Nostalgia(懐古)=「懐かしい」と思わせる価値づけで、商品をPR! | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

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今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

【今週の真似したいPRの切り口 FROM US】



商品購入の決定要因となるものには、どんな要素があるのだろうか?
「価格」「機能」「ブランド名(商品名)」・・・


今回、General Mills(ジェネラルミルズ)社が目を付けたポイントは、
その商品パッケージであり、またパッケージによって消費者が抱く

「nostalgia=懐かしい」だった。


ちなみに、ノスタルジア(nostalgia)の定義は、


①異郷から故郷を懐かしむこと。
 同義語:郷愁(きょうしゅう)・望郷(ぼうきょう)


②過ぎ去った時代を懐かしむこと。
 同義語:懐古(かいこ)・追憶(ついおく)



※General Mills Website
http://www.generalmills.com/




ジェネラルミルズ社は、ミネソタ州ミネアポリス郊外のゴールデンヴァリー
に本社を置く、屈指の食品製造・販売企業。


100以上の商品ブランドをアメリカ全土を中心に展開している。その
主だったブランドは下記の通り。


・Betty Crocker
・Yoplait
・Colombo
・Totinos
・Jeno's
・Pillsbury
・Green Giant
・Old El Paso
・Häagen-Dazs
・Cheerios
・Lucky Charms(シリアル)
・Wanchai Ferry


さて、今回同社では、アメリカの大手小売チェーン「Target」でのみ
限定発売の、レトロパッケージシリアルの販売及びプロモーションを
スタートし、口コミで話題になってきている。


レトロパッケージになったのは、同社のシリアルブランドの主力
5商品。いずれも希望小売価格1箱、$2.75だ。


・Trix
・Honey Nut Cheerios
・Cheerios
・Cinnamon Toast Crunch
・Lucky Charms


ちなみに、どんなレトロパッケージになったかというと、これらの商品が
1980年代に店頭に並んでいたころのものに近いということだ。


たとえば、Lucky Charmsのパッケージを見ると、同商品のキャラクター
である「Leprechaun」が、より古い童話の絵本に出てきそうな図柄で
表現されているのがよくわかる。



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現在同社のこれらシリアルを朝食にとる家庭といえば、20代後半から30代
の親世代とその子供で構成される世帯だ。そして、そんな親世代が、同社の
シリアルを食べて育ったのが、ちょうど1980年代なのである。


そんな彼らに、スーパーの店頭で「懐かしい、この商品!」と懐古させ、
そして購入の決定要因となるように仕向けられているのが、今回の
プロモーションなのである。



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さて、同社にとってレトロパッケージのシリアルを限定販売するのは今年が
初めてではない。実は昨年も同様にレトロパッケージの限定バージョン
を販売し、5箱全てを購入した人には、レトロデザインのTシャツが
プレゼントされるノベルティをつけていた。


では、今年はというと、Atari Flashback 2というゲーム機がプレゼント
されるそうだ。ちなみに今回のノベルティ選定理由について、同社の今回の
プロモーション担当である David Oehler氏は下記のようにコメントしている。



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※Atari Inc. Website
http://www.atari.com/



「多くの人々は、自分たちが子供の頃に得た、楽しいゲームやユニークな
ご褒美、懸賞などを鮮明に覚えています」



つまりは、今回こうして子供心に刻まれて、数年から数十年ののちに、
「懐かしい」と思いだされるようなアイテムを景品としてつけることに
よって、今現在のキャンペーン効果のみならず、将来、彼らが親世代に
なったときに、また「懐かしい」と感じ、そして同商品を購入する・・・
そんなサイクル構築を期待しているのである。


ちなみに、商品パッケージのレトロ化とプロモーションを合わせて実施
する流れは、昨年ごろから活発になってきたといわれている。


2009年には、ペプシコがその主力商品である「Mountain Dew」と「Cola」
のパッケージをレトロデザインに変更。その一連のプロモーション・
キャンペーンを「throwback(逆行)」と名付け、Facebookなどで、消費者
からかれらの「throwback」写真の投稿を求めたりしながら、同キャンペーン
を広めていった。



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同社でももちろんSNSやインフルエンサーを巻き込んで、キャンペーンを
プロモートしている。


たとえば、同社によって選ばれた何名かのカリスマ主婦ブロガーのブログを
読んで、コメント(自身のジェネラルミルズのシリアルとの思い出)を
残した人の中から5名には、先述のゲーム機や今回のレトロパッケージの
シリアル、そしてTシャツ、またターゲットの$10商品券が進呈される
仕組みになっている。


※インフルエンサーのブログ
http://prettypinkmomma.blogspot.com/2010/02/celebrate-general-mills-big-g-cereal.html



「懐かしい」をキーワードに、「過去」「現在」とそして「未来」を
つないだ商品のPR及びブランディングに取り組もうとしている、ジェネラル
ミルズ社。「未来」にどんな「Go to Retro」キャンペーンを行うのか、
楽しみだ。




【今週の目ウロコ度】

 

4ウロコ
  
  「History repeats itself. 」科目

  =歴史は繰り返す



【編集後記】

 

メルマガ読者の皆様、こんにちは。担当の秦泉寺です。

 

「あ、懐かしい!」

 

この感情、確かに消費を促進しますよね。
 一時期、1980年代のコンピレーションアルバムや洋楽アーティストの
 復活コンサートチケットの売れ行きが非常に良かったことがありま
 したが、これも「懐かしい」と思う感情と、「今なら買える(行ける)」 
 という、成長したが故の金銭的な自由度が後押しした結果だったかと
 思います。

 ちなみに、最近私が久しぶりに買った、子供時代によく食べていたアイテム
 があります。それは、明治の「マーブルチョコ」。おまけのシールを、
 意味もなく集めていたな・・・なんて思いだしながら、完食しました。
 みなさんの、そんなアイテム、何がありますか?

 
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