第49期棋王戦5番勝負/第4局「藤井棋王完勝で防衛達成、八冠独占のまま新年度へ」
【 投了図・114手目△8九金 】
投了図での持ち駒
▲伊藤七段: 角、金、銀
△藤井棋王: 銀、桂、歩4
本日、栃木県にて行われました
第49期棋王戦5番勝負の大一番/第4局は
上図114手までで、後手・藤井棋王が勝利。。
29手目▲2四銀。
上図での持ち駒
▲伊藤七段: 歩
△藤井棋王: 歩
戦型は「角換わり」を目指す定跡手順の出だしから
藤井棋王が変化し、結果的には「相掛かり」からの力戦模様に。。
もうカド番で後のない伊藤七段はシンプルにして最強の攻め手である
「棒銀」を採用、果敢に飛車先から敵陣へと襲い掛かります。。
68手目▲2四銀。
上図での持ち駒
▲伊藤七段: 歩2
△藤井棋王: 歩2
しかし、中盤の主導権を握ったのは藤井棋王でした。
先手に捌きを許さず手番を握ると、大駒を起点に模様を動かし
制空権を支配しじわじわと先手に圧力をかけて行きます。。
89手目▲2三桂。
上図での持ち駒
▲伊藤七段: 角、銀
△藤井棋王: 桂、歩4
飛車・角交換を合図に終盤戦の幕が開くと
上図の局面で伊藤七段は敵陣へ王手で桂馬を投入。。
攻め合いに活路を求めますが。。
【 投了図・114手目△8九金 】
投了図での持ち駒
▲伊藤七段: 角、金、銀
△藤井棋王: 銀、桂、歩4
終盤戦も藤井棋王の独壇場。。
先手の懸命の攻めを凌いでから、厳しく鋭く
先手玉を仕留め上げ、伊藤七段は上図の局面をみて
万策尽き果て、無念の投了を告げました。。
終局時刻は午後7時7分。
後手から盤上を見事にコントロールし完勝を飾った
藤井棋王がこの瞬間、番勝負を3勝1分けで制し
棋王防衛と年度内の八冠維持を達成しました。。