2023年の気候は、日本も大変な暑さが続きました。
気象庁も連日、今までにない記録ですと報道していましたね。
地球全体が、温暖化ではなく地球沸騰化の時代がきていると、国連のグテレス事務総長も発言していますね。
その原因はということで、私たちの住んでいる地球の二酸化炭素の濃度が取り上げられていますね。
そのため、二酸化炭素を発生するものを悪者のように言われていますね。
実は私たち人間も、毎日放出していて、1年間に1人が放出する二酸化炭素は、320㎏と、そして、平均の1世帯が、1年間に放出する二酸化炭素量は、6500㎏と言われています。
「(社)国土緑化推進機構・深呼吸する権利より」
その二酸化炭素を吸収してくれているものに、「森林」があります。
人間一人が呼吸で排出した二酸化炭素を、杉23本で吸収してくれます。
また、1世帯当たりが排出する二酸化炭素を杉460本(植林地0.5ha)で吸収することが出来ます。
木材の重量の2分の1が、炭素の重さと言われています。
日本の人工林のほとんどが、スギ・ヒノキも森林です。
木を使うことで、新しく木を植え、育てることで、循環資源であるスギ・ヒノキの樹木が次の世代に繋がることのきっかけを作る活動が「木育(もくいく)」です。
現在の社会環境は、身近な住宅環境にも自然の木を使っているところが少なくなっていいます。
例えば、住まいについても、内装は、床は塩化ビニルのクッションフロアーや木質フローリングもオレフェンシートに木目を印刷したシート貼った材や、内壁は、クロス貼りと言っていますが、塩化ビニルシートの加工シートで、天井も同じ素材です。
出入り口のドアや木製建具も、本物の木を使用した木製と思っている方も多いと思いますが、実は、大半のお宅は、やはり、オレフェンシートに木目を印刷したシートをMDF(中質繊維版)と呼ばれる素材をプレスした表面に貼り付けたドアや建具です。
私たちの日常の生活から、本物の「木」にふれあい、その木材そのものが持つ、「木のぬくもり」を感じることが出来ないことは残念なことです。
木に触れることで、ぬくもりからの安心感や癒しの効果があると言われています。
特に幼児期は、体も成長しますが、五感が育つ時期です。
食事や絵本を見たり、絵を描いたりするのに、自分専用の「杉丸太のテーブル&イス」は、やさしさと感性豊かな子供にたくましく育つことと思います。
大きく成長したときに、木の良さを思い出し、木や森に関心を持ち、身近なところにも木を使い、自然と共生する広がりのきっかけにることを願っています。
*幼児用ワンちゃんテーブル付イス
この幼児用のテーブル&イスの家具は、杉の磨き丸太を使用して製作していますが、杉の磨き丸太は、和室などの床柱や床框などに用いられていましたが、住宅の洋風化が進み最近では、住まいに和室がない住まいが多くなり、磨き丸太が使用されなくなっているので、需要拡大につながればと思い、肌触りが良く無垢の木の良さが感じられるので、杉磨き丸太を使用しました。
杉の磨き小径丸太の需要拡大の一環として、当事務所では、磨き丸太の面格子と、手すりの使用を行っています。
手すりは、玄関やトイレなどに取り付けると、手触りが良いです。
*杉磨き丸太の小径木の面格子
*北山杉磨き丸太・垂木利用のトイレ手すり
*北山杉磨き丸太・垂木利用の階段手摺
*桜磨き皮付貼丸太・棟木利用の手すり。
これらは、銘木利用のため、経年変化とともに味が出てくるとともに、世界に一つだけのものです。
自慢できる日本の銘木です。
是非、皆さんも身近なところに、国産材を使ってみてください。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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株式会社スズキ建築設計事務所
取締役・相談役 鈴木 明
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*参考・参照資料
・深呼吸する権利よりパンフレット 発行:社)国土緑化推進機構
・木育とは 発行:東京都産業労働局農林水産部森林課
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株式会社スズキ建築設計事務所のURL:
http://www.suzuki-naturaldesign.com/
NPO 木の住まいを創る会
株式会社スズキ建築設計事務所のブログ:
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