斎藤英喜の 「ぶらぶら日記」 -11ページ目

この夏は高知に行きましょう!ムーの不思議に挑む夏

入院先からの宣伝です。

高知県立文学館で、こんな展示と企画があります。

 

 

高知県立文学館で「創刊45周年記念 ムー展~謎と不思議に挑む夏~」開催! 

ご当地ミステリーやムーの歴史が大集合(2024.7.6-9.16)

 

 

 

 

「不思議の夜明けが、土佐から始まる」

のコピーが決まってますね。

 

  ムー展のチラシ_page-0001

 

さらに会期中の8月4日に、『ムー』の三上編集長のトークイベントに、

なんと斎藤が飛入り対談することになりました。

たぶん二度とないイベントです。ぜひぜひご参加よろしくお願いします。

 

また前日の3日には、高知県歴史民俗資料館でも、「陰陽師といざなぎ流」というテーマの講演を予定しています(詳しくは、後日、お知らせします)。

 

 

 

 

ダブルイベントで、この夏は高知に行きましょう!!

 

 

 

③歴史民俗資料館とのクロスイベント  

三上編集長トーク+斎藤英喜先生飛び入り対談!

 

月刊ムー編集長・三上丈晴氏と、陰陽道・いざなぎ流・呪術研究者である斎藤英喜先生(佛教大学教授)による、世界の不思議をテーマにしたトークショーを開催します

 

8月4日(日) 14時~16時

場所: 高知県立高知追手前高等学校芸術ホール

定員: 定員500名

 

参加方法: 当選はがき ※企画展の観覧には別途観覧券が必要(高校生以下無料)

 

申込方法: 往復はがきでの申込(〆切 7月8日(月)まで/当日消印有効) 応募者多数の場合は抽選となります。

 

参加ご希望の方は、往復はがきに ①住所 ②氏名(2名まで) ③年齢 ④電話番号 ⑤三上編集長もしくは斎藤先生に聞いてみたいこと を記入のうえ下記までご応募ください。

〒780-0850 高知市丸ノ内1-1-20 高知県立文学館 ムーイベント係

 

 

 

 

 

 

 

 

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ということで、なにがなんでも八月までには「完全復帰」していなければならない、と。

写真は、物部の風景です。

 

 

増補 いざなぎ流 祭文と儀礼 (法蔵館文庫)

 

 

 

 

『神道・天皇・大嘗祭』三校の追い込み

本日から「抗がん剤投与」の第二回戦が始まりました。

薬を流すための「水」の点滴棒も。

 

ということで、放射線治療と抗がん剤のダブル攻撃ですが、副作用もダブルで(笑)

 

午後、妻が着替えとカップスープとかヨーグルトとかを持ってきてくれました。

点滴棒を連れて、院内のコンビニ・カフェへ。しばし雑談。

ここは「院内」なので、点滴棒を連れてきても、ぜんぜん違和感はないのでした。

 

病室での時間は、このところ人文書院の『神道・天皇・大嘗祭』の三校の追い込み。

これがあるおかげで気分も高揚してきます。

         

それにしても、この本の三校を「病室」で行うなんて、執筆中は夢にも思いませんでしたね。いろいろな意味で、僕にとっての大切な一冊となりました。

 

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写真は釜座通りの面した旧家の門前の花たち。和の紫陽花とか。

紫陽花は雨の濡れた風情もいいですが、六月の陽光のなかも美しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

地域医療連携

火曜日。

午前中に「耳鼻科」の主任先生の診察があります。

二週間まえの鼻の奥と、現在の写真を見比べて、

こんなにきれいになっていますと証明してくれました。

 

こういうとき、僕の主治医の先生は、主任の横でおとなしく聞いている。

なので、この主任を、勝手に「指導教員の先生」と呼んでいます(笑)

 

それにしても放射線治療の効果はすごいですね。

でも、効果が表れると「副作用」も本格化する。

口の中が火傷状態になって、食事が一苦労です。塗り薬でなんとかサポート。

放射線治療の、まさしく「両義性」ですね(笑)

 

ところで僕の病名は「上咽頭がん」という、珍しいものですが、じつは、あの澁澤龍彦は「下咽頭がん」でした。これは最近読んだ磯崎純一『龍彦親王航海記』で知りました。

彼の場合は、「下」なので切除できたのですが、ともかく発見があまりに遅すぎた。

これは最初に通っていた町医者さんが、さっさと大きな病院での精密検査を勧めていれば、こんなにひどくなるまえに治療できたのかしれませんね。

 

僕の場合、近所の耳鼻科の先生が、即座に大病院につないでくれて、精密検査をしてもらえたので、なんとか、いまのところ治ります、という状態になりました。

もちろん、澁澤のときに比べて、圧倒的に進歩した医療技術も大きいでしょう。

 

しかし近所の耳鼻科が、専門病院にリンクしているというのは大きな、一番重要な進歩だと思います。

 

澁澤の場合も、もっとはやく専門病院に行っていれば、さらなる創作活動が展開できたはずです…。

ということで、「咽頭がん」をめぐる文学史的エピソード。

 

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写真は、このところご無沙汰している僕の書斎の机回り。

折口信夫全集が積みあがっているのは、評伝選『折口信夫』を書いていたときですね。

なんか懐かしい風景…。