書いてはみたものの、アップするには危険だなあというチラ裏にきが続いているが今日はどうかな。
理学療法は細分化しつつあり、内部障害でも呼吸・循環に加えて最近腎臓が加わったばかりだと思っていたら、これからの流行は「がんのリハビリ」のようだ。
従来であれば、がんのリハといえばオペ後機能回復やリンパ浮腫対策とか、終末期の緩和リハが多かったと思うが、オペ前の機能低下予防等、目標も細分化した。がんの治療技術やコンセプトが変わったことへの対応であろう。協会主催のプログラム、他職種も含めてグループ参加できるのはいいが高いなあ。個人参加で払うのは厳しい、ってか一人では参加できないようになってる。
(参照: http://www.japanpt.or.jp/lifelonglearning/jinzai_ikusei/)
わしは前の病院では、超急性期以外の内部障害・中枢・整形と広く関わった。院進学後は循環器リハに絞って掘り下げてきたので、最新リハの循環器リハの傾向はまずまずつかめていると思うが、現状他の部門の最新の知識は手薄になっている。
特に整形リハ。
前の病院では整形外科医は優秀だったので、整形病棟所属ではなかったものの科内の勉強会で何とはなしに最新の傾向は知っていた。それでも「今はこんなことになっているらしいよ!」と、時々驚くような変化を見つけては、班の同僚と騒いでいたりしたのに、3年も現場から離れてしまうと、さすがに危機感を覚えるほど知らないことがある。
多分オペや検査のデバイスの進化によって侵襲が少なくなり、リハの介入タイミングが変わっていることが大きいとは思う。それに伴い人間の手技も進化しているのだろう。靴や素材が変わると競技の記録が伸びたり、体操やフィギュア等の技の難易度が上がるようなもんだ。
中枢のリハは、今のところ神経は再生が困難だから、多分他の部門に比べると一番変化は少ないと思われる。が、再生医療が本格化すると、リハも劇的に変わるだろう。
話はそれるが、わしの昔の専門・株屋の話だが、JGB(日本国債)の受け渡しだってわしが経験してないRTGS(real time gross settlement)になってるし、株は全システム化した時に場立ちいらなくなった時のようにわしがかつてやってた仕事はかなりの部分において機械にとって代わられているのではないかと思う。
・・・リハも再生医療によって、必要なくなる時代が来るのかなあ。
今レベルの科学技術と倫理観ではヒトが死ななくなることはないだろうが、墓石の代わりに例えば脳だけ保存されて夢見続ける時代が来たりして。
・・・メルヘンなんだかオカルトなんだかよくわからんな。
山本弘よりも、津原泰水あたりがその題材で書いたらなんだかものすごいことになりそうだ。
放っておくと話がどんどんそれるので元に戻す。
でね、結論としては、自分がその専門で仕事できたつもりでいても3年も離れるとその専門分野はあっという間に進んでしまう、ということが言いたかった。
現場の人間からすると、老兵は消え去るどころか、余計なこと言うぐらいなら死んでてくれた方がマシ、邪魔だゴルアと言うレベル(苦笑)
やっべえなあ。
バイト入職前の歓送迎会で、事務長がわしについていろいろ盛ってくれたのだが、一緒になって調子に乗って余計なこと言わなくてよかったぜ。
事務長が盛ったのは、わしが整形を経験してなかったからかもしんない。
整形の専門知識ではきっと役に立たない、と現場のPTが不満に思ったりバカにすることを事前に知ってて、別のこういう所で役に立てようと思って採用したんだよ、と周知徹底するために盛ったのかもな・・・技術屋って無能な同業者には厳しいから。(わしもだよ)
今のところ、手持ちの技術で、患者さんからの反応は悪くないようだが(まだ2回しか行ってないけどw。直後の患者さんの反応よりも、同僚の反応や次回も自分に予約を入れてもらえるかどうかで判定)、勉強会行ったり、新しい本買ったりして可及的速やかに知識と技術をアップしないと、だよ。
そんなわけで、自分に金と手間かけてなくて危機感のない技術者は、わしはあまり信用しない。
しかしながら、普段は頑張っているが、学会は祭りだから発表以外は観光してる研究者にかぶれて、気持ちだけ研究者の学生が卒後もその気分が抜けずに、糞のような発表持って遊びに来るPTもいるし、学会や勉強会に参加するだけで勉強した気になっちゃうPT(昔のわし・・・)もいるので、金かけてれば信用できるってもんでもない。
本日の結論:とりあえず、ただのクソBBAPTにならないよう、文句言わずにがんばるお。