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本日、第６５期王位戦７番勝負/第２局開幕「先手は渡辺九段、戦型は相掛かり」
５連覇を目指す藤井聡太王位に
王者復権を狙う渡辺明九段が挑戦する
第６５期王位戦７番勝負。
将棋界の初夏を彩る風物詩
開幕戦を藤井王位が大逆転勝利で制して迎えた
注目の第２局が本日より、北の大地・北海道函館市
「湯元 啄木亭」にて、運命の幕を開きます。。。
藤井王位の今期ここまでの成績は１４戦１０勝４敗（．７１４）。
豊島将之九段の挑戦を受けた名人戦は４勝１敗の成績で貫禄の防衛。
続く叡王戦は同世代のライバル・伊藤匠七段（当時）を相手に競り負け
自身初の失冠となるも棋聖戦は開幕３連勝で防衛、七冠を保持します。
ルートに入ると分かっていても他に指しようのない
徹底的なＡＩ流の研究将棋の包囲網の中で、さすがの神童も
もがき苦しみますが、相性の良い渡辺九段相手の今シリーズは
ゆるぎない自信と信念を胸に、堂々と挑戦を受けて立ちます。。
対します、渡辺九段の今期ここまでの成績は
９戦４勝５敗（．４４４）。順位戦はＡ級で開幕戦黒星発進。。
調子は今一つながらも、要所ではさすがの勝負強さを発揮し
無冠返上を懸け王位戦挑戦者に名乗りを上げました。
しかし、満を持して臨んだ開幕戦では
プラン通りに「千日手」を成立させ、先手番を得ると
指し直し局の終盤で勝勢まで神童を追い込みますが
土壇場で勝ちを逃し、手痛い黒星を喫しました。。
ここまで５度の番勝負は全敗
対戦成績も２５戦して、藤井王位の２１勝４敗と大差がつき
「羽生世代」の次の時代の絶対王者だった渡辺九段にとっては
棋士人生最大の天敵相手に、真価が問われる戦いが続きます。。
４手目△８五歩。
上図での持ち駒
▲渡辺九段： なし
△藤井王位： なし
対局開始は午前９時より。
第２局の先手は必勝を期す渡辺九段。
初手から互いに飛車先を突き越し、注目の戦型は
現代将棋の中心、「相掛かり」となりました。。
本日は第８３期Ｂ級１組順位戦/２回戦「山崎八段－高見七段は壮大な相掛かり」
連休明けの本日
将棋界では好取組みが目白押しですが、その中から
棋聖戦からの出直しを図る山崎隆之八段の対局の模様を
ご紹介させていただきます。
舞台は「鬼の棲みか」
Ｂ級１組順位戦の２回戦を地元の関西将棋会館にて
高見泰地七段と戦います。。
山崎八段の今期ここまでの成績は１５戦９勝６敗。
破竹の７連勝とロケットスタートを切った勢いそのままに
実に１５年ぶりとなるタイトル挑戦権を獲得しましたが、しかし
藤井聡太棋聖の壁は高く、無念の開幕３連敗で敗退となりました。。
Ａ級復帰を目指す順位戦は開幕戦で三浦弘行九段に勝利し
まずは幸先良く白星スタートを飾り、本局に連勝を狙います。。
対します、高見七段の今期ここまでの成績は
７戦５勝２敗。順位戦は開幕戦に糸谷哲郎八段を下し
こちらも幸先良く白星スタートを決めました。。
４手目△８五歩。
上図での持ち駒
▲高見七段： なし
△山崎八段： なし
気になる両者の対戦成績は
ここまで１度だけ顔を合わせ、初手合いでは
高見七段が勝利を飾りました。。
本局の先手は高見七段。
初手から互いに息を合わせて飛車先を突き越し
戦型は現代将棋の華である「相掛かり」に決定。。
４１手目▲２二角成。
上図での持ち駒
▲高見七段： 角、歩
△山崎八段： 歩
先手に続いて後手も飛車先で歩を交換すると
局面はすっかり落ち着き、じっくりとした駒組みが進行。。
仕掛けを急がない後手に対して、高見七段は上図の局面で
手損覚悟で角を交換し、模様を動かします。。
５５手目▲２五歩。
上図での持ち駒
▲高見七段： なし
△山崎八段： 角、歩
山崎八段の狙いは端攻めか。。
１筋の香車の真下に飛車を重ねて強烈な
二段ロケットを設置します。
しかし、先に仕掛けたのは高見七段でした。
上図で争点の２筋の歩を突き合わせ、戦端を開きます。。
７４手目△９五歩。
上図での持ち駒
▲高見七段： 桂、歩２
△山崎八段： 角、桂、歩
直後に桂交換が成立し、いざ開戦となると
高見七段は駒を回転させながら局面打開を狙いますが
山崎八段は変幻自在、手にした桂馬を４筋の急所へ打ち込むと
１筋ではなく、９筋の端歩を突き合わせ追撃を開始します。。
以下、▲同歩～△７五歩～▲同歩と進行した
７７手目の局面で、夜戦に備えて夕食休憩に突入。。
【 夕食のオーダー 】
高見七段： 肉うどん、おにぎり３個
山崎八段： 玉子とじうどん
いかにも山崎八段らしい
懐の深い指し回しが披露されていますが
果たして、形勢の針はどちらに傾いているのか。。
夕食休憩明けからの終盤戦が楽しみです。。
一週間のまとめ（羽生九段が順位戦連勝発進、Ａ級でライバル対決、精鋭も躍動などなど）。。
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