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円谷に負けるな?! ネタか本気か『チビセブンファイト』予告映像アップ!

 毎年、エイプリルフールになると円谷プロの公式サイトはアクセス困難になるくらいのネタをかましてくる。
 今年はつながりやすい気もするが、ネタのコンテンツが多過ぎて閉口気味…。

 

 …そんな中…。



 YouTubeにアップした『チビセブンファイト 第一話』の再生回数が500回を超えた。

 これを記念して(?)現在製作中のゆるゆる映像のスポットCMを作り、またまたYouTubeにアップ。

 単なるスタッフの悪ノリなのか、はたまたエイプリルフールのネタなのか?!

 その真相は、まあ、いずれ明らかになることであろう。

監督は叫ぶ! 「同時録音」不能な「同時演出」

 ゆるゆる映像企画のアラ編に入っている。

 まだ撮影が終わっていなかったりCG素材が出来上がっていない部分は、どんな画像が入るかを説明する文字を仮に入れてある。ついでに気づいたことをメモ代わりにテロップ表示。これで他のスタッフにも何をどうすべきかを一緒に考えてもらえる…はず。


 編集作業をしていて非常に気になるのが自分の声である。

 実は、同時録音をやったことが無い。
 8mmフィルムで遊んでいたのは30年前。撮影現場にラジカセを持ち込んだことがあったような無かったような…。
 今のチーム でこれまでに作ったゆるゆる映像もオール・アフレコだったし。

 ゆるゆる撮影現場では、私は一応“監督役”。
 だが、演出らしきことはしない(出来ない)。基本的に役者に任せるタイプである。
 その代わりと言っちゃナンだが、同時録音ではないのを幸いとばかりに撮影をしながら説明をしている声がビデオテープに記録されている。
 しかも、被り物をしている役者に聞こえるように、叫んでいる。

 「そこでキック! パシ~ン! 痛てててて、くっそう! 悔しそうに振り向く!」

 もう、動きや状況の説明、擬音、キャラの心情までを撮影と同時に叫びまくっているのだ。
 同時録音ならぬ同時演出とでも言うべきか。

 
 と・こ・ろ・が!

 今回、一部に現場での同時録音が必要なシーンがあった。
 しかも、やり直しがきかないシーンだった。

 にもかかわらず、いつもの癖で「楽しそうに走っていく! わ~い、わ~い! 」と説明絶叫をかましてしまった。
 いや、私だけではなく、走っている役者を気遣って「転ぶなよ…!」とつぶやく鬼プロデューサー1号の声も入っていたが。

 幸いにしてセリフらしいセリフも無く、口パクを合わせる必要が無いシーンだったので、不必要な音が入っている部分をトリミングして無理矢理映像に合わせることができたが、この叫び癖は今後の課題である。

 …まあ、撮影に入る前にきちんと説明してリハーサルをやれよ、ってところではある。

 しかし、私はとにかく早く撮りたい気持ちが先走る。
 それは限られた撮影時間しか無いから…という理由では無い。自分自身、早く編集して出来上がった映像を観たくてしょうがないのだ。

 先日の撮影では、そのあたりを鬼プロデューサー1号が優秀な助監督に徹して相当フォローしてくれた。
 「次はこういうシーンで、前後がこれだからこういう動きですね」と、絵コンテのチェックをしながらスタッフやキャストに手際良く説明をしてくれたのだ。
 また、「このカットでつながりますかね?」と敢えて疑問をなげかけてくる。これで気が急いている私も一度立ち止まって冷静に考えることになる。「え~っと、カメラがこっちでこう動いてこのカットに行くから…ああ、大丈夫、つながります」と。
 
 自分の叫び癖とともに、反省すべき点を多々認識した撮影だった。
 この反省は次回作に活かせればと思う…って、次回作があるのかな~????

本格的(?)グリーンバック&合成に挑戦

 合成、と言えばグリーンバック撮影である。

 昔はクロマキーはブルーが全盛だった。1964年の『メリー・ポピンズ』ではブルーバック用に“青色粉末M-10-7-1”とプラスティック膠着剤“Q-50-1”を混合してペイントしていたらしい…何のこっちゃよくわからないが。

 勝手な想像だが、必要な素材を背景から抜き出すことが出来れば何色でも良いのではないか。
 実際、合成素材をイエローバックで撮影した特撮作品もあったらしい。
 なお、シルバーバックは成熟した雄のゴリラの特徴である。黙れ。

 とにかく理由はよくわからないが、昨今はグリーンバックなのである。

 映画関連用品の販売サイトを見ると、グリーンバック撮影用の“緑の幕”がン万円という単位で売られている。
 そんな予算は無い。

 以前、試験的にやったグリーンバック撮影では明るい緑色の模造紙を使った。普通に文具屋さんで売っているヤツである。
 しかし、丸めて保管しておくと“丸めクセ”が付いてしまって繰り返しの使用には色々支障がある。

 ベニヤ板などにつや消しグリーンの塗料を塗って作る方法もあるが、ウチにそんな板を保管しておくスペースなど無い。

 で、生地屋さんに行って使えそうな緑の布を探すことにした。
 意外とちょうどよい色って無いもんですな。

 まあ、考えてみたら、あんなに明るいグリーンの服を着るような人も少ないだろう。
 裏地だと良さそうな色のものがあったが、いかんせん薄すぎる。
 また、ほとんどの生地は90cm幅とか広くても110cm幅で売られている。ホントは200cm四方くらいのものが欲しいところだが、残念ながらそんな生地は無かった。

 さすがに、店のスタッフに「グリーンバックで抜きやすそうな布はありませんか?」とは聞けない。
 聞かれた方も困るだろう。

 結局、色々探して110cm幅のものを200cmの長さで購入。ちょっと黄色が強い上に沈んだ色だが、シワになりにくくて撥水加工だというのは使い勝手は良さそうだ。
 さすがに模造紙よりは高いが、これで1300円程度。

 これを壁に貼り付けていざ撮影!

 とても人間の全身は入らないが、腰から上だけだったらギリギリ3人はカバーできた。

studio7の映像実験室-グリーンバック

 こうして撮った映像をAfter EffectsでCG(など)の背景と合成するわけだが。

 現場でも気づいてはいたが、素材となる人物の一部分に思いっきり緑色の部分があった。
 キーをグリーンにするとその緑も抜けてしまう。

 さらに、上記のように買った布がやや黄色が強いもんで、抜き色を布の色に合わせたら黄色まで抜けちゃった。

 や~、難しいですね。

 最終的には、素材のレイヤーをもう一つ作って“人物の緑&黄色の部分だけ”を移動マスクで残すことにした。

 特撮カットとしては、か~な~りぃ~「どーでもいいカット」なのに、8重合成になった。
 データが重くてパソコンの処理にやたらと時間がかかるハメに陥った。


 我々のような素人集団は、プロの現場からダイレクトに学ぶチャンスはまず無い。
 こうやって自分たちの体験によって試行錯誤・紆余曲折を重ねていくしかない。

 それもまた、楽しからずや、なのだが。

特撮の王道?

 YouTubeにアップした『チビセブンファイト 第一話 』の再生回数が400回を超えた。
 まだまだと言えばまだまだだが、我々のゆるゆる映像としては大変な数字である。海外からの訪問もあったので、「巷で話題の」なんてレベルは通り越して既に世界制覇の道を歩んでいる…もっとも海外は1国・1回の再生だけだが。


 そんな中、次回作の撮影が始まっている。
 今回、鬼プロデューサー1号からは「YouTubeへのアップを前提とする」という方針が示された。
 一方で鬼プロデューサー2号からは「今回はイベント連動ではなく、映像単独のプロジェクト」という宣言が出されている。

 …我々は、調子に乗っているぞ(笑)


 調子に乗ったついでに新企画について、スタッフブログ を開設した。
 一応、このアメブロのサイドバーにリンクバナーも貼り付けてある。

 もっとも、このスタッフブログはあくまでシャレである。スタッフ同士が丁々発止やり合っている様子を「演出」した記事をみんなで書いている。
 制作日誌を兼ねて「ホントのこと」も一部書かれてはいるが。

 
 さて。

 我々が作っているゆるゆる映像の特撮カットというのは「あからさまに合成」とか「わざとらしいCG」といった、バレバレ特撮をやることが多い。
 今や、個人レベルの自主制作でも3DCGやデジタル合成なんて全く“売り”にはならないのだが、「こんなしょうもないシーンにわざわざCGIを…」と呆れてもらうこともネタのひとつなので。
 
 だが、今回「特撮だとバレてはいけない特撮カット」が必要になった。
 本来、ごくごくフツーに流して観てもらいたいごくごくフツーのシーンのごくごくフツーのワンカットなのだが、悪天候その他諸条件の関係でアラの方に目が行ってしまう。
 それをデジタルでカバーしようというわけである。
 何と言うか、そのカットを目立たなくするための特撮といった感じ。

 まあまあ、成功したかな。
 次回の撮影の時に、他のスタッフに観てもらって見破れるかどうか…。


 本来、特撮というのは、目立ってはいけないと思っている。
 極端な話、ウルトラマンが光線を放つシーンでも「光線を合成した映像」ではなく「本当に光線を発射しているようにしか見えない映像」を目指さなければならないはずだ。
 フルCG作品やアニメーションは“その世界”で閉じているので、それは別の話になってくる。

 『マトリックス』はバリバリのCGIだが、ワイヤーアクションの「ワイヤーを消す」というのも効果は地味だが大切な特撮である。
 『007』のどの作品だったか失念したが、ジェームズ・ボンドのパンチが明らかに当たっていないことがバレバレのカットがあり、特撮スタッフが「当たっている」ように仕立てたという話を読んだことがある。
 監督が、走ってくるトラックの向きが気に食わないと直させた(左右反転して運転手の位置だけ元に戻してetc.…)のは『ターミネーター2』だったか。メイキングを観ない限り、それが特撮カットだとは誰も気づかないだろう。

 そんな特撮は我々が知らないだけで、実際には沢山あるんだろうなあ。
 

 そんなわけで、今回の「特撮カットに見えない処理」をやって、いっぱしの特撮マンになったような気分に浸っている。

 とは言え、相変わらずの「思いっきり合成だろ!」みたいな特撮カットや、小学生でも気づく「現場特撮」は色々とご用意しております。
 

絵コンテの“コンテ”って…

 意味は知っている。continuityの略…連続とか継続とかいう意味である。

 さて、無事に新映像企画がクランクイン。

 約1ヶ月をかけて私は絵コンテを作ってきた(まだ全部のネタは完成してないが)。

studio7の映像実験室-絵コンテ


 しかも、これまでは撮影の時に「自分が確認するためだけ」みたいな感じで絵コンテを描いてきたのだが、今回はスタッフ全員が「どんなカットをどう撮って、それがどうつながるのか」という情報を共有することになった。自分だけでなく他の人にも伝えるとなると、絵そのものに含めるべき情報量が増える。


 比較してみましょう。

studio7の映像実験室-絵コンテ比較

 ほとんど同じ「チビセブン・パンチ」のカットだが、描写が細かくなっている。

 さらに、以前より(尺も長いが)カット割りが細かかったり、“一連の動き”を説明するためワンカットを何枚かの絵に分けて描いたりしてるもんで、枚数が多くなる。

 いや~、大変だったなあ(って、まだ終わってないってば)。 

 で、概ね絵コンテに従って初回の撮影が無事に終了。

 帰宅してパソコンに素材映像を取り込み、これまた概ね絵コンテに従って編集すれば、ちょちょいのちょいで繋が…らない。

 わ~、何でだ?!


 いや、実は毎回この調子なのだ。

 
 私の絵コンテは、漫画なのである。

 “時間軸”という概念が無い…とまでは言わないが(言いたくないが)、実際に動いている時間が想定されていない。
 本来書き込むべき「何秒」とか「何コマ(フレーム)」とかいう情報も全く書いてないし。

 絵コンテに描かれているのは「やりたいこと」であって「continuity」の要素があまりにも足りない。


 それがわかっているので、撮影直後にザッと編集をしておく。
 さすがに編集作業に入ると具体的に繋がっていない理由やテンポの悪さが見えてくる。撮り足しや撮り直しが必要な素材がそこで初めてわかるのだ。

 
 我々が作っているのは、ゆるゆるでショートなおバカ映像である。
 お見せしたいのは美しい映像でもないし、画期的なイメージでもないし、個性的な絵づくりでもないし、独特の視点でもないし、キャラクターの心情でもない。「ネタ」である。
 その「ネタ」をしっかり見てもらうためには、わかりやすくてオーソドックスな連続性を持ったものに仕上げた方が良いのだ、と思う。テンポも重要かな。

 それを、漫画的表現手法で「面白い絵コンテ」を描こうとしちゃうのが敗因の一つであろう。
 まあね。ギャグで、しかもそれを絵で表現しようとすると、どうしても漫画になっちゃうんだよね。
 加えて、高校時代に描いた16ページの漫画(私にしては長い方である)を見た先輩から「…無茶苦茶コマ運びのテンポが悪いね」と指摘された。

 加えて加えて、我々は脚本を作らない。
 仮面劇(笑)だし、シンクロによる録音もやらないこともあるが、単純に立ち上げスタッフの中に脚本が書ける人間がいないのだ。
 私も脚本は書けない。
 黒澤明監督は「監督になりたかったらシナリオを書け」と言っていたそうだが、そういう意味では私は監督失格である。

 
 今回もまた編集で苦労することは目に見えてるなあ…。