防衛本能 | 斎藤英喜の 「ぶらぶら日記」

防衛本能

京都もようやく梅雨入り、したとか。

病室から見える釜座通りも、傘をさしてる、さしていない人が見えます。

 

それにしても、お腹はすいて、夜中にはクウクウ鳴ったりするのに、

食べ物が食べられない、というのは、なんというこの世の不条理…。

 

どうやら、そろそろ鼻からチューブを通して胃袋に栄養を入れる、

ということになりそうです。

 

妻から教えてもらって、NHK+で、佐野史郎さんのインタビュー番組見ました。

 

彼は、血液のがん「多発性骨髄腫」で、ほんとうに生死の間をさまよったとか。

でもがんの告知や体温が40度を超える苦しみのときも「俳優」としての目で自分を見ていた。そしてそれは「防衛本能」であった、というのが、とても示唆的でした。

 

僕の場合、なによりも本の校正の仕事に意識を向ける、というのが「防衛本能」として働きましたね。それとつねにネットで外とのつながりを維持したこと。

 

ところで津野史郎といえば、僕にとっては、ラブクラフト好きとして、まえから「親近感」をもってました。彼が演じた、ラブクラフトの『インスマスを覆う影』を日本を舞台にしてドラマ化、超マニアックの作品が秀逸。

それと『ダークサイドミステリー』では、ラブクラフトを演じてましたね。

 

そしてなによりも「松江」が出身であること。

「出雲」の神話世界が、少年時代の経験とつながっているのだとか。

ついでにほぼ同年代。

 

という感じで、こんなことをつらつらと書くのも、僕の「防衛本能」ですね(笑)

 

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写真は、昨年のいまごろ、家のベランダから見える、美しい夏空。

 

散歩から戻って、熱いシャワーをあび、ベランダで涼しい夕風に吹かれながら、

冷たいビールを飲む…、というひとときが、いかに大切な時間であったか。

あと少しの辛抱ですね。