土用の期間中に「地鎮祭」、「間日(まび)」を活用した。社長!!! | スズキ建築設計

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スタッフの日頃感じていること

建築の式典については、最近は、儀式が次第に簡略化されてきており、地鎮祭、上棟祭、、竣工式のこれらの式典さえ行われるのがまれになってきています。

 

古くは、

 

・地曳の礼式  地鎮祭  地鎮守護神を祀る儀式

・竜伏の礼式  定礎式  土台を据える儀式

・釿始の礼式         木造り開始の儀式

・清鉋の礼式         加工した木材を清める儀式

・主柱の礼式  立柱式  柱を立てる儀式

・上棟の礼式  上棟祭  建て前棟上げの儀式

・家移の礼式  竣工式  竣工に先立って宅地の邪気を祓う儀式

 

最近は、儀式が簡略になってきて、地鎮祭・上棟式・竣工式の、三つの儀式でさえ行われるのさえ希で、住宅建築では、建築の儀式はないも行わないという、ハウスメーカーや建築業者も少なくありません。

 

私達の住宅建築や中小事務所や店舗などの工事の場合は、地鎮祭を正式に行い、上棟祭については、事前に説明し、正式に行う場合は、神官をお招きして行いますが、一般的には、棟に紙幣を掲げて、簡単に礼拝した後に、棟上げ工事に参加している職人さんを慰労する直会(なおらい)を行うという方式がほとんどです。

 

こららの、建築の儀式は、すべて、「吉い日」に行うことになっています。

そのため、まずはその「良い日」を選ばなければなりません。

 

その良い日の選び方は、

私達のブログの

知ってましたか?建築着工時は、土用(どよう)中に着工するのは「凶」です。

で、記載しています。
 
今回は、地鎮祭(一般的には、ジチンサイと言いますが、正式には、トコシズメノマツリといいます。」と言うことで、「吉凶日」も大事なのですが、昔から、土用の期間は、
 
土用の期間とは、
立春、
立夏、
立秋、
立冬の日の前の18日間をいいます。

この期間中は、土気(どき)の盛んなときで、土を掘ったり、動かしたり、つまり土工事をしてはいけないといわれています。

つまり、土用とは、四季の変わり目の期間のことで、土気(どき)の作用で季節が変わると考えられたものと思われます。
土気(どき)は、すべてのものを腐らし、また育成するという両面を含んでいるのです。
いずれにしても、季節の変わり目は、体に注意しなさいという言い伝えもあります。

ですから、この土用の期間中に、着工するのは凶といわれるゆえんです。
そして、立春とは、節分の「豆まき」の翌日です。
 
しかし、某電気様の事務所併用倉庫の新築工事の地鎮祭は、私が、スイスに約1ヶ月ほど行っていて、帰ってくると、社長(息子)より、明後日に出席してほしいと要請があり、カレンダーを見ると、見るまでもなく2月4日が、「立春」ですから、18日前というと、1月17日から土用の期間中と言うことになります。
 
今回は、事務所併用倉庫新築工事ですが、もちろん、国産材にこだわり、杉生産日本一連続26年の宮崎県からの産地直送方式による、非住宅建築ですが、宮崎スギによる建築です。
 
立春前の土用の入りは、
(カレンダーに、土用と記載してあり、土用に入りとなります。)
 
土用というと、夏の「土用のウナギ」のイメージが強く、土用は夏だけだと思っている人が多いのです。
 
日本には四季があり、季節の区切りとして、立春、立夏、立秋、立冬とあり、土用もこれに合わせて四回あります。
 
地鎮祭の出席依頼があり、1月25日 午前10時から、、柏市の広幡八幡宮の岩立宮司による催事が行われることで手配してあるというのです。
 
(柏市・広幡八幡宮のリンク:http://www.hirohatahachimangu.com/ )
 
明後日後のことなので、土用の期間中である旨を、この時点で指摘したところで、お客様の気持ちや気分のこと、当事務所の社長の気持ちを考慮し,当日、私も出席し、お客様のご家族の皆様もご出席し、先方の会社も、当事務所と同じように、後継者となり社長として活躍している事業所で、尾頭付きの鯛まで神饌として備えられて、無事終了しました。
 
( 今年一番の寒さの中での地鎮祭 )
 
( 宮司さんと記念写真 )
(宮司さんも、挨拶の中で、今年最強の寒波の中での地鎮祭(トコシズメノマツリ)を、行ったと言うことで長く記憶に残るまつりですね。といっていました。)
 
今回、土用の期間中なのに、なぜ、地鎮祭の日取りが選定が出来たの?
 
と思いますが、
 
実は、‥‥
 
「間日}を活用したのです。
 
間日(まび)????
 
この土用期間中のの18日間も、工事の地鎮祭や、着工ができないのでは、スピードが必要な現代では、困ってしまいます。

家相でも、昔もその辺の考慮があったのでしょう。
昔もあったというのがすごいですね。

この土用の期間中でも、間日(まび)といわれる日があり、この日は差し支えないといわれています。

その期日とは、
 
春は、 → 巳(み)、牛(うま)、酉(とり)の日
夏は、 → 辰(たつ)、申(さる)の日
秋は、 → 未(ひつじ)、酉(とり)、亥(い)の日
冬は、 → 寅(とら)、卯(う)の日 
  
 
が、これに当たります。

土用の期間中に、どうしても地鎮祭などの着工の式典を行わなければならないときは、このような間日(まび)で、日の良い日に行うかです。
 
今回の、社長のウルトラCは、

 

(2018年1月25日のカレンダー・暦)

 

暦を見ると、「み(巳)」と書いてあるのがわかると思います。

 

前記しましたように、春の立春の時の土用の間日(まび)は、

巳(み)、牛(うま)、酉(とり)の日

なので、25日は、まさに、「間日(まび) 」なのです。

この日を,活用したのです。

 

その後は、暦・カレンダーを見て、吉凶日を調べて,日時を決めるだけです。

 

吉凶日の選択は、

1.六曜星の吉凶

2.十二直の吉凶

3.二十八宿の吉凶 の3つの方法があります。

 

しかし、現在は、ほとんど、

 

1.六曜星の吉凶だけによって、決めていることが大半のようです。

 

最も、上記の3つの方法のどれもが良い日というのは1年に3日しかないので、それでは不可能になるので、冠婚葬祭などで最も普及している六曜星によって、決定しているのが一般的です。

 

「地鎮祭等の,建築式典日の選び方」

 

*暦・カレンダーから大安、友引を探す。

【六曜】

六曜は、中国の六壬時課(りくじんじか)という時刻の占いが、我が国に伝わり、日の占いに変化した物で、旧暦の朔日ごとに繰方が変わる。明治以前の暦には、記載されていない比較的歴史の浅い歴注である。

大安 だいあん   大吉日 

             移転開店婚礼旅行その他全てに良し、大吉日

仏滅 ぶつめつ   大凶日

             何事にも忌み嫌う日。

             この日病めば長引く。

先勝 せんしょう   午前 - 吉  午後 - 凶

             万事急ぐことは吉なり。

先負 せんぷ     午前 - 凶  午後 - 吉

             諸事静かなることは吉

             午後は吉

友引 ともびき    朝夕 - 吉  午後 - 凶

             夕刻は大いに吉。

             葬式を忌む日

赤口 しゃっこう   朝夕 - 凶  午後 - 吉

             何事に用いても凶日

             但し、正午頃は吉

 

建築の式典日の選択で、おおかた、「大安」と「友引」が選択されます。

 

しかし、選定日でこの六曜星による「大安吉日の良い日」と言うだけで決め手はダメです。

 

実は、「三隣亡(さんりんぼう)」などと言って、ものすごい厄日(やくび)があって、「大安」の日でも、この日に建築や移転を始めたら、家三軒を滅ぼすと言い伝えられるので,絶対にこの日は避けなければなりません。

 

このように、六曜星による日の選定だけでなく、その他に、「忌み嫌う日」というのがあります。

 

そこで、次に、

*予定日の選日を忌み嫌う日や吉日にて、検討。

 

三隣亡などと忌み嫌う日や一粒万倍日などの吉日などを暦で見て、予定日を検討。

 

天一天上

天一神又は、中神といわれる十二神将の主将が、癸巳の日から戊申の日に至る十六日間天に昇っている期間を天一天上と呼ぶ。

この期間は、どの方角にも天一神の災い厄を受けない。天一神は、已酉の日から四十四日間は、東北から時計回りに、四方四隅を六日乃至五日づつ遊行する。

 

天赦

てんしゃ 最上の吉日とされ、春は戊寅、夏は申午、秋は戊申、冬は甲子の日を、これに当てる。

 

十方暮

十方ぐれ 六十干支の中、甲申より癸巳までの十日間は、丙戌と已丑の二日を除き干と支が相克の関係にあるため、天地及び八方が閉塞する。

これを十方暮という。十方暮は、何事も成就しない凶日とされている。

 

三隣亡(さんりんぼう)

古くは三輪宝と記されて、造作の吉日であったが、後に三隣亡となって、造作を忌む日なった。

旧暦時代の官暦には記載されたことはなく、三隣亡が暦に登場したのは、明治以降の運勢暦が始めてである。

繰り方は、節切りで、正 4,7,10月は亥の日、2,5,8,11月は寅の日、3,6,9,12月は牛の日である。

「三隣亡」は、向こう三軒両隣が滅びる程の不吉日とされているので、絶対避ける。

 

土用の期間

土用の期間には、土を犯したり、殺傷することを忌む。

俗には、夏の土用(立秋直前)を指すことが多く[1]、夏の土用の丑の日には鰻を食べる習慣がある。

各土用の最初の日を土用の入り(どようのいり)と呼ぶ。最後の日は節分である。

建築業者でも知らない方が多い期間です。

避けられれば、避けた方が良いという期間です。

 

一般的には、ここまでで、式典等の日の選定で、決定して行います。

 

その他に、「俗信吉凶」というのがあります。

 

今回、暦を見ると、「俗信吉凶」の、十二直と、二十八宿が記載してるので、見てみると、

十二直は、「さだん」と、

 

二十八宿は、「斗」と、記載してあります。

 

 

今回の地鎮祭は、土用の建築式典の忌み嫌う期間を、「間日」という日を、活用し、それだけでなく、「六曜星」で、「友引」を選日し、俗信吉凶の「十二直」は、「さだん」と、「種まき、婚礼、万事さだめる事は大吉、訴訟、草木植替は凶」と、「二十八宿」では、「斗(と)」と、「井戸掘り蔵建ては財宝満たし、和裁洋裁始め、造作吉・井戸掘り、倉庫建築、地を掘ること吉。他は悪し。」でなっており、地鎮祭には、最高の「吉日」を良く探したなと、ウルトラCと、建築主の社長と、当事務所の社長が、「持っていた」ようです。


建築の式典日の選定は、建築物は大きな財産で有り、洋の東西を問わず、「運」が良いようにと,願うのは皆さん同じ気持ちのようです。

 

 

*ブログ関連するリンク先

 

宮崎スギのリンク先:山村・木材振興課みやざきスギ活用推進室

http://www.pref.miyazaki.lg.jp/miyazaki-sugi/

 

宮崎県産直住宅推進協議会:
http://miyazaki-sanchoku.com/
 

シラス壁のリンク先:http://www.takachiho-shirasu.co.jp/shirasu/

 

 

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