思いっきり「休暇」気分
写真は、病室のまえの道。昼ごろの風景。
風をうけた新緑が美しいです。
この景色が目の前にあるだけで、なんか心も和みますね。
朝9時半の一番で、放射線治療を受けにいきます。
「お面」の取り付けを調整してもらいました。照射の時間は10分ぐらい。
「朝のお仕事」は、これだけ。
そのあとは、看護師さんたちによる体重測定や血糖値の測定とか、点滴の入れ替えとか。薬の関係で、どうしても血糖値はあがり気味になるとかで、抑える薬を注射。
腕でもお腹でもいいというので、お腹に打ってもらいました。
お昼ご飯のあとに、久しぶりにシャワー浴びました。お風呂はなし。
でもシャワーだけでもさっぱりしました。
夕方、妻が着替えや届いた『日本文学』、『蓮華寺佛教研究所 紀要』17号をもってきてくれました(鈴木耕太郎くんからの献呈)。ほんとは看護師に手渡すだけですが、
一階の受付の隅の椅子で、ちょっとだけお話。なんかブツを交換する「密会」ぽい。
放射線治療や抗がん剤の副作用は、まだありません。ちょっとシャックリが出ますが、すくにおさまる。夕方、すこし「ムカつき」を感じましたが、夕ご飯食べたら、鎮まった感じ。
という感じで、病室では、YouTubeで音楽聞いたり、あれこれと本を読んだりして、思いっきり「休暇」気分です。
そうそう、寝る前に『ドグラ・マグラ』読んでいたせいか、今朝、病室の物音で目がさめ、「あれここはどこ?」、「いつも隣で寝ている人は?」、「この左手のチューブはなに?」と、一瞬、「ドグラ・マグラ」状態に(笑)。
でもさすがに「自分は誰?」は、なかったです。
『ドグラ・マグラ』これは凄い作品です
ぶらぶら入院日記、続き。
いよいよ本日から本格的な治療がスタート。
お昼すぎから「抗がん剤」の投与。寝ながら、点滴です。
同時に「水分」の点滴も。薬が体内に残らずに、尿として出るように、ひたすら体内に「水」を補給するのでした。おかげで、トイレが頻繁…。
午後の三時半から本番の「放射線治療」スタート。悪いところを焼き切る、というので、なんか放射線が当たると熱いとか痛いとかがあるのか、と。
まったくなし。痛くも熱くもない。
そのかわりに顔面を固定するための「お面」がちょっときつかったので、明日は調整してくれるとのこと。
それ以外にも血糖値の検査とか、なんとかの検査とか、で至れり尽くせり、という感じです。
それにしても「点滴」をぶらさげたスタンドのこと「点滴棒」っていうのでした。知らなかった。
点滴棒をガラガラと押しながら、病院のあちこちを移動。入口の「外来」の患者さんたちのところに出ると、なんか急に「娑婆世界」にもどった感じ(笑)
でも点滴棒を押しながら、「ぼくは、ここに入院しているんだぜ」というちょっとした優越感?
読書は夢久の『ドグラ・マグラ』の続き。深夜に病室で、読書ランプをつけて読むと、すごいリアル。
スカラカ、チャカポコ、チャカポコ…
写真は、病室からの夕暮れ
点滴棒は、きっと看護師さんたちの内輪言葉。でも笑いました。たしかに「棒」。
『ドグラ・マグラ』。恥ずかしながら、まだ読んでなかったのでした。
この際、長期滞在で暇だから…という軽い気持ちで。
いやはや、これは凄い作品ですね。
「祭文」や心霊現象など、民俗学的にも重要。
今朝、起きたときに「ここはどこだ」「この左手についてるのは何?」と一瞬思ってしまいました。さすがに「自分はだれなのか」の疑問はなかった(笑)
長期滞在の始まり。
火曜日。本日より入院ライフが始まりました。
病室も思っていた以上に広くて、静か。
窓際なので、外の街路樹も眺められます。
お昼ご飯を食べて、持参のコーヒー飲みながら、読書。
午後から、いろんな検査やら薬についての説明とか。水分を増やして、尿を多くするための「水」の点滴とか。これをつけると、病人気分がアップしますね。
昼ごはんも、けっこう美味しかった。
夕食は、ふたつのメニューから選ぶことができるようです。
読んでいるのは、夢野久作『ドグラ・マグラ』創元社文庫。
病室で読むのにふさわしい(笑)
肝心の放射線治療というのは、明日からスタートします。
ということで、長期滞在の始まり。
写真は、病室ではありません。 府庁旧本館の喫茶室です。