(昨年11月末、テーブルの下で休むリュウ。)
わが家の猫たちの中ではキャプテンのような存在だったお兄さん猫が亡くなりました。
20日の朝、仕事に出かける前は、なんだかヨタヨタ歩いている感じがしたので、またあまり水分を摂らずに持病の頻尿が悪化しているか、血液濃度が上がって鬱血でもしたのかと思っていました。
夕方仕事から帰ってくると、足どりはさらに重くドッタドッタと猫とは思えない歩き方に…
22日が休みだったので、それまで我慢してもらって動物病院に連れて行こうかと考えました。
そして20日の夜、30cmもないような敷居も越えられなくなった様子。どうやらこれは食事が摂れていなかったため、もう歩き回る体力も無いのだと理解ができました。
広島に住んでいたとき、里親募集型の保護センターから、1か月年上の雌猫と一緒に引き受けてきた黒猫。はっきり覚えていませんが今年で8歳前後だったと思います。
まだ仔猫だったのに、1か月しか離れていないお姉さん猫の癇癪に振り回される弟分でした。
マツダスタジアム近くのアパート暮らしでは外に出してやることもできませんでしたが、北海道に引っ越してきて1軒家の借家暮らしになってからは近所での散歩もお楽しみに。
いまの家を買ってからは柱での爪研ぎも自由にさせてあげられるようになり、また畑に囲まれた元農家の空き家だったので思う存分に狩りも楽しみました。
この頃から少しずつ猫も増やし、私と猫6匹の生活でしたが、お姉さん猫が自分の機嫌次第でマイペースな生活をする中、リュウは他の猫たちにも気を配ってあげる優しい猫に育ちました。
大所帯になってしばらくは他の猫にも狩りを教えたりしていましたが、膀胱結石ができるようになった1〜2年くらい前からはほとんど家の中から出ない性格に。
それでも家では他の猫たちや私の様子を大人しく観察して過ごし、まわりに誰もいないときにこっそり甘えて寄ってくる、そんな控えめなリュウの姿は癒しそのものでした。
いよいよお別れが近いことが目に見えたので、普段は飲ませることもない牛乳と、やはり普段はドライフードですがお腹が減ったとき食べやすいようにと缶詰めをコンビニで買ってきました。
ところが牛乳は飲みたくないのか、それでも口を湿らせてあげるとそれを舐め、そばの桶から自力で水を飲むこともできました。
食欲はさすがにもう無かったのか、最期の食事を摂ってくれることはありませんでした。
クッションの上で伏せるように休んでいましたが、21日の朝には息を引き取っていました。
ノラで生まれてきたわりには大きな病気にもならず、幸せに暮らしてもらえたのではないかと思います。
ちょうど昨年の2月には同居のお婆さん猫も亡くなっていて、わが家の猫たちの多くには同居猫と2度目のお別れとなりました。
普通猫は孤独な死を望むようですが、他の猫たちにもリュウにも皆んなでお別れを過ごさせたく、最期の晩は全員リビングで眠りました。
雪が解けて暖かくなったら庭に埋めてあげようと思います。