つづき
▲レオン・マキシム・フェーブル「ランバル公妃マリー・ルイーズの死」
この人は、マリー・アントワネットの側近で、大奥でいうトコロの松島。アントワネット処刑後、民衆によって殺害された。殺さんと腹の虫がおさまらんぐらい、憎まれた人やったんやろうか。
▲ヤクブ・シカネーダ「家の前の殺人」
これは、なんの事件か分からんけど、人が遠巻きにみて助けようとせず、うわさだけしてる姿が、なんかね。素行の悪い女だったのか。
▲ウィリアム・アドルフ・ブグロー「オレステスの悔恨」
オレステスは架空の人物。トロイア戦争をめぐる因果応報を清算する人として描かれているらしい。こっち側に手を出すと、時間がなくなるので、いったんブグローの絵というものを楽しむ。
▲ヤコボ・ヴィニャーリ「ヤエルとシセラ」
イスラエルの民を虐げていたカナンの将軍シセラを殺したケニ人の婦人ヤエル。ヤエルは普通の主婦で、夫であるバラクにシセル暗殺の命がくだった。ヤエラはシセラを自分の天幕に招き入れ眠らせこめかみに釘をうって殺害。これを機に、イスラエルはカナン人の支配から解放されたのだと。だから普通の主婦だったヤエルは英雄と讃えられておるのだそう。
▲バルトロメウス・スブランヘル「シセラを殺すヤエル」
トンカチで殺すって、なんでやろう。眠らせてんなら、命をうけた旦那を呼んで殺させればいいのに。名誉欲か、夫への献身か。
▲テオドール・ヒルデブラント「エドワード四世の息子の殺害」
Bardによると、エドワード五世とリチャード王子は1483年に叔父のリチャード三世に殺害したらしい。こんなに幼い子供を・・・。12歳と10歳。
▲ギュスターヴ・ドレ「パオロとフランチェスカ」
ダンテの『神曲』に登場する悲恋のカップル。フランチェスカは、パオロの兄ジョバンニの妻。要は兄嫁を寝取った男。ジョバンニは怒り狂い二人を殺害。ふたりは地獄の第二圏に堕ち、永遠に風に吹き飛ばされているそうです。そんなに、ヤな罰ではなくない?
▲作者不詳「ディドの死」
ディドは、古代フェニキアの都市国家カルタゴを建国したと伝えられる伝説上の女王。ディドは愛した男が、敵国の男とわかり苦悩し、自らの件で胸を突き刺し自害したのだそう。別ればいいものを・・・。
▽ディドが築いたカルタゴ。
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