ライジングサンのことを書こうと思ったら、すっかり1週間たってしまいました。
乱立する国内フェスの中でも、ライジングサンは「別格」に扱われている感があります。
それはフジに続く、フェス黎明期に誕生したオールナイトフェスであるという
パイオニアに対する畏敬の念もあるとは思うんだけど、
今となっては、これだけ魅力に富んだものを、毎年やり続けているという、主催者Wessの努力
そして、参加する側のピースフルな空気が素晴らしいことに尽きるんじゃないかと思います。
サマソニと比べると、そこが顕著に見えてくるんですよね。
ラインナップにしても、ステージごとにコンセプトが明確になっているし、
僕のような40代以上のロックファンにも楽しめるアーティストがたくさん来る。
タイムテーブル上にないアクトが思わず飛び出すこともあるし、
共演、飛び入りがここまで多いのもライジングだけだと思う。
何度か言ってるんだけど、北海道民であることを幸せに感じる瞬間です。
初日は、Bo Ningen,奥田民生、チャボバンド、The Collectorsなどを観ました。
この日のベストアクトはThe Collectors。やっぱりコータローかっこいいっすよ。
ジョニー・マーとは違うけど、ギター・ヒーローですね。
個人的にはToughやってくれたのが嬉しかったなぁ。
あと、ひさしさんが、やたらBlurを引き合いに出していたのが、おかしかったなぁ。
あなた方は、十分Blur以上なんですよ、僕にとっては。
2日目は、白A、レキシ、細野晴臣、ハナレグミ、The Birthday,くるり、ソウルフラワーユニオンなどを。
ロックとは違うけど、白A盛り上がっていました。初めて見る人はみんなびっくりしていましたね。
レキシは昨年はボヘミアン・ガーデンという小さなステージだったのに、今年はレッドスターが満杯になっていました。でもやったの4曲。らしさだけは、変わりません。
細野さんは、良い意味でとっても「おじいさん」でした。
「アゲアゲでも、サゲサゲでもなく、ちゅうぶらりんで」なんて言いながら、
「夏なんです」「スマイル」「悲しみのラッキースター」などを披露していました。
高田連、伊賀航、伊藤大地、ゲストで青葉市子、もう完璧なバンドメンバーですね。
でも、この日のベストアクトはハナレグミ。
一人でアコギのみだったんですが、本当に素晴らしかった。
単純に「うたのちから」なるものを感じました。
こういうのはCDにはないものなんですよね。その場での空気の震えというか、間というか。
全てが音楽になり得るんだなと。