つづき
▼旧約聖書「ユディット記」シリーズ。
降参寸前まで追い込まれたユダヤ人たちは、最後の策として敵将ホロフェルネスの元に美しいユディットを送り込んだ。ユディットは数日ホロフェルネスの相手をし、気が緩んだところで首を斬りおとした場面を描く。
その時、ユディットの心情は?をがかそれぞれが描く。
▲これは勇ましい。「わたしがやらなきゃ、誰がやる?」的な表情ね。
▲これも勇ましいすがたを描く。
これ、右側がユディットなのだが乳が小さく色気がなく、男っぽい。もしかしたら女っぽく見える男娼だった説なのかも。
西洋美術で一番苦手な表情がこの左上を見る表情。おそらく神が関係してるんだと思うのだけど。この上目遣いがキライでさ。最近では、ジャニーズの記者会見で、ジュリー景子が、東山紀之に話をふるときにこの表情していた。
あのすべてを丸投げします。信頼してます。もう私には関係ありません。的な無責任な表情が、めちゃキライなんよね。
酔っぱらったかそっと様子をうかがうユディット。この表情はしたたかでええよな。
▼気が狂ったフアナシリーズ。
1500年代にヨーロッパのスペインあたりにあった国の王室の次女フアナ。政略結婚で、ハプスブルク家の神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世の長男であるブルゴーニュ公フィリップと結婚した。だがフィリップは二重結婚をしてたうえに、浮気者のためフアナは精神を病み始めた。そしてフィリップの死後、フアナの精神は完全に崩壊。
この絵は、フアナの精神が完全に崩壊した瞬間を描く。瞳孔がひらいてるカンジがよく出てる。
これも精神が崩壊したフアナ。自分が生きているのか、死んでいるのかも分からない表情。この表情は日本の怪談っぽさがある。
▲ヤイロの娘。キリストが死者を蘇らせた奇跡を描いた一枚。こういうところから、洗脳がはじまるのだろうね。
▲あれ?わたし死んでなかったっけ?という表情のヤイロの娘。蘇生してすぐの娘はこんな表情せんやろ!とつっこみたい。
▼ルクレティアシリーズ。敵国の男に強姦された自分を恥じ、父と夫ブルータスほか2名を戦場から呼び戻し、復讐を誓わせて、胸に短剣をつきつけて自死した。
▼サムソンとデリ。これも美人局的な罠。ハニートラップですな。
▼鎖をも断ち切る怪力男サムソン。弱点がないがゆえ、ハニートラップをしかけられるのです。
▼やっと最後のテーマである「ジャンヌダルク」。19歳で死んだ少女。
▼この画家ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティが描く女性はだいたい同じ顔してるけど、目が強い。
▼ものすごく不安げ。
▼このジャンルが好き。本格的に戦う決意をする前のいち少女だった姿がイイなと思う。
▼プロパガンダにのアイコンに使われた瞬間、ウソくさくなる。これでこのシリーズは最後。
あぁ、時間かかったー。
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