あなたが急に息苦しくなって倒れたとします。(別に私でもいいです)
救急車が来て病院に運ばれました。
SPO2(サチュレーション):60%台(健常者は90%後半)、心拍数:140/分
血圧:160/80 意識:傾眠(JCS-10) 頚静脈怒張(+)
心音:奔馬調律(+) 肺:全域で湿性ラ音 腹部:肝腫大(-)
四肢:浮腫(+) CRP:550μg/m
血ガス(吸入酸素濃度0.7):pH:7.40 PaO2:171.1 PaCO2:37.5(torr)
あ。ここで二酸化炭素が飛んでるから呼吸器じゃなくて心臓の病気、と見抜けるんだ、と、打ちながら今気付いた。呼吸器だったらCO2が通常より少ないことは多分ない。(補遺:後で見直したらCO2そんなに少なくないです。が、酸素は多すぎ。ということは酸素化能は悪くない=肺の病変と考えづらい)
昨日、講習を聞きながら某病院の検査体制じゃBNP値(心不全の指標)も取らないし検査して心エコー撮るまで急性心筋梗塞だと気がつかねえんじゃないのか?そんなの緊急で撮ってくれるかなと一緒に行った同僚PTと一緒に心配していたんだがわしが気付くぐらいだから大丈夫だ。それにエコーの前に心電図も取るからそこで気付くよ。
おまけに心リハのPTならBNPがなくても他の症状とCRP550で心筋梗塞だと気付くだろうな。ダメじゃんか、でも気づいて良かったぞ>わしそれに患者さんを見れば急性心筋梗塞は独特なので、わしでもちょとわかる。循環器専門のNドクターもいるし、心臓には超強いナースのN坂さんもいるし、やっぱり大丈夫。
結論としては、多少待っても大学病院には設備の良さがある、てゆっか変な病院だと危ないと言いたかったのだがわしの、いや某病院でも誤診はしないです。
ただし某病院では急性心筋梗塞の治療はできないのでやっぱり専門病院に搬送しなおすことになります、ごめんなさい。
本日の結論:余計な心配というかお世話だ>わし
昨日と同じ経路で某大学病院へ。天気がよくて気持ちいい。
そのせいか、今週ずっと緊張を強いられているせいか、今日はすっごく眠かった。
理解できるので安心してしまうのがいけない。かといって全然わからないときっとまた寝てしまうのは、前回の呼気ガス測定装置の講義の時で経験済みである。・・・はっ、わし実はこの講義わかっていないのかも(汗
午後からはグループワークとそのまとめが中心なので、やや積極的に参加して修了。(中途半端なのは一人で積極的過ぎると同じ班のわしより経験が浅いPTが発言できなくなってしまうからである)
きついローテーションだったが面白かった。
来週は臨床だじょ、と思ったら土曜日からまた出張(といっても自腹な)だった。今度は呼吸器。最近勉強してなかったからやばいのだが、すごい先生なので楽しみ。
らたまいしゅう。
正確には自腹の講習会参加だから(今年の予算は全部使い切っただ)出張とは違うのだが、またボバースの次の日に循環器講習会のコンボである。
今回は金を持っていたので羽田からリムジンバスで帰ったとはいえ、家に着いたのは11時ちょっと過ぎ。そして6時起き。
家の布団なら途中で目が覚めずに寝られた(涙
なぜか帯広では早く寝ても連続3時間で目が覚めてしまうのだった。
電車バスを乗り継ぎ乗り継ぎついた神奈川の某大学病院は、広くてキレイだった。
さすが、学費が高いトコは違うな。(←余計なお世話です)
わしらの大学もキレイに見えるらしいが、古いのをレンガでごまかしてるだけだよ。(←そうだったのか…)
午前中のお医者さんの授業を楽しく聞く。すげえ、わかるってこんなに楽しいことだったのか。前日までの講習会は聞いてもわかってなかったもん(←自分で言ったことながら突っ込めないじゃん)
午後のPTの先生方の授業も理解できるって素晴らしい、と感動でうるうる。
しかあし、心リハは「知識あればセンスはあまりいらない」と思っていたわしのそれは誤解でした、ごめんなさい(へこ
リスクが伴うからこそ、患者様に何が起こっているか見えないところをイメージすること、ラボデータと患者様の様子と心電図を頼りに運動処方をしていくことにはセンスが必要。ボバースが石の中から女神を彫り出す彫刻ならば、心リハはソナーを使って海の中から沈没船を引き揚げるようなものだ。(本当か?)
薬物治療について講義してくださったドクターが「僕は全科目85点で”お前は共通一次のために生まれてきたような男だ”と学校の先生に言われましたが、医学生になって循環器の勉強をしていると、血圧と水分と脈拍と、と全部100点じゃなくても合格点に整えていくのをみて”これは共通一次だ!僕のためにある科だ!」と思われて循環器を専門にされたそうだが、
「循環器治療はアート、文系です」と熱く語られていた。普通心臓は一番構造がシンプルでわかりやすいのだが、そうきたか。ぜひK大学のY教授(隠れ通称鉄壁=飲んでいる時以外は隙が全くないので)と戦わせてみたいドクターである。
医療討論は政治討論よかきっと面白いと思うぞ。たぶん。
午前中二組の治療デモンストレーションがあり、わしらは最後の組だった。
途中からアシスタントインストラクターが入ってわしらの患者様はかーなーり、腹筋を使わせられた。
・・・あの場合はあそこまで追い込まなきゃだめなのか。
それにしてもわしの今回相方だった札幌のPTさんは、センスにあふれた面白い女性で、とても気がつき(そこがセンス、だよなあ)楽しく治療実習ができた。が、デモンストレーションでは
「さすがさんでいさん、美味しいところをを全部もって行きましたね」
というぐらいの爆笑の嵐。
・・・治療に「お笑い」の要素は少しは必要かもしれないが、患者さんを和ませるぐらいあればいいのであって、仲間まで笑かす必要は多分ない、と思う。
かなり昔、大学時代に8連敗してがっくり来ている準硬式野球部の主将を慰めるために、どうやったら勝てるか話し合ってた部員達を思い出した。
キャッチャーをいっそサードにコンバートしよう、という話になり、
「Nの守備は意外性があるからいいよな。絶対取れそうにないライナーを捕ったり、簡単なゴロをはじいたり」
「・・・守備に意外性なんていらねえんだよっ!」と、怒る主将。
いや、ごもっとも。
わしの治療展開にあるのは、意外性というより衝動性、だな。はっはっは。
いや、笑い事じゃないから(汗
そんな訳で修了証をもらった。この程度で修了するのはちょっと恥ずかしいのだけど、こっそり頑張ってみようと小さく決意する今日この頃。
今回のメークアップコースは(化粧じゃなくて、仕上げという意味です)5日なので、最終日には帰る人が大半なもんだから今日は懇親会だ。
朝着替えが終わってロッカーを閉めようとしたら、どういうわけだが扉ごとはずしてしまってすっげくびびった。予想外である。早速「聞いてくださいよ」と仲間に話してみると「さすがさんでいさん、期待は裏切りませんね」
いったいどんな期待をされているのやら。
明日は発表だから、インストラクターに今までの治療経過を見てもらう、がまた美味しいところを全部もっていかれた。しょぼん。
飲み会では今回はほとんど話さなかったコースリーダーの隣になる。
最初のうちはボバースでがんばっているリーダーの後輩たちやうちの病院について心配していろいろ尋ねてくれていたのだが、いつの間にやらわしの話になっていて
「治療だけじゃなくて、もっと大きな意味でのビジョンを持って・・・」
云々と言われ始めたので、確認のために
「せんせー、ひょっとして今私は説教されてます?」
「・・・説教するつもりじゃなかったんだけど説教モードになってきた」
やべ、発火させてしまった。
「さんでいさんも若くないんだから寄り道なんか出来ないんだからさ、」
云々、といろいろ説教された。
師匠感謝してますってば。40過ぎて本当の意味でわしの仕事を心配してくれる人はそうはいない。
もちろん、わしに診られる患者さんを心配されているのですね。
このコースリーダーはわしが1年目に当院に講師に来てくださり治療デモンストレーションをして下さったのだが、その時何もわからないわしですら、治療によって全く効かなかった患者さんの大腿四頭筋を明らかに収縮するようになったのがわかった。すごい衝撃だった。
例えるなら絶対打てそうにない160キロの速球を投げるほうも投げるほうだというのにまぐれじゃなくてぽんぽんホームランしてしまうバッターのような、残り1周しかないのに7人ゴボウ抜きする昔の片平のような・・・
二つ目の例を書いたらもう次が出なくなったのでやめとく。
師匠の言うとおり、すごいボバースを知らない方が幸せだったのかもしれないが、まあもうちっと頑張ってみようと小さく握りこぶしの今日この頃。
大学時代の少林寺拳法部日誌(仮)の言葉を借りてみると、
「今日も暗かった。終わり」
ということになる。この二日は発表がなく、午前は課題のビデオを見て検討会、午後は治療実習と治療デモンストレーション(当然自分らでやるのだ)だったのだが、もう手も足もでない高崎だるま弁当であった。
大丈夫なのかなあ、わしら。てゆっかわし。
ちなみに今回お世話になる患者様は笑顔がとってもキュートなTさん(女性)である。今までのわしならこりゃ筋の発火不足、と筋トレしちまうところだが、どーよ?
前日とうって変わって雨。
前半のコースを終わった後の変化や今後の課題などを討議してすぐにわしらの発表だ。
・・・ずたぼろにやっつけられた(涙
一番大事な「表面に見える現象の理由」が大雑把過ぎだな。
でもビデオだけでなんでそんなにわかるんだよ、師匠。
一般的には理由は細かく突き詰めるべきなのだが、この場合理由を突き詰めるのはむなしいのでやめ。
それにしてもわしってこんなにヤラレキャラだっただろうか。いつからだ。
たぶん受験生の時には既に予備校の先生にやっつけられていた。
たぶん株屋時代は攻撃的な社員のちにもっと攻撃的な派遣社員だったと思うのだが。
どこでぢんせい変わってしまったんだろ。トシなのか?
と、その場では考える暇もないぐらいこてんぱんだったが、夜は早速メンバーの再会を祝って懇親会であった。
いつものとおりいっぱい飲んだ。
前々日にこっそり相方と北海道入りして旭山動物園に行った。
いや、素晴らしいね>旭山
シロクマだけで1時間見ちゃう。待っちゃう。1回目のご飯タイムは混みすぎて入れなかった。シロクマ、ペンギン、アザラシってどこの動物園もいるでしょうよ。でも面白い。確かに面白いから。
というわけで旭川から高速バスで3時間半あまり、峠を越えてはるばる来たぞ帯広。
暑い。
前回もそうだったんだけどとにかく暑い。駅から宿に向かうバスは、日を避けるところがなく冷房もなく風が通ったとてほとんど気休めである。
よろよろしながら宿に入って荷物を片付けていると電話だ。
今回の後半コースはグループで宿題を出されていたのだ。明日発表を控えているのでグループで集まって考えをまとめる。とはいえ、1ヶ月前のことなのであまり覚えていない。(減点1)わしの患者様だったのだが(減点2)良くなってきたら回復期病棟に行ってしまったのでもう細かいことは忘れているのだ。悪いことにせっかく撮ったビデオも機材がないので本番まで確認する術がない。
それでも何とかまとめて明日からの健闘を祈って3人でご飯を食べに行く。
そしてそれは本当に「何とか」に過ぎなかったということを明日知ることになるわしなのであった(涙
終わらないのはヤマトだけ。
某ページですごく衝撃だったことがあったので、貼る。
さんでいの脳内
金の他は何もないの??
・・・酒じゃないんだ。
でわ。
5時頃に1回目を覚ますが、2度寝して起きたのは7時半。
帯広で身についたのんびり生活のため、しゃっきり動けずその癖シャワー浴びたりして、会場についたのはジャストインタイムであった。実習最後だというのにダメダメくんである。
朝から実験で、今日のわしはステート(聴診器)をもって呼吸音聴いて1分呼吸数を読み上げる係だ。
だのに病院にステートを置いてきたので同じ班の人に借りた。
・・・カーディオロジー3
だ!わしなんかセレクト
なのにっ。
呼吸リハでは高いの買え買え言われるが、これは名前の通り、本当に循環器用(弁の逆流音を聴いたりする)じゃないか。
確かに音はよく聴こえたよ、が、咽頭部で呼吸音を確かめていると頚動脈の音がうるさい。実験が終わって礼をいいながらつい、「いいのお持ちですね」と言うと「借り物です」・・・確かに兵庫医科大系以外では普通のPTが持ってるもんじゃねえな。(国際医療福祉大や長崎大でもここまでは求めない、はず)
実験は、心臓リハ以外の施設でも取れる指標を使って運動強度を話し合い決定し、それを実験で検証してみる、という楽しいものであった。実は心疾患のあるひとにこそ実験が必要、ということであり理屈はわかる、が実験機器がないのに重度の患者様を動かすのは勇気がいるな。しかも実際訓練中の心停止を体験したとか言われると。
ところで、突然目の前の人が倒れたら、蘇生Go!
だ。
マジンガーZを知らない人には何のことやらわからんと思うのだが。
とにかく研修は終わり、雨がひどかったが昨日の懇親会で一緒だった女の子に傘に入れてもらい(ありがとう)彼女はツアーで取ったから9時の新幹線だというので申し訳ないが、待たずに一人でとっととビール買って東京へ帰る。
やっと東京だよー(涙
講習会の伝達やら、今週から臨床復帰やらいろいろ考えることはあるのだがとりあえず相方(みかん)と蕎麦屋で乾杯して来週に備えることにする。
今回のにきはこれでおしまい。9月にでもまた書くやもしれませぬ。