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私の名は
一ノ瀬 姫華
(いちのせ ひめか)
私は4階へ誰が入院しているのか、
確かめに行きました
いけないとわかりつつも……
休憩中に4階へ行きました
青井の名札の部屋まで行きました
事前に調べた情報だと
その部屋は4人部屋
女性専用の部屋
4つの名札が貼ってあります
現在は3人の名札があります
左上の名札は左奥のベッド
右上の名札は右奥のベッド
左下の名札は入口入って左のベッド
右下の名札は入口入って右のベッド
青井の名札は右下に貼ってありました
入口入って右のベッドです
女性「はいそうです」
私「……わかりました。担当の者に伝えておきます……」
青井くんは結婚して奥さんがいた……
なのに何でまた私とやり直したの…?
これって不倫だよね……?
何で私に嘘をついたの…?
私はその夜
青井くんに電話した
私『今日4階に用事があって行ったの。
青井って苗字の部屋も行ったの』
青井『えっ?!…そうなんだ!』
私『青井さんって女性と話したの。
旦那がいるって言ってた。
旦那の名前は青井龍って言ってた』
青井『……………』
青井『……今はそれはできないんだ……
ごめん……』
私『じゃあ私たちまた別れるの…?』
青井『う………』
私『とりあえず考えさせて………』
電話を切りました
青井くんとは別れたくない
でもこのまま不倫の関係を続けるのは嫌だ…
何で青井くんは奥さんと別れてくれないのだろう…?
私は一晩悩みましたが
私の一番の願いは青井くんと別れたくないでした
しばらくそのままの関係を続けました
おとなしい私が、
たかだか二十代前半で
離婚と不倫を経験したのです
私は汚い人間でしょうか……?
週末に青井くんと会いました
会える機会も奥さんが退院したら激減するのでしょうか?堂々と会うこともできなくなるのかな…?
………何で?………
私は何か悪いことした?
龍さん教えてよ………
この不快な胸のモヤモヤを
直接青井くんにぶつけました
つづく