変な男「チラシのテストは小さくテストするんや」
アキオ「小さくですか?」
変な男「いまからスプリットテストというものを教
えてあげよう」
アキオ「スプリットテスト?」
変な男「スプリットとは日本語で分割という意味
だ、分ける広告を分けて出すんや」
アキオ「分ける?どうしてですか?何と何を分け
るんですか?」
変な男「大きく分けて
場所
時間
広告文
を分けて出すんや
俺がお客さんに聞くといったのは
お前たちが考えた
どの広告文がどの地域にいつごろ撒けば効果
が最大限に上がるか
をお客様の来店で教えてもらうわけや
」
アキオ「それがなぜテストになるんですか?」
男は広告の裏に二つのキャッチコピーを書いた
A『敬老の日を祝いたいあなたのお手伝いをしま
す。伝えきれない気持ちをこの日に伝えてください』
B『9月19日敬老の日の晩に渡すプレゼントあなた
はもうお決まりですか?先着8組様だけなら最高の
一日にするお手伝いが出来るのですが・・・。』
変な男「じゃあまずこのキャッチコピーがあるとしよう
か?これお前たちどちらが反応あると思う?」
アキオ「う~んAですかね~なんか優しい感じがしま
す。」
ボブ「Bだろうな~先着がけっこう反応すんじゃない
ですかね~」
変な男「分かれたな~じゃあどちらが反応を取れる
かを教えてあげよう。」
アキオ&ボブ「はい!!」
変な男「・・・」
変な男「・・・」
変な男「わかるわけないやろがこのドアホ!!」
アキオ&ボブ「は?」
変な男「なんで俺がわかるんやお客でもないし、
敬老の日の予定なんかなんもたてとらんのや
ぞ?行く気なんかないわい」
ボブ「てめえ舐めてんのか、客が来ないと思っ
て暇つぶししてんなら帰りやがれ!!」
変な男「怒ったか?そりゃお前らの頭がいか
に硬いかの象徴や。さっきからお客に聞くって
何回もいってうやろうが」
アキオ「これを両方出すってことですか?」
変な男「そのとおり」
アキオ「でもそんなこと広告代理店に頼むと
高くついちゃいますよ!!」
変な男「なあに広告代理店にデザインだけさ
せといたらええんや。こっちの希望通りのデ
ザインでしてもらう。
印刷だけしてもらったら、あとは新聞社に持ち
込みでもええんやからな?そのほうが安くして
くれるしな
それに何もオリコミ広告である必要もない、タ
ウン誌とかフリーペーパーもあるやろう。やつ
らは開いたスペースを埋めるためならけっこ
う値切りも出来る。需要と供給のバランスを
埋めるだけや(笑)」
アキオ「タウン誌2件に載せてもらてどちらの広
告で問い合わせがなったかを計ればいいわけ
ですね。」
変な男「そうやおいボブ君もっといい方法があるぞ。」
ボブ「まじっすかなんですか?」
変な男「おまえ細マッチョに憧れんか?」
ボブ「そりゃ時代は細マッチョですもん、最近飲みす
ぎで腹回りヤバいですから・・・なにが関係あるんす
か?」
変な男「ポスティングや」
ボブ「げっポスティング?」
変な男「そうやお前儲かってないのにオリコミ入れよ
うなんざ10年早い。ポスティングは最高や印刷代だ
けで済むし。運動もできる。その上お客様も増える。
身体は引き締まり、フットワークが軽くなる。
早起きして生活リズムも出来る。
さらに合コンなど無駄な経費はかからない。」
アキオ「おまえやれよ・・・一万枚撒いたら5000円や
るから・・・絶対ほかすんじゃねえぞ」
ボブ「5000円すか?やすくないっすか?」
アキオ「ほなもしそのチラシで来店したら500円つけ
てやろうか」
ボブ「ということは10組来たらプラス5000円で一万
円っすね・・・まあ一回ぐらいならやってあげれなくもな
いけど・・・」
変な男「よし決まりや・・・じゃあチラシはどうする?
印刷屋に頼むか?」
アキオ「そうですね~いっかい山田に聞いてみます」
変な男「自分らで作ったらどうや?」
アキオ「俺たちがですか?」
変な男「そうや、手書きで作るんや」
「まじっすか?そりゃ厳しいですよ」
変な男「心配イランわ俺が教えたるわ(笑)そしたらA4
一枚の白黒でピンクの紙使って裏表印刷やからな
一万もかからんやろ・・・不動産屋にきいてみろ!
輪転機貸してくださいってきいたら。
金払って貸してくれるぞ
ようは内容を伝えればいいわけやからな
ポイントはボチボチ話してあげよう。
」
なにやらようやく前に進みそうなよかんがしてきた二人であった