【今週の真似したいPRの切り口 FROM US】
先月2月12日から28日まで、カナダはバンクーバーで開催されていた
冬季オリンピック。
メルマガ読者の皆さまの中にも、寝不足になりながらも観戦や応援に
熱を上げられた方も多いのではないでしょうか?
さて、今回の話題は、そのバンクーバーオリンピック期間中に、スポンサー
としてサポートや広告・メッセージ発信を行いながらブランディング活動を
行った数社の、その成果についてある報告をお届けします。
今回の調査は、全世界で様々なマーケティング・消費者調査を行っている
YouKovが実施した。オリンピック開幕1週間前から終了後の約1ヵ月間に
わたり、アメリカ全土から選ばれた5000人に対してのインタビュー調査を
行ったほか、オンライン上で150万人から得られた回答をもとに報告を
まとめたものだ。
全米の21歳から29歳の成人男女に対して、当該ブランド(企業)に対して、
ポジティブ(肯定的)な評価の+100から、ネガティブ(否定的)な評価
-100までで採点させたもので、オリンピックが始まる前、開幕後1週目、
2週目、閉幕後の4つの時系列でその変化を分析している。
※YouGov Website
http://www.yougov.com/frontpage/home
気になる調査結果は下記の通り。
上記のとおり、ほとんどのスポンサー企業が、オリンピック期間中の
アピールを通じて、プラスの評価を得た結果となっている。
では、そのうちいくつかの企業について、詳細を紹介したい。
・Nike's Winning Streak(ナイキの連勝)
ナイキは前回2006年トリノ冬季オリンピックの折も、実はアルペンスキー
プレーヤーのBode Miller選手にフィーチャーし、オフィシャルスポンサーと
なって広告キャンペーンを展開した。
ちなみに、同選手、実は2002年のソルトレイク五輪では2つの銀メダル、
そして今回のバンクーバーでは、金・銀・銅各1つずつを獲得したのだが、
ナイキがスポンサーだった前回は無冠に終わっている。
とはいえ、前回の五輪でもナイキは効果的なブランディング活動を
行ったとして評価されていたのではあるが・・・。
そんな同社、今回のバンクーバーでは、女子フィギュアスケートで金メダル
を獲得した、韓国の「キムヨナ」選手にフィーチャーしてキャンペーンを
展開してきた。
彼女の金メダル効果もあってか、今回は圧倒的なプラスの評価を得られた
ようである。
※Kim Yuna's Nike Spot
http://www.youtube.com/watch?v=rzWig43FIyc
・Coors 'Canada Pride' Pays Off(クアーズが見せた「カナダの誇り」)
Molson Coors Brewing Company社(クアーズ・クアーズライトの製造・
販売企業)は、今回スーパーボールのスポンサーシップではなく、
バンクーバー五輪のスポンサーになる道を選んだ。
というのも、2005年にカナダのモルソン社とアメリカのビール醸造
メーカーであるクアーズが合併して誕生した同社。今回の狙いは、
「Made From Canada」をスローガンに、「カナダのきれいな水と空気」
で作られた「ビール=クアーズ&クアーズライト」として消費者に
アピールすることだった。
そこである意味「ナショナリズム」を鼓舞する形のキャンペーンを、
通常よりも人々の「愛国心」「国民・国家意識」が高まるオリンピック
を利用して効果的に行ったのである。
※Molspn Coors Brewing Company Website
http://www.molsoncoors.com/
・Samsung Calls the Shots(サムソンが的を得た!)
サムソン社は、今回のオリンピック期間中、同社が新発売したタッチ
スクリーン式の携帯電話端末のプロモーションを、「オリンピック
をこの端末で見よう!」と告知しながら展開した。
また、同時にSNS、Facebook上にもページを作成し、そこでは
スノーボードハーフパイプの銀メダリストとなったHannah Teter選手
が自身の功績について投稿していたこともあり、大きな話題となった
のである。
※Samsung Website
http://www.samsung.com/
ちなみに、今回の結果で残念ながら好き評価を得られなかったVisa
であるが、実はそのプロモーション内容が悪かったのではなく、
ちょうど2月15日に実施されたクレジットカードの法律改正の
悪影響を受けたと、YouKovでは分析している。
【今週の目ウロコ度】
4ウロコ
「Love makes the world go round. 」科目
=愛は世を動かす
【編集後記】
メルマガ読者の皆様、こんにちは。担当の秦泉寺です。
オリンピックやワールドカップでは、その試合中継などを通して、私たち
も多くのスポンサー企業のロゴや名前、また商品告知などを目にします。
今回の調査報告では、実際にスポンサーシップを務めてブランディング活動
に取り組むことの「費用対効果」が測られたところが面白いと思いました。
企業はある特定の選手をサポートする形をとっていることも多々ありますが、
そういう意味では、今回のNiki=Kim Yunaは大成功だったということです
よね。
個人的には、「ナショナリズム」をキーにブランディング・プロモーション
戦略を実行したモルソン・クアーズに一票というところですが。。。
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