換を成立させた藤井二冠が拠点の馬を

自陣へ引き寄せたのをみて、三浦九段も金を引き自陣を整えた

上図の局面で、夜戦に備えて夕食休憩に突入しました。。

 

【 夕食のオーダー 】

 

藤井二冠: 鴨南ばんうどん

三浦九段: 豚の甘辛スタミナ焼き弁当

 

現局面はまだ、形勢は互角の範囲内。。

果敢に局面を打破した藤井二冠の構想やいかに。。

夕食休憩明けからのねじり合いが実に楽しみです。。

 

ABEMAプレミアム

 

 

対局の模様はABEMAで生中継

開幕戦屈指の好カードをぜひ、お見逃しなく☆

 

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