【電子版限定アザーカット集付き】将棋世界2024年8月号(付録セット) [雑誌]
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【 投了図・117手目▲4四同銀成 】
投了図での持ち駒
▲佐藤九段: 銀、歩
△池永六段: 銀2、桂、歩5
今週は「冬の本場所」竜王戦挑戦権を懸けた
決勝トーナメントも連日、熱戦が展開された将棋界。。
昨日は我らの闘将・佐藤康光九段が登場。
東京・将棋会館にて、池永天志六段との準々決勝に臨み
結果は、上図117手までで先手・佐藤九段が勝利を飾りました。
47手目▲6五歩。
▲佐藤九段: なし
△池永六段: なし
戦型は最近では珍しい、ガッチリと組み合う「相矢倉」。
互いに玉の入城を果たした後、後手が飛車を5筋に合わせたのをみて
佐藤九段は6筋の歩を突き出し、戦場で威張る角を追い払います。。
69手目▲4五桂。
▲佐藤九段: 歩2
△池永六段: 歩5
後手の角を抑えながら模様を広げる先手に対して
池永六段は6筋の端から仕掛けますが(68手目△9六歩)
佐藤九段は構うことなく、後手の玉頭2筋の歩を突き越してから
高らかに桂馬を4筋の戦場に跳ね上げ、いざ開戦を告げました。。
93手目▲3三銀打。
▲佐藤九段: 歩
△池永六段: 桂、歩4
いざ開戦後は完全に佐藤九段のペースで進行。。
後手の小技には目もくれず、後手陣へと畳み掛けます。。
【 投了図・117手目▲4四同銀成 】
投了図での持ち駒
▲佐藤九段: 銀、歩
△池永六段: 銀2、桂、歩5
制空権を支配された池永六段は為す術なく
上図の局面をみて、無念の投了を告げました。。
「矢倉」戦で見事な完勝を飾った佐藤九段が
偉大なる存在感を示し、堂々の準決勝進出を決めました。
【 投了図・139手目▲2二角 】
投了図での持ち駒
▲羽生九段: 歩2
△菅井八段: 桂、香、歩2
今週は順位戦や各棋戦の予選がたけなわの将棋界
火曜日(16日)には棋王戦の本戦トーナメント/2回戦に
注目の羽生善治九段が登場。総本山の東京・将棋会館にて
振り飛車党のエース・菅井竜也八段と対戦しました。。
結果は、上図139手までで先手・羽生九段が勝利。
対抗形の激戦を制し、堂々の3回戦進出を決めました。
45手目▲3五歩。
上図での持ち駒
▲羽生九段: なし
△菅井八段: なし
年明けの王将戦で藤井聡太王位に全く歯が立たず
無念のストレート前を喫したショックを引きずるように
今期ここまで1勝5敗と低空飛行の続く菅井八段は
後手番の本局で振り飛車の王道「四間飛車」を投入。。
じっくりとした駒組みから、上図の局面で
羽生九段が3筋の歩を突き合わせ、軽く仕掛けると。。
87手目▲5三桂成。
上図での持ち駒
▲羽生九段: 桂、歩4
△菅井八段: 角、桂、歩
羽生九段の指し手はそのままスムーズにつながり
中盤戦であっさりと敵陣突破に成功、先手がリードを奪いました。。
【 投了図・139手目▲2二角 】
投了図での持ち駒
▲羽生九段: 歩2
△菅井八段: 桂、香、歩2
先手の鋭く厳しい攻めの前に
防戦一方を強いられた菅井八段は盤上の流れを変えられず
最後の反撃も形作りに留まり、先手が余裕で角を合わせた
上図の局面で、万策尽き果て無念の投了を告げました。。
完璧な事前研究の元、完勝を飾った
羽生九段はこれで公式戦6連勝と絶好調。。
来週月曜日(22日)に控えます、永瀬拓矢九段との
王座戦挑戦者決定戦へ、さらに弾みをつけました。。
【 投了図・97手目▲5五桂 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段: 金、歩
△伊藤王位: 角、桂、歩3
本日、決着をみました
注目の第65期王位戦7番勝負/第2局は
上図97手までで、先手・渡辺九段が勝利。
終局時刻は午後5時40分。
鋭い踏み込みから中盤戦でリードを奪った
渡辺九段がそのまま押し切り、待望の初勝利を飾り
番勝負を1勝1敗の五分に戻しました。。