Surf’s-Up -7ページ目

Surf’s-Up

音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

久しぶりにレビューをアップしました。


かなり今更感のある、Atoms For Peace、David Bowieでありますが。


今までちょこちょこ書いてはいたものの、自信を持って語る事ができないうちは


世に出すのはやめておこうという気持ちがあって。


しかしながら、自信は一向に持てることがなく。


このままやめてしまうかって思ったんですが、


これだけもがいても、音楽を嫌いになることはなかった。


そんな中で、どうにか浮かび上がってきた言葉を綴るのも、また面白いのでは。


と、最近思えるようになったんです。




ということで、今後また細々と続けていこうかなと、思ってはいます。


まぁ、気分次第です。






ザ・ネクスト・デイ デラックス・エディション(完全生産限定盤)/デヴィッド・ボウイ



¥2,800

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デヴィット・ボウイ、10年ぶりのニューアルバム。すっかり隠居したと思われていた彼であるが、プロデューサーに、盟友トニー・ヴィスコンティを迎えて極秘裏にレコーディングをしてきたのが今作。


名作「Heroes」を塗りつぶしたジャケットもなかなか衝撃的だ。過去を更新して、前へ進むという意味があるらしいが、なぜに「Heroes」なのか。その辺りは、自分にはわからない。


80年代の暗黒時代(昔からのファンにとっては)に、僕は彼の音楽に出会った。Let's Danceのちょい後で、映画によく出ていた頃。当時は小学生で、単純にヒットチャート中心に洋楽を聴いていた自分にとっては「なかなかかっこいい」という印象だけだった。率直に言うと、さほどのめりこまなかったアーティストであった。


それから、徐々にブリティッシュ・ロックよりに志向が変わっていく頃には、ティン・マシーンというバンドを組むようになっていた。日本のお笑い番組にバンドで出演したことを今でも覚えている。すっかり気のいいおじさんみたいな。


そんなネガティブなイメージがガラッと変わったのは、アコギでSpace Oddityをプレイしているのを聴いたとき。曲の構成、悲痛なようで達観した世界。それは今まで体験したことの無いようなものだった。


そこから、過去のアルバムを一通り聴くようになった。今は輸入盤が1000円で買える時代。好きなアルバムは?と聞かれたら、ジギー、ハンキー・ドリー辺りを答えます。


でも、前作、前々作あたりは聴いていない。それはもう、過去の作品がとんでもなく素晴らしいから聞かないでおこうという、勝手な自分内ネガティブ・キャンペーンのせい。


そんな僕の視点でこのアルバムについてちょこっと語ります。


まず、驚いたのがオープニング、The Next Dayのギラギラぶり。フランツ・フェルディナンドの新作?!って感じのダンディズムとグラマラスが同居したようなチューン。情報として「かなりロックしている」というのがあったけど、こういうパーティーライクな方は想像していなかった。


Dirty Boysではえげつないギターと退廃的なサキソフォン。でも、サビのメロディーの拡がり方は実にボウイっぽい。


2ndシングルとなったThe Starsではエッジの効いたギターとダークなエモーションをプンプンにまき散らす。


Love Is Lostを挟んでのWhere Are We Now?この曲は掛け値無しに素晴らしい。ボウイの濡れたヴォーカルが堪能できる。ただ予告通りこの曲はアルバムの中では、かなり異質な存在。


その後Valentine's Day,I'd Rather Be Highのような柔らかなロックチューン、Dancing Out In Spaceのようなダンサブルチューンとわかりやすいメロディーを持った曲が続く。


キャッチー度でいけば、キャリアの中でもかなり高い方だと思う。サウンド的にはシンプルなフォーマットにバリトンサックスやキーボードという、ごく当たり前な感じだし、先鋭的な側面は皆無。イノベイターとしてのボウイはここにはいない。


しかし、個人的には、ここであえて大衆を意識した音を作り上げたことが「すごい」と思っている。結果的には誰も想像し得なかったボウイがやっぱりそこにある。時代の中の音楽であることから逃げない、ロックの「愉快犯」としてのボウイはまだ健在と言うことなのかもしれない。


(19/06/13)



Amok/XL.



¥1,854

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Atoms For Peaceの待望の1st。


トムのソロアルバムThe Eraserをライブで,生音で再現するために作られた Atoms For Peace。フジロックでの圧巻のパフォーマンスは今なお新鮮さを持って心に残っている。あのときのトム・ヨークという「生き物」を僕らは思考が止まったまま、ただただ見守るだけだった。「最高のライブ」という言葉がなんだか陳腐に思えるような、その上を行くような。昨年のRadioheadよりもうえであったと僕は思っている。


オープニング、Before Your Very Eyes...のイントロが始まった瞬間、あの苗場で聞いた感覚がよみがえってきた。血に細胞に深く染みこんでくるような、柔らかなグルーヴ。


一音一音分解したら、無機質的なものばかりなのに、名うてのプレイヤーたちが紡いでいくとそこに魂が宿る。


エレクトロニックもソウルもポリリズムも、トムにかかってしまうと空間の中で自由に跳ね回るようになる。相反しているように見えるものでも、絶妙なバランスでハーモナイズされる。この辺が実に見事。レディオヘッドの作品ももちろんそうだが、Amokはその最高峰に位置する作品だろう。


レイヤーも凝りに凝ったという印象がなく、自分の中に生まれてきたものを素直に配置している感がある。それもまた、Atoms For Peaceという共同体のポテンシャルがなせる技。


サックスの退廃的なループ、滴のような繊細なパーカッションが独特の緊張感を生んでいるIngenue、アフロビートとトムの柔らかな歌がギリギリのところでバランスを保っているようなJudge Jury And Executionerなど、とにかく1曲たりとも聞き流せるものがない。


そして、Stuck Together Piecesから最終曲Amokまでの流れが実に素晴らしい。ひたひたと刻まれるビートが、これほどまでに情感を与えるのかと感服させられる。



(06/03/13)








あまりにも悲しい。




今でも信じられない。




あんなガキ大将みたいななりしてさ。




嘘だろ。




あなたが作った音楽を




ずっと抱きしめていくよ、吉村さん。









聴いた瞬間に、それとわかる音楽がある。


今日の嫌なことを洗い流してくれる、至福の時をもたらす音楽が。


パステルズは、僕にとってそんなバンドだ。


Slow Summits【ボーナストラック2曲、ライナーノーツ、対訳付き】/ザ・パステルズ
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グラスゴーのシーンにはそういうバンドが多いんだけど、


パステルズには、特別な響きがある。


ただただ音楽に誠実であるという、愚直さ。


でもそんな愚直さに、音楽の神様は素晴らしい物を与えてくれるような気がします。


Heavenly Music/細野晴臣
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こちらもそう。


細野さんヴォーカルのアルバムが近年こんなに聴けるとは。


コピーには「この世で聴ける『天国の調べ』」なんてあるけど、


天国の調べ、というよりは


この現実社会に、ちょっとした「ふわり」を与えてくれる音楽です。





今日の持ち合わせで買った2枚です。

何度も何度も繋いだ手が

いつまでも輝けばいいな

何度も何度も交わした言葉はもう

風に消えたまま


決してもう二度と戻らぬ日が

いつまでも輝けばいいな

何度も何度も見上げた背中はもう

前を向いたまま

前を 前を向いたまま



        星野源「生まれ変わり」



交わした言葉、戻らぬ日々


それは確かにあったものだけど、

どんどん遠くに行ってしまうのを

やっぱりどこかで止めようとしてる。


でも、意思や感情をつなぎ止める力も権利も僕にはない。


いっそ忘れてもらうことが、一番楽なのかもしれない。

それとも本当に生まれ変われば良いのか。


できることは、あるがままを受け入れることか。

もう嫌になるほど達した、結論であるけれど。




「さようなら」も「また逢えた」も

出会った意味すらも

空に消える 夜に光る

燃やした日々 河になるよ


     

        星野源「ある車掌」




ベース、キタダマキ




ドラムス 中畑大介




・・・




マジっすか!!!




「生還」って言う意味はそういうことだったのか。




今後のアナウンスはなかったようだし




リスタートしたというわけでもないよう。




今後も、忽然と現れて、爪痕を残していくのだろうか?






とにかく、死ぬほど悶絶しています。




行きたかったなぁ。






1曲目がこれって。





「おわりははじまり」とはこのことですね。









モダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティ/ヴァンパイア・ウィークエンド
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サブ・ヴァーシズ/アクロン/ファミリー
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ザ・メッセンジャー/ジョニー・マー
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モア・ライト デラックス・エディション(初回生産限定盤)/プライマル・スクリーム
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Bankrupt!/Phoenix
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ギャグ/星野源
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最近の自分の不調、スランプを吹き飛ばすべく、爆買い!

ヴァンパイア、ジョニー、星野源だけ聴きました。

特にヴァンパイアはじっくりレビューを書きたいと思う作品です。

この進化をどう表現したら良いのか。

今スランプな自分には、全く適当な言葉が思いつきませんが。

とは言っても、北海道は全く春の気配を感じさせてくれません。




今朝、ニュースを見たら、紋別市は真っ白。




我が町も、ランニング中に白い物がちらついていました。




昔は今頃、普通に桜が咲いていたんですけどね。




今のところ、予兆ゼロです。






5月の頭となると、世間的にはGWで上がってるときですが、




個人的には胸の痛む時期です。




2年前の春にリリースされた、このアルバム。




PINK/曽我部恵一



¥2,500

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この時期に、僕は2つの「喪失」を経験しました。




今、その一つは、遠くの地で、幸せで平穏な愛を得て。




今、もう一つは遠回りし、時には道を失いながらも、今では何事もなかったように、そこにある。





「熱病のような季節」は、案外死ぬまで続くのかもしれない。

すっかり4月も終盤になりました。




仕事が少し変わったせいもあるけど、ネットしてる時間がほとんどないのが現状で、今の自分を発信することがなかなかできません。




仕事から帰ってきて、走って、諸々のことを済ませたら、もうだいたい寝る時間です。音楽を聴くのは寝る前の1時間くらいでしょうか。これは以前に比べたら、時間的には少ないものの、その分集中できて、意外と満足度は高いです。おもしろいものです。




良いアルバムが続々リリースされていますね。James Blake、Low,Suede,この辺をよく聴いています。




で、最近参っているのが、ここのところ、良いことがほとんどないこと




速度超過で捕まったり、数年間かけて育てた、財布の革艶がカップ麺の容器のせいで白く変色してしまったり、宿泊した宿にマウンテンパーカを忘れたり、出場したハーフマラソンでは、なんと車を渡すために途中で止められたり(ありえん・・・)。




そして今、風邪だかインフルエンザだかわからない病気で、半分寝込んでいます。




今年厄年だけど、厄年以上の災難がとにかく降りかかり続ける。




本気でお祓いしようかと悩んでいる今日この頃です。