2009年12月15日 日経
トヨタ自動車は14日、家庭などの電気コンセントで充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)を2年後に市販すると発表した。年間数万台の販売を見込む。市販に先だってリース方式でも投入する。トヨタは「プリウス」などハイブリッド車で先行しており、PHVの投入によりエコカー市場でさらに攻勢をかける。
2012年前後の市販を目指す。「一般の消費者にも手の届くかたち」(内山田竹志副社長)とするものの価格など詳細については未定。今後、車両の評価に加え、需要動向を見ながら、市販車の仕様などを詰める。
PHVはプリウスをベースにする。基本的な仕組みはハイブリッド車と同じだが、家庭用の電気でも充電できるためモーターだけで走れる距離を伸ばせる。電池の残量が十分ある場合は電気自動車として機能し、フル充電で23.4キロメートル走る。燃費は1リットルあたり57キロメートル。二酸化炭素(CO2)の排出は1キロメートルあたり41グラムを見込み、現行のハイブリッド車を上回る世界最高水準の環境性能となる。 (12:25)