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「相矢倉」で完勝。。第37期竜王戦・本戦/準々決勝「佐藤康九段、堂々の準決勝進出」

第36期竜王戦中継サイト

第37期ランキング戦トーナメント表

 

【 投了図・117手目▲4四同銀成 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲佐藤九段: 銀、歩

△池永六段: 銀2、桂、歩5

 

今週は「冬の本場所」竜王戦挑戦権を懸けた

決勝トーナメントも連日、熱戦が展開された将棋界。。

 

昨日は我らの闘将・佐藤康光九段が登場。

東京・将棋会館にて、池永天志六段との準々決勝に臨み

結果は、上図117手までで先手・佐藤九段が勝利を飾りました。

 

 

 

47手目▲6五歩。

 

▲佐藤九段: なし

△池永六段: なし

 

戦型は最近では珍しい、ガッチリと組み合う「相矢倉」。

互いに玉の入城を果たした後、後手が飛車を5筋に合わせたのをみて

佐藤九段は6筋の歩を突き出し、戦場で威張る角を追い払います。。

 

 

 

69手目▲4五桂。

 

▲佐藤九段: 歩2

△池永六段: 歩5

 

後手の角を抑えながら模様を広げる先手に対して

池永六段は6筋の端から仕掛けますが(68手目△9六歩)

佐藤九段は構うことなく、後手の玉頭2筋の歩を突き越してから

高らかに桂馬を4筋の戦場に跳ね上げ、いざ開戦を告げました。。

 

 

 

93手目▲3三銀打。

 

▲佐藤九段: 歩

△池永六段: 桂、歩4

 

いざ開戦後は完全に佐藤九段のペースで進行。。

後手の小技には目もくれず、後手陣へと畳み掛けます。。

 

 

【 投了図・117手目▲4四同銀成 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲佐藤九段: 銀、歩

△池永六段: 銀2、桂、歩5

 

制空権を支配された池永六段は為す術なく

上図の局面をみて、無念の投了を告げました。。

 

「矢倉」戦で見事な完勝を飾った佐藤九段が

偉大なる存在感を示し、堂々の準決勝進出を決めました。

 

 

 

 

 

 

王座戦挑決は22日。。第50期棋王戦・本戦/2回戦「絶好調・羽生九段、振り飛車を完封」

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第50期挑戦者決定トーナメント表

 

【 投了図・139手目▲2二角 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲羽生九段: 歩2

△菅井八段: 桂、香、歩2

 

今週は順位戦や各棋戦の予選がたけなわの将棋界

火曜日(16日)には棋王戦の本戦トーナメント/2回戦に

注目の羽生善治九段が登場。総本山の東京・将棋会館にて

振り飛車党のエース・菅井竜也八段と対戦しました。。

 

結果は、上図139手までで先手・羽生九段が勝利。

対抗形の激戦を制し、堂々の3回戦進出を決めました。

 

 

 

45手目▲3五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: なし

△菅井八段: なし

 

年明けの王将戦で藤井聡太王位に全く歯が立たず

無念のストレート前を喫したショックを引きずるように

今期ここまで1勝5敗と低空飛行の続く菅井八段は

後手番の本局で振り飛車の王道「四間飛車」を投入。。

 

じっくりとした駒組みから、上図の局面で

羽生九段が3筋の歩を突き合わせ、軽く仕掛けると。。

 

 

 

87手目▲5三桂成。

 

上図での持ち駒

 

▲羽生九段: 桂、歩4

△菅井八段: 角、桂、歩

 

羽生九段の指し手はそのままスムーズにつながり

中盤戦であっさりと敵陣突破に成功、先手がリードを奪いました。。

 

 

【 投了図・139手目▲2二角 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲羽生九段: 歩2

△菅井八段: 桂、香、歩2

 

先手の鋭く厳しい攻めの前に

防戦一方を強いられた菅井八段は盤上の流れを変えられず

最後の反撃も形作りに留まり、先手が余裕で角を合わせた

上図の局面で、万策尽き果て無念の投了を告げました。。

 

完璧な事前研究の元、完勝を飾った

羽生九段はこれで公式戦6連勝と絶好調。。

来週月曜日(22日)に控えます、永瀬拓矢九段との

王座戦挑戦者決定戦へ、さらに弾みをつけました。。

 

 

 

 

 

 

第65期王位戦7番勝負/第2局「渡辺九段完勝、番勝負は振り出しに」

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【 投了図・97手目▲5五桂 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲渡辺九段: 金、歩

△伊藤王位: 角、桂、歩3

 

本日、決着をみました

注目の第65期王位戦7番勝負/第2局は

上図97手までで、先手・渡辺九段が勝利。

 

王位戦/第2局・終盤戦までの流れ

 

 

 

終局時刻は午後5時40分。

鋭い踏み込みから中盤戦でリードを奪った

渡辺九段がそのまま押し切り、待望の初勝利を飾り

番勝負を1勝1敗の五分に戻しました。。

 

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