統合失調症の海をゆく -19ページ目

風味絶佳~栗原さんちのおすそわけ~

風味絶佳~栗原さんちのおすそわけ~

その日私はしょげていました。

その日私は残業でした。

その日もたくさんしくじりました。

日付が変わるくらいの時間に、

ギリギリおうちに帰りつけそうでした。

「ざっし、よもう……」

ふらふらたどりついた、ぴかーっと光るコンビニに、

パンナコッタの最後の一個がありました。

雑誌とおにぎりとそのパンナコッタを買って、

ひとりのおうちに帰ります。

おにぎりをささっとたべちゃって、

それからパンナコッタのふたを開きました。


おかし

白いパンナコッタを、まずそれだけで食べてみます。

淡白でとろっとした舌ざわり!

やさしい甘さです。

さらに、ソースをかけてみます。

一転、濃厚な風味に!

ほろ苦いカラメルソースがパンナコッタによく合う。

ちょっと苦濃い部分と淡白な部分が交互にやってきて

全然飽きません。

っていうかもう食べ終わっちゃった!

きゃー、あの最後の一個が残ってて、よかったあ!

なんともうれしい気分になって、

シャワーを浴びるために立ち上がったのでした。

バナー1 ←そう、単純なのんき者なんですね。

つたない文を読んでいただいて

ありがとうございます。

風味絶佳~ハーゲンダッツ~

ペディキュアが、はげてきている。

ブローしてない髪が、あさってを向いている。

大好きなはずの本が、進まない。

他に、することもない。

これから先のことが、わかんない。

そんな時は家から5分のコンビニに急ぎます。

ハーゲンダッツのクリスピーを買うのです。

新商品があったら、そっちでもいい。

「ハーゲンダッツは甘すぎてくどい。」

別れた彼は言ったけれど、

そこがいいんだよ、と、

心の中で言い返しながら家路を急ぐ。


はげだ

家に着いたとたんに包装紙をはぎ取るのです。

一気に食べつくすのです。

モナカをかみ砕いて。

アイスが溶ける間もないくらいの速さで。

糖分は脳に幸福を感じる物質を分泌させるって。

じゃあ過剰な糖分を一気に摂取するのは

きっと幸福感を過剰に摂取することなのかも。

食べ終わるまで、10分足らず。

口直しにお茶を飲んだら、

まずはペディキュアを塗りなおすのです。

金のラメで。

華やかに。

ああ、女でよかったなあ。

こんなへたれ文章にお付き合いいただいて

ありがとうございます。

甘いものって、テンション上がりませんか?

バナー1 ←私だけでしょうか?

風味絶佳

今までで一番「おいしい!」と思ったものは

自由が丘「モンサンクレール」のベリー系ケーキ。

ベリーの甘酸っぱさと、クリームのなめらかさが

最大限に引き出されたムースでした。


次においしいと感じたのは、

恵比寿「イコッカ」に行った時

偶然イベントで買った小豆のケーキ。

見た目はシンプルでしたが、バターや粉といった、

原料が良質だったんでしょう。

驚くほど美味で、眼がガッと覚めるほどでした。


「ミクニ」のチョコケーキとかも、興奮しました。

上質なチョコの濃厚さを堪能できる一品です。


うれしい

……イヤ、お酒が飲めないもので、

週末リーマンが缶ビール買って一杯やるみたいに

自分へのごほうびにスイーツを買うという習慣を

もった時期があるのです。

ミスチルの桜井さんも歌ってるでしょ。

「冷えたビールを飲むんだ」

って。

一気にそうすると、

「生きてるってかんじ」

って。

そんな風に、私にとって、

「生きてるってかんじ」

な、お菓子を紹介させてください。

ただし、「どこでも買える」物で、

「食品添加物が入っていないもの」です。

バナー1 ←ああ、駄文のクセに前置きが長いよ!!

次からはじめたいと思います。

どうぞお付き合いくださいませ。

はたらくおねえさん

事務の仕事をする前に、

違う業種の会社でお仕事していたぽこ。 

ある仕事が締め切りを迎え、

あと4時間ほどで終了というところまで来ました。

現在、午前4時。


「あー、ダメ、限界!

あたしちょっと風呂だけ入ってくる!」

がたん、と、大げさに音を立てて立ち上がり、

手荒くバックをひっつかんで出て行ったのは

桜さんです。

「最終チェックにはゼッタイ帰るから!」

…さて、これが結果的には嘘になるということは、

大体みんな分っています。

何回かけても電話はつながらず、

仕方なく最終チェックは別の人がやり、

全てが終わった昼過ぎごろに、

「いや~、風呂入ったら、つい寝ちゃってさ~。」

とか何とか言いながら、

すごくキレイに化粧をした顔で出社してくるのです。

おんな


社歴もかなりあるのに、

大事な仕事はゼッタイ任されない桜さん。

「でもさ、あの人、信用はされてないけど

嫌われてもいないでしょ。」

……そういえば、そう。

フォローが抜群にうまいのです。

「そしてね、自分が本当にやりたい仕事だったら、

 手は抜かないでしょう。」

そう。自分から企画を提案することもあります。

それに対してはものすごく真摯な姿勢です。

それがヒットになる時もあるのです。

そんなわけで、社内の評価はまずまずなのです。


人が使い捨ての企業はさ、

 そういう処世術がないと

生き残れないんだよ。」


ほほう。

真似は難しいものの、

オトナの知恵を学べる人でした。

バナー1 ←当たり前すぎること言ってたらスミマセン。

ホンのはなし

色川 武大 のさ、狂人日記」 って知ってる?」

久しぶりに会った友達がイキナリ聞いてきました。

ナニそれ?

私はちゃんと自然な表情ができていたでしょうか。

「自分が狂っていく過程をさあ、

書いたものなんだけど。途中でワケ分んなくなるの」


私はこの人に、不安定だった時、

メールを送ってしまったことがあるのでした。

ふところの広い、信用できる人だと、思っています。

ちょっと口が軽いけど。

「中島らもとか、

あっち系の本が好きで読んでた時期があるのね。」


とても勘のいい人でもあります。

どうよう




……ああ、と、私は笑いながら言いました。

そしたら夏目漱石の「倫敦塔」って知ってる?

「えー、ナニそれ」

漱石が留学中にワケ分んなくなった時の話。

おもしろいよ。

「へー」

スタバのコーヒーがゆっくり冷えていく間、

改めてカミングアウトをするかしないかで

迷った午後でした。

バナー1 ←狂人日記は絶筆だそうです。

       私は読まないことにしました。

美女傾国す Part4

コスパブオフィスに入社したぽこ。

この会社には不思議なことが多々ありましたが、

中でも不思議なことがありました。

川島さんの制服の胸は、

なぜあんなに突き出ているのか?

まるでミサイルのような殺気を感じるバストです。

別に、自分がないから

ひがんでいるわけではありません。

そうじゃなくて、川島さんは私服になると

胸が小さくなるんです。

そんなある日、

控え室で女子社員は話をしていました。

「制服って不便だよね~。

袖は短いのに身ごろはブカブカだったりして」

と、誰かが言った瞬間、

川島さんは勝ち誇ったように言いました。

「えー、補正してないの?

あたし、胸のとこ広げて、腰は縮めて、

スカートは15センチ上げたよ~」

むね

……ええと、制服は貸与品です。

万人に合うようにデザインされています。

退社の際は、会社に返却しなくてはなりません。

返却された制服は、

次に入社する社員に貸与されます。

まあ、そんなこと小さなことだよね。

なんたって川島さんだからね。

それにこの会社つぶれたしね

バナー1 ←こっちもつぶしてやってください。

はたらくおねえさん

はたらくおねえさん

昔、コスパブじゃない仕事場で

お仕事をしていた時の話です。

席替えがあって、先輩の山崎さんの向かい側に

座ることになりました。

山崎さんは癒し系美人。

仕事をテキパキこなす、頼れる先輩で、

たまにアメもくれる、やさしい人です。

でも、一つ困ったことが……

「ああっ、わかりますか?あっ、そうなんです。

 あっ、あっ、あっ、それでいいです。」

おんな2

なんだかとっても色っぽい、

山崎さんの声が今日も聞こえてきます。

そう、この人の声はやたらに色っぽい。

普段の会話もそうですが、

この特性がMAXに発揮されるのが電話での打合せ。

「はい」と返事するべきところを、

甲高い声で「あっ」って言うクセがあるんですよね~。

(誰か指摘してくれ~。

ってゆーか一番近い私にしか聞こえてないのか~。)

山崎さんが電話を使うたびに、

仕事がイマイチはかどらなかったぽこなのでした…

バナー1 ←あっ、ぽちっと押してください。

サンキューも言わなくなって Part2

いろいろ先のことも考えて、

私は障害者手帳をもらうことにしました。

「奉仕する側」から「される側」に

変わることになるわけです。

家族への自分の態度を思います。

社会への自分の態度を思います。

正岡子規はすぐれた歌詠みでしたが、

結核をわずらって死ぬまでの7年間、

ひどく家族にあたったそうです。

自分の気に入った場所に生け花がなかった、

というだけで、妹を泣くまでののしった、

というエピソードを昔聞いたような。

(↑うろおぼえです…違ったら指摘してください)

ふあん

私もいつか、「されて当然」と、

思う日が来るのでしょうか。

母とかを泣かす(もう何度も泣かしてるけど)

日が来るのでしょうか。

当たり前の挨拶やお礼ができずに、

大事な誰かに見放される日が来るのでしょうか。

ハローとグッバイとサンキュー。

今までの、そしてこれから出会う大切な人達と

すれ違っていかないように

心して忘れないでいきたいと思います。

って今日の話は作文みたい(笑)。

バナー1  ←こんな作文みたいな話でも押して欲しいものです。

サンキューも言わなくなって

ハローもグッバイもサンキューも

言わなくなるような自分になることが怖いです。

知人が車イスの方の散歩を手伝う

ボランティアに行った時。

その日はひどく暑い日だったそうです。

炎天下の中、長時間。

車イスを押していた知人は、

ひどくのどが渇いていたそうです。

その時、車椅子に座っていた人が、

120円を差し出しました。

「コーラがいい。買ってきて。」

車イスに座ったその人は、知人の前で

コーラを飲み干したそうです。

知人には目もくれずに。


なにかか

ボランティアってのは、

行う側が「奉仕させてもらう」っていう意識で

動くことが重要だと言われたことがあります。

“別に名乗るほどのもんじゃねぇ。

礼なんてヤボなことはよしてくんな“ 

このスピリッツでいけたらイキですね。

でもこれが難しい。

ところで私、

障害者手帳をもらうことにしました。

すみません、続きます。


 バナー1 ←そして押してやってください。

毎度くだらないお話で

就職活動で大手書店を受けた時、

「履歴書に漢字が少ないですね」

と言われて、

「ひらがなが好きなんです」

と、切り返した事があります。

じっとみる

……あほの子です。

あほの子といえば、

散歩していて、専門学校の前を通りかかって、

「ペットトリマー科・CADオペレーション科、

 ヘアヌード科

ふーん。……ってまずいでしょ!

慌てて見直したら、「ヘアアート科」でした。

じんせい


どこまであほになってゆくのでしょうか。

いろんな意味で将来が不安です。


バナー1 ←あほの子に愛の手を