こばわ。
今日は久々にCPX(心肺負荷試験)が隙間なく埋まっていたので、検査結果を作るのにいつもより多めの残業(ちなみに通常PTが残業する場合は、大概どこでもサービス残業だと思うよ)であった。
うち1件はAT値は間違いではないが、運動処方としてそのまま成立させてもいいのかを明日医者に相談せにゃならんなあ・・・。と、自分用メモ。
別の1件では異常な心電図波形が出たと言ってボスが途中で検査を打ち切らせた。そして検査後に、新規病変を意味するものではないので心配しすぎなくていい、その理由とこの異常波形の成り立ちは・・・という背景まで懇切丁寧に解説して下さった。こういう時のボスはかっけーな。ボスは「まるで教科書に出てくるようなきれいな異常波形だ」と喜んでいた。喜ぶべきところではないようにも思えるが、気持ちはなんとなくわかる。
誰しもそうであろうが、特に医者は理由が説明できる、つまり「理由が明らかであること」が好きな人種だと見受けられる。
話変わって、今日はわしの皮膚病変の検査結果と組織切除の抜糸に行った。前もって当科の医者と答え合わせをした通り、「原因不明」という結論であった。皮膚科医は検査数値の意味を一つ一つ極めて丁寧に説明してくれたが、
「でも、結局原因はわからなかったんですよね・・・」
とがっかりされていた。
わしとしては、指定難病でなかっただけで満足だ。実際のところ、よくわからん病気なぞなんぼでもあるのだ。わかっている難しい病気より、本人的にはなんだかわからんがまあ治っちゃったね、という方がいい。
が、医者にしてみれば理由がわからないのはすっきりしないし、どうせ診るならば難しい難病の方が嬉しいだろうなww
皮膚科の教授レベルのドクターにも話が通っていたらしく、主治医の診察中に
「あ、あの初診の人?火傷はしてないの?」
と途中参加されてきた。
どうやら普通の湿疹ではわしのような形状にはならないらしく、疑われていた難病ではないとすると火傷しかない、と初めに診てくれた町医者(怪しい見かけだが超有名私立医大出身)もおっしゃっていた。
しかしながら、ここまで広範囲の火傷するなら、髪の毛が燃えていると思わないか?・・・と、言い返せばよかったw
ところで、うちの科のドクターの一人と来たら、わしの発症時から毎日顔を合わせていたはずなのに、今日になって
「どうしたの、それ?」と言ってきた。
彼は論文で強烈に忙しかったので、ひょっとしてわしの顔をちゃんと見てなくて気づいていなかったのかもしれない。経緯を説明すると、
「特殊メイクかと思った」
あのな、どこの世界に特殊メイク、しかもギャルメイクならともかくグロい方向に特殊メイクをして臨床に出る理学療法士がいるのだ。仮にいたとして、誰にどんなメリットがあるのか。・・・と、言い返せばよかったw
彼の場合、論文に集中した挙句わしに気づかなかったことも考えられるが、割とよい人なので先週わしがあまりに科のドクターたちにいじられていたから和ませようと思って冗談を言ったのかもしれない。
が、世の中の多くの医者、特に当院の医者は、あまりそういう無駄な行為はしない。どちらにしても明らかに当院の医師の生態からずれている。よく調べていないが当大学の出身ではないのかも。
うちのボスについてのあれこれを述べるはずだったのだが、長くなったのでまた次の稿にする。
本日の結論:どこの病院にも例外はいる。・・・わしか(がっくり)