sunset diary -306ページ目

絵にかいたようなPTA

今日は次男の高校のオリエンテーションだった。

 

子供たちは校舎内をグルグル回って場所の確認をしたり、ホームルームのクラスメイトとの顔合わせ、その間親たちは講堂で校長先生やカウンセラーの先生方との質疑応答に参加した。

 

後半はPTAからのお知らせ。まさしく絵にかいたようなアメリカのPTAのパワフルママたちで、最近見た映画、Bad Momsを思い出して、内心ゲラゲラしちゃった。

 

あの映画は少しデフォルメしてるけど、あたらずしも遠からずでほんとによくできてた。今日のママたち6人も素晴らしい奥様達だった。

 

最近、人もカルチャーもアメリカ全般を斜めで観るようになった自分が悲しいが、今日も感じちゃった。

 

PTAの存在はありがたいと思うし、私ができることはもちろん手を貸すつもりでいるが、PTAにすべてを捧げる気はない。しかも高校だよ?!名だたる進学校ではあるけど公立だよ?国からお金でないの?出ないよなー、アメリカ教育に予算超少ないし。

 

なんか、この国って治安、住居、学校って、すべてつながっていて、結局お金なんだよね。そして競争。知ってはいるけど、今日は「そこんとこよろしく!」って釘さされた感じ。

 

はー、ドイツの学校はこれに比べると実にお気楽だったって思うわ。なんか今日はドッとつかれた。そして、私の考えはどんどん歪んでいく・・・嫌だ~

 

 

おしかったスカパラ

一つ前の記事、Siezenを書いて思い出した事がある。

 

15年ほど前のある時、ドイツの私が住んでいた村からほど近いちょっと大きな街のちょっとヒップなクラブに«東京スカパラダイスオーケストラ»が来た。

 

こういう情報をキャッチするのが早いクラウディアが仕入れてきたネタで、『Schatzi、東京スカパラって知ってる?日本人でスカを演奏するんだって!前評判いいから一緒に行こうよ』って誘われた。知ってる?ってあなた、日本じゃ有名なのよってこっちがびっくりしたくらい。なんでこんな街に来るのって。

 

とにかく、数人でクラブに乗り込んだわけだが、ノッケからそれはもう大騒ぎでドイツ人がノリノリだった。数曲ぶちかまし、私は曲なんか何一つ知らなかったけど、«日本で有名なあの!スカパラだ~» ってうれしくてピョンピョン飛び跳ねて大いに盛り上がっていた。会場がとにかく盛り上がっていたその時!ボーカルの一人が・・・

 

『Haben Sie Spass???』 ‐ よくボーカルがマイクを観客にかざして「ノッてるかーい?」的にするあれ。

 

Siezen、いわゆる敬語で『皆さま楽しんでいらっしゃいますか?』くらいの意味合いでドイツ語を放った。ここで会場、一気に«カクッ»とこけちゃったわ。シラケたわけじゃないけど、とにかくコケた感じ。誰だ~彼らに敬語教えてひと~。それとも自分たちで辞書引いたのか?

 

惜しい!

 

クラブでノリノリだったらHabt ihr Spass?なんだよねー。

※ この場合は二人称Duではなく、複数形親称でihr になるって超面倒なんだけど

 

とにかくみんなでずっこけた一コマだった。

 

あーこれ以上ドイツ語話さないで~って思ったら、ほんとこの一言だけだった。あとは英語でやってた。そして会場はこの一コマを忘れてまたすぐノリノリになる・・・みたいな。

 

スカパラって今も活動しているんだろうか。大人数だったなー、大きなバスで来てたなー、誰だか知らないけど一緒に写真撮ってもらった覚えがあるけど、あの写真どこにあるんだろう・・・ケイタイじゃなかったし・・・

 

 

敬語が話せない

来週から高校だ~うれし~♪とか思っている私だが、じつは毎晩 『次男を本当にあの高校に行かせることにして正解だったのだろうか』って自問している。ほんと毎晩、布団にはいるとコレを思いながら寝入るって感じ。

 

・近所の友達とはまったく接点がない、誰も知り合いがいないところへ行かせる。そんなことまでして行かせる価値がある学校なのだろうか

 

・これから毎日行きも帰りも私とオットの運転になる。朝はラッシュにかちあわないように、事故に巻き込まれないようにって心配が付いて回る。

 

当の本人は相変わらず新しい事にトライする事が好きだし、なんてったって人が大好きだから『知り合いがいないなー』って心配は本人にこれっぽっちもない。むしろ、新しい人と知り合える、ドイツ語も一日起きに喋れるってウキウキしてる。音をあげるとしたら私っぽい。運転が辛いとか愚痴りそう。しっかりしなくちゃ。

 

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この夏、娘や長男が帰ってきた時に皆で話していてふっと次男、ドイツ語の敬語が使えないって今頃気が付いた。

 

ドイツ語には英語のYou に相当する二人称代名詞にSie と Du の二種類がある。Sie は敬語で、Du は友達や家族などとのフランクな会話に使われる親称。英語なら Could you とかWould youなどの丁寧にいう言い回しがあるだけだが、ドイツ語だとそもそも文章の動詞の変化がまるっきり違って、別物の文章が出来あがる。

 

初対面や年上の人対しては、いわゆるSiezen といって、会話はかならずSie から始まり、『Du (フランクな言い方)で会話しませんか?』って、年上や地位の高い方からの申し出があった場合にDu形式に移行されるのが常。例えばお店の人との会話などは、よっぽどお得意さんにでもなって、年齢や立場が上の方っぽい側からのDu で行きましょうってオファーがない場合はずーーーーっと一生Sie で会話がされる。

 

昨今は時代の流れで(英語の影響大)会社でも初対面で«Duzenでいいよね?»って感じで初めの一言からいきなりDuで始まるケースも多いらしいし、オットも最近は明らかに年下であろう相手からの Du での切り出しを多く経験するらしい。

 

昔、私がドイツで死に物狂いで(?)ドイツ語習っていた時は、先生とはどんなに仲が良くても『Sieでの会話力をスムーズにするため』って理由でSieで通し、他の生徒たちとの会話ではDu で行うよう教えられた。動詞の変化が双方まるっきり異なるからほんとに厄介な言語だ。

 

でも、私はこの«今までSiezenで会話していた人からある日突然Duzenにしませんか?とオファーされたとき»の、お近づきになれるのね♪って感覚がとても好きだった。例えば、幼稚園での送り迎えでは軽くSiezenしてたのに、ある日突然 Duにしましょうって言われたり、よく行くパン屋でずーっとSieで対応されていたのに、その人とちょっとの共通点が分かった段階で向こうからDuでもいい?って言われたり、こういうちょっと遠慮した会話の入り方が好きだった。初対面ではとっつきにくい印象のドイツ人だけど、SiezenからDuzenに移行してその警戒心が解けたときのギャップが好きだったりしたものだ。

 

って、話がそれたが、次男がSiezenできないのは、彼がドイツ語を話す相手が今も昔もずーっと知り合いばかりだから。ドイツの子供たちはDuから初め、小学校に上がって先生との会話を通してSiezen を修得していき、だんだんと大人になるにつれて、どこでDuzenにしたらいいのかってタイミングをつかんでいくものであって、アメリカで育った次男には耳にする場もなければ練習する場もないから仕方ないって話。

 

で、試しに昨日の次男とドイツ語教師の対話を聞いていたところ、やっぱり先生からDuzenしてきてるから次男もフツーにDu で返してた。あー先生、Siezenしてほしいなー。じゃないと次男は一生覚えないよ!

 

次男はかなりゆっくりだけど本は読めるので、一応フォームの違いは分かるし、Siezenがまるっきり分からないわけではないが、例えばMōchten Sie etwas trinken?と Magst du was trinken? の違いは耳からでも目からでも違いは分かるが、自分から会話で使ったり書いたりの使い分けはまったく馴れていない。

 

ま、これらができないから学校に行くわけで、いまできなくてもいいんだけどね。しかし、これから気を付けてこれらを習得するのは辛いだろうなーって思ったわけだ。

 

気長にがんばってくれたまえ。

 

 

いよいよハイスクールの始まり

来週から次男のハイスクールが始まる。

 

次男がハイスクール・・・、とうとうというべきか、まだハイスクールなのかと言うべきか。

 

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次男が通っていたミドルスクールはハイスクールともつながってたが、ドイツ語は選択肢になかった。地元の高校も、ドイツ語はオンラインクラスを取るしか手立てがない。(※学校に居ながら教室のPC相手に黙々と授業を受けるかたち)

 

ってことで、高校はドイツ語をしっかり学べるところを選んだ。日本語を捨てているんで、せめてドイツ語だけは彼に残してあげたいってのが理由。

 

わざわざ編入手続きをしたこの高校はドイツ語がちゃんと選択で取れて、ドイツ語検定試験も受けられ、大学にそのままクレジットを持っていける。今年の2月末にはここに編入できることが分かり、3月末には早々と高校の科目登録も済ませていた。

 

と、来週月曜からの新学期に伴い、先日学校からお知らせがあった。

 

『生徒それぞれの教科はオンラインにアップしているので確認してください。ドロップ(教科を落とす)及び、レベル変更以外は認めません。変更願いは新学期初日から2週間以内に行ってください』って内容だった。

 

3月に科目選択した際に、『ドイツ語は初級レベルのIでははく、レベルIIIを取る様にドイツ語のの先生に薦められています。ご考慮下さい』云々のリクエストを出していたのに、スケジュールにはGerman I となっていた。

 

お知らせ通りに『新学期始まってから云々』に従うべきなんだろうけど、新学期になったら二千人の学生がキャンパスに押し寄せるわけだし、その2週間で次男のレベル変更願いがスムーズに行くとは思えない(長男&長女で経験済み)ので、すぐさま学校へ電話してみた。

 

事務所の人曰く、『レベル変更等は新学期が始まってから個々で行う決まりですが、選択科目なので事前に変更が可能かもしれません。直接先生にメールして見て下さい』。ってことで早々にメールし、半信半疑で対応を待っていたところ、忘れたころの昨日、日曜の夜8時ごろに返信が入った。

 

ということで、今日学校へ行ってきた。簡単に筆記のQ&Aをして、ちょっと談話をして終わり。半年前に彼女と直接会って話した時のアドヴァイス通り、German IIIへの変更になった。German IVでもいいが、このクラスになるとJunior&Senior(3,4年生)がほとんどなので、Freshman(1年生)の次男はGerman IIIからのスタートを薦められた。その後、直ぐにカウンセラーの先生へ次男の件をリクエストしてくれて、10分後には私のケイタイに新しい時間割が送られてきた。早い!

 

アメリカの高校は、日本と違ってクラスメイトの年齢が皆同じではない。すべてレベル別のクラス分けだから、1年目はこのクラスって規定がない。よって、4学年=2千人の生徒の時間割はとても複雑で、毎年希望のクラスがすんなり取れるとは限らない。ましてや次男の様に選択科目のレベル変更なんてしたら、必須科目との折り合いが付かなくて『今年はドイツ語は無しで』みたいなオチも想像できる。それじゃこの学校に行く意味がなくなる。

 

よかった、来週のChaosが始まる前にクラス替えができて。公立校だけど、越境入学を受け付ける進学校だからなのか、さすがの対応の速さに驚いた。

 

次男よ、ドイツ語がんばれよ。

 

 

Steal the show

Steal the show、ショーをかっさらう=人の気をさらっちゃうっていう意味だけど、昨日のオリンピック閉会式での日本の演出はまさしく、”たった8分”で閉会式そのものをかっさらってしまった感じ。

 

ロンドンオリンピックの開会&閉会式がけた違いに素晴らしいものだったから、ブラジルのそれはまったく別物として”ながら観戦”していたんだけど、『日本の8分間のショー』があるって聞いていたので、今か今かとそれだけは楽しみにしていた。結果、とってもワクワクして、4年後は絶対に東京にいかなくちゃ!って気にさせられたプレゼンだった。でも、スパーマリオなのね、ピカチュウじゃないのね(笑)

 

全然乗り気じゃなかった次男でさえ、『ママ、ぼく4年後はMormor(私の母=おばあちゃん)のところに行きたい!久しぶりに日本に行きたい!』っていったほど。あの8分間のプレゼンはすばらしかった。

 

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今回のブラジルオリンピックは、メッタメッタに酷評されていた前評判を覆すほどの出来だったと思う。こまごまとしたトラブルもあって完璧ではなかったけど、結局オリンピック開催国は演出にどれだけお金をかけるかでなく、どうやって出場選手を守るかってことが重要なんだって思った。オリンピックの主役は選手なんだから。開催国の利益云々より、スポットライトは出場選手にあてるべきなんだってひしひしと感じた。

 

なのにあのロクテの「ブラジル警察に拳銃を頭に突き付けられた云々」の狂言は、今思うとどれだけブラジル警察を甘く見ていたかっていう話(まだこの話を引きずるのか?)。ブラジル警察だってやるときはやるんだ!って世界にいいアピールが出来たんじゃないかな。

 

それにしても、この2週間強の開催期間、とてもすばらしいものを見せてもらった。スポーツって素晴らしい、人間って素晴らしいって感動した。