Surf’s-Up -8ページ目

Surf’s-Up

音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

更新ペースが落ちまくっていますが


音楽はちゃんと聴いています。


最近すっかりはまっているのが、安いボックス・セット。


有名なのはワーナーの5枚組シリーズ。だいたい2,500円くらい。


たとえば、自分、Aztec CameraはStrayまでは持っていたけど


ドリームランド、フレストーニアも入って2,500円だったら、


ダブって持っていても良いかなって思って買いました。


そんな調子で1枚単価だとかなり安くなってしまう分、手を出しやすくなってるような気がします。



そして、最近は種類もかなり豊富。


店頭では、ヴァン・ヘイレンやイーグルスが結構並んでいます。


イーグルスなんか、初期のアルバムは持っていないのでちょっと魅力的。



そんな中、最近買ったのがこれ。


Everything But The Girl (Original Album Series)/Warner Bros UK
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最近よく「EDEN」を聴いていました。元々自分が持っていたのは「EDEN」「The Language Of Life」の2枚。


昔はそれほどはまらなかったんですが、最近しっくりくるようになってきて休みの日にはよく聴いていました。


で、聞き込んでいくうちにやっぱりほかのアルバムが気になりまして。かぶってもいいやって感じで購入。


自分の持っている古いアルバムと、音が変わらないのはちょい残念ですが、なかなかお得です。


音に関しては、昨年デラックス盤が出たとの情報があるので、本当にはまったら買い直せば良いかなと。



そしてもう一つのセットは

The Jam Classic Album Selection/Universal UK
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これはお得ですよ。まずジャケットがしっかりしてる。


ありがちな紙ペラッペラのやつではなくて、一応LPジャケットのような形になっていて、開きます。


ボートラはないけど、音は結構良いです。この手のボックスセットの中ではかなり音質が良い。


これも、3,000円しないで6枚全部買えますからね。


ベスト盤買うより全然おすすめです。


Beat Surrender入ってないけど。



ネットで探したらかなりありますよ。ありすぎかも。

Hummingbird/Local Natives



¥1,264

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Local Nativesのセカンド。かなり楽しみにしていたセカンドである。


2010年にファーストをリリースした頃は、いわゆるブルックリンのロックシーンが隆盛を誇っていた頃。彼らの存在はそれほど目立ったものではなかったけど、このファーストは聴けば聴くほどじわじわ良くなっていく良いアルバムだった。


ポップやパンクなどをセンス良く組み合わせること自体に目新しさはないが、彼らの場合は雑多な要素をたくさん盛り込んでいるのに、非常に軽やかなものへと昇華させていたように感じた。これはやっぱりセンスが良くないとできないが、その要因の一つは洗練されたビートにあったように思う。しなやかで縦横無尽に展開するドラムワークがかなり鍵となっていたと、そう思っている。


その印象が強い中での第一印象は「あれ、こんな感じだったっけ?」


まず、オープナーのYou And Iに息をのむ。たゆたいながら、しかし力強いギターサウンドに祈りのような歌が折り重なって、緩やかに上り詰めていく。いきなりメランコリア全開。


もっとグルーヴ面で進化をはかっていくのかと思いきや、乾いた叙情性が繊細なサウンドスケープで描かれている。繊細でありながら、線は決して細くなく、むしろ強靱に見える。


前作の流れをくんでいるリズムに遊び感のあるナンバーが驚くほど少ない。リズム面では、2曲目Heavy Feetあたりはブレイクビーツ風であるものの、やはりここでも耳に残るのはギター。時に猥雑さを醸し出したり、時に深きノイズを奏でたりと表情豊かなギターサウンドがこのアルバムの肝になっている。


Sigur Rosかと思うほど壮大なBlack Spot、激情をオリエント風に叩きつけるBreakersなどなど楽曲のスケール感が格段に広がり、それを表現する手段としてギターサウンドへと傾倒していったのだろうか。とにもかくにも、この辺はすごく好み。昨今、なんだかロックシーン自体がややギター離れしていたように感じられていたので。このスケール感の格段の広がりは「大飛躍」と言えるものだ。


ただ、前作のCameraTalkのような緩急のついたナンバーがもう少し聴きたかったというのはある。アルバム全体聴き応えは十分なものの、せっかく持っている「引き出し」を少し空けても良かったように思う。


(01/04/13)





















少し古い話になりますが、




2月のバレンタイン近くにチョコをくれた方がいました。




家が近くではなく、たまたまその時期に体調を崩し、




旭川の病院で検査があったので、会う機会ができました。




そのときは全くバレンタインなんて考えもしなかったのですが




チョコもらったら、やはり嬉しいわけです。そりゃそうでしょ。




で、「3月にまた旭川に来ます」というものだから、




「お返ししなきゃ」と思い、自分もチョコを買いました。








ところが、今現在も全く来る気配がなく、




厳密には旭川に来てたこともあったようなのですが、連絡もなく。




たぶん本人もそんなことを言ったのを忘れているのでしょう。




僕、基本的に存在感が薄いので、そういうことがよくあります(^_^;)




で、チョコにも一応賞味期限があるようで、すっかりその期限近くになってしまいました。




さぁ、どうする?ってことなんですが、皆さんならどうするのでしょう?




今更渡すようなものではないので、食べてしまいますか。








「もったいないから食べよう」とちょっとは思ったのですが、




結局捨てました。




ちょっと高かったので躊躇もあったのですが。




なんとなくそれを食べてしまうのは、自分が卑しいような気がして。




まぁ、この先会うことがあるとすれば、その機会に買えば良いのかなと。








とは言え、ゴミ箱に入ったチョコの箱はいつまでも僕をにらんできます。




リボンは首に巻き付きそうです。




あ、病気じゃないですよ(^_^;)




でも、妙に情けない気持ち。




どんな味がしたのだろう、このチョコ。




買い主とともに賞味期限切れそうってのが可笑しくて。




Bitter Sweet Symphonyにしようかと思いましたが、




こっちの方が気分なので、R.E.M.で











最近は何を言っても、人に真っ向から否定されることが多く


そうなると、ものを言う気力がなくなり


それがいろんな方面に渡ってくるんですね。




そんなわけで、音楽のことを書く気にならない。


音楽が嫌いになったってことではなく。




ただ、心にあるひっかかり、これは案外深刻かもしれない。




音楽の好き嫌い、またはアルバムの好き嫌い、こういうものは誰にでも生じるもの。




自分が良いと思うものを万人が良いと言うわけはない。


千差万別の感じ方があるからこそ面白い。


それはよくわかる。




ただ、たとえ嫌いであっても心血を注いだであろう作品を


簡単に否定する気にはなれない。


その「否定」に対して強烈な違和感を感じる。




それを僕が最初に感じたのが、某音楽雑誌。


あのクロスレビューは、様々な点数があってこそ面白いんだろうけど


あまりセンスの良いものとは思えなかった。




要はマイナスな見方をするってこと自体に僕がなじめないんだと思う。




とはいえ、これまで自分で否定的なレビューを書いたこともある。


そして、そのことを批判され、一時期更新をやめたこともある。




真っ当に批判、否定するのはかなり難しいことだと、僕は思っている。


実際そういう記事を目にすると、どんな作品であれ、げんなりしてしまう。










話が少しずれますが、


最近ポール・マッカートニーをよく聴いている。




ポールのソロ作品は実に興味深い。


リアルタイムではない初期作品を聴くことが多いんだけど


それはみんなが、あまたの評論家たちが言うように


ラフな作りで、「これがあのビートルズだったポールの作品なのか?」


と不満に感じるのもわかる。




それでも、そこには一人でやることの苦悩だとか


リンダとのコラボに活路を見いだそうとか、そういった


迷走があって、それが何とも人間くさい。


その「人間くささ」が僕は好きだ。




呪縛を解き、自由になったはずなのに、


どこか居心地の悪さを感じているような。




でも、人間なんてそんなもんだし、


そういうポールにやけに安心感を感じてしまう。




申し訳ないけど、あがく、もがく、年齢と戦っている姿に


心引かれてしまうのは、悪い趣味なのだろうか?


そして、それを鑑みた評価はいけないのだろうか?




そこが自分にはわからない。


昔はわかっていたような気がするけど。


わからなくなっちゃった。





これはきっと「わかりやすい」という点で、賛否両論になりそうだなぁ。


ザ・ネクスト・デイ デラックス・エディション(完全生産限定盤)/デヴィッド・ボウイ
¥2,800
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個人的には、かなり好きです。


キャリアをうまく相対化しているというか、自分の持っている熟成された「うまみ」と


音楽への枯れないスピリッツが感じられるんですよね。


こういうアルバムって、なんかうれしい。


齢を重ねてもまっすぐな瞳でロックし続けている人は、ほんとうに「ありがたい」存在で。


あの、デヴィット・ボウイもそうだったということが、本当にうれしい。

北海道、ヤバいことになっています。


どれだけ雪が降れば、気が済むんだろうか。


朝、昼、夕方。


1時間、1時間、1時間。


どれだけ雪かきをしても、それをせせら笑うかのように降ってきます。


車がすれ違えるのは、国道のみです。


外に出ない方が良いです。


今回は誰も死なないことを願っています。絶対にあってはならない。

とベタなタイトルですが。




ローゼズファンに怒られそうですが(^_^;)




すっかりよくなりました。




と言っても、水曜日くらいにはもう元気で。




やっと、堂々と外を歩けるようになりました。




それでも、なんだか噂になっていたようで。




「どうしたのかしら、昼間っから家にずっと。自宅謹慎?何か悪いことしたのかしら?しそうだもんねぇ、あの人・・・」




となったかどうかはわかりませんが。




恐るべし、田舎ネットワーク。




今日はその反動でさっきまでスノーボードしていました。




しかし、この5日間の休養は確実に僕の体力を奪っていたようで。




家の中を移動するのもしんどい。




そして林の中を滑走中、尻を強打しました・・・




たぶん、蒙古斑になってんじゃないだろうか。





本当、色褪せないなぁ、この曲。
対音楽(ALBUM+DVD)/中村一義



¥3,800

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中村一義、久々のソロ名義のアルバム。



傑作、100S「世界のフラワーロード」でバンド・グルーヴの高みを極めた感があったので、ここでソロに還ってきたというのは必然の流れのような気がしていた。



しかし、リリースされたのは半年以上前。なんとなく書けずにいたこのアルバムを引っ張り出したのは、ある理由からだった。




このアルバムの構成はベートーベンの交響曲と対になっている。でも、各楽曲が交響曲にインスパイアされたと言うわけではなくて、自分の中にある音楽家の「血」が不思議とベートーベンとリンクしていった、そんな感じだ。



特典のDVDでは中村本人がアルバムの詳細について、実に彼らしく語っている。


これを観てもらえば、こんなレビューは必要ない。まぁそうなんだけど、僕にもちょっとだけ言いたいことを言わせてほしい。



祖父の影響で幼少期から家ではいつもベートーベンが流れていたという中村。生活の、どの風景にもベートーベンがあったわけで、彼の表現者の魂に大きく影響していることは間違いない。しかし、それにしても重くないだろうか、ハードルが高すぎないだろうかと、実際に聴くまではかなり心配だった。



しかし、もう見事に100%中村一義のアルバム。ビートルズライクな楽曲のスケール感はさらに広がり、クラシックの荘厳さを身につけた。それでいて重々しくない。それはどこかしこに挟まれるベートーベンのフレーズがそうさせるのだろう。耳のよく馴染むメロディー、と言う点ではベートーベンは相当にポップだ。そのベートーベンのポップネスとうまく戯れている点が、このアルバムの聞き所だと思う。


そして、これまでのどのアルバムと比べても言葉がシンプルになってきたような印象を受ける。もちろん中村一義的言葉選びのセンスは健在だけど、伝えようとすることが変わってきた分わかりやすくなったように思う。



それは、自分と関わる、自分に入り込んでくる「他者」への想い。



ちゃんと生きたものに、で、ちゃんと死んだものに、

「ありがとう。」を今、言うよ。


「ありがとう。」をありがとう。この歓びを



                          「歓喜のうた」より



その昔、デビュー曲で「僕として僕は行く」と宣言した中村が、こんな形で歓びを表現するとは思わなかったけど、現在はそういう感謝すべきものの中に「僕」が存在しているということを、音楽の長い旅を通して知ることができたのだろう。言葉で理解することは簡単かもしれないが、肌身で知るというのはなかなかできないことだ。そういう足跡が見えるアルバムになったと思う。



さて、最初の方に触れた「ある理由」なのですが、


先日、北海道で暴風雪による残念な事故がありました。


吹雪の中で車が立ち往生し、知人の家を目指して歩き出した父娘。


しかし道を見失ってしまいます。


父親は娘に自分の上着を掛け、風から守るように覆い被さり寒さから守りました。


自分の命と引き替えに。



北国に生きる人間にとって、寒さは命に刃を突きつけてくる「恐怖」です。


そんな状況の中で、愛する者を守るために全てを抛つ。


とても痛ましい事故だけど、そんな風に行動できる人間の強さに、僕は強く揺さぶられました。


そして、このアルバムに「特別曲」として収められている「僕らにできて、したいこと」を思い出しました。



ただ、救われた私が誰かを想う。


圧倒的な力に飲み込まれても。





何かに携わること、忘れないこと、気にかけること、


ずっと想い続けること。


・・・それが私にできること。





あなたを忘れないで。


想いを忘れないで。


僕らは、空を見れば会える。


『忘れない』を忘れずに。


                  「僕らにできて、したいこと」より




みんな、ぜったい、あなたのことを忘れません。



(05/03/13)



リサンドレ/クリストファー・オウエンス



¥2,300

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Girlsから脱退したクリストファー・オウエンスのソロ1st。



実在する女性に向けて作られたというこのアルバム。出会いから別れまでを、アナログなサウンドで綴っている。アイディア自体はかなり前からあったそうだが、ほかのメンバーが乗り気でなく、結果的にソロ作品としてリリースされることになった。



プロデュースはgirlsの2ndでも務めたダグ・ボーム。古い映画のサントラのようなインストナンバーからシームレスにつま弾かれるアコギのアルペジオ。Here We Goなんて大仰なタイトルがついているが、フルートとハーモニカがロマンティシズムを演出している叙情的なナンバーだ。



続くNew York Cityではポップなサキソフォンに乗せて、クリストファーが軽快な歌を聴かせる。かなり新鮮だけど、この開けっぴろげなポップ感に面食らう人もいるんじゃないだろうか。



サウンド的にはアコースティック楽器を主体に、ロマンチックかつフォーキーな世界を作り出しているが、Girls時代よりポップ寄りに広がりを見せたという印象だ。



しかし、「甘さ」よりも奥底に潜んでいる「ほろ苦さ」は以前と全然変わらない。こんな風に愚直なラブソングを綴ることで、魂の安住の地を見つけようとする、ナイーヴであまりにも不器用なその立ち姿も不変だ。



しかし、その反面、不可解な展開が目立つのも正直なところ。たとえば、ちょこちょこ挟まれるリサンドレのテーマは必要だったのか?そのような手法を用いなくても、十分連続性はあると思うし、逆に入ることで意識が拡散されてしまうような気がするのだが。Everywhere You Knewのようなストイックで美しいナンバーの後に、がーんとリサンドレのテーマが入ると聴き手の中に膨らんでいくストーリーの流れが寸断されてしまうのだ。



それと楽曲の完成度はどうだろう?クリストファーの存在感があれば、ある程度個性的な響きをもたらすことはできる。しかし、それを持ってしてもやや弱さが感じられるナンバーもあるような気がするのだが。



魅力的な曲はいくつかあるし、クリストファーの切実さも十分伝わってくるんだけど、単純にアルバムのスタイルが個人的に好みじゃなかったのかもしれない。



★★★☆(04/03/13)



何でブログなんか更新してるのかというと




インフルエンザになってもうた!




予防接種、エアーマスク、まじマスクしてたのに・・・


どうがんばっても、防ぐ方法などないって事です。


それにしても仕事を一週間休まないといけない。


さすがに全然喜べない・・・