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映像作業追い込み中

 そもそも、我々のゆるゆる映像というのは瞬間芸とか一発芸みたいなものである。
 「噛み締める」とか「味わう」ような作品ではない(でも何度も観てもらいたいので「え?今の、何?」みたいな小ネタを仕込んでいる)。

 その一瞬のために、既に数ヶ月。
 クランクアップから数えても2ヶ月が経とうとしている。

 私のモチベーションが限界に達するのは時間の問題である。
 しかも、他の仕事がいくつか入ってきているので(ありがたい…)、関心がそっちに移行しつつある。そのうちの一つは、場合によって長期的に関わる可能性も無きにしもあらず。


 ゆるゆる映像について、鬼プロデューサーからは「急ぎませんから」という(珍しくw)あたたかいお言葉を賜っているが、私自身が急いでいるのだ。
 そのわりに自らやることを増やしたりしているという矛盾もあるのだが、とにかく頑張って仕上げないとマジでヤバい。

一人も欠けてはいけない!「東京レバーハッツ」

 『チビセブンファイト』の作業に追われてすっかり荒んだ心を癒すために(笑)、ディキシーランドの学生バンド・東京レバーハッツのライブに行った。

 …いや、もう学生バンドじゃ無いんだよな。

 メンバー4人のうち3人が4年生だったので、この春から社会人の仲間入りをしたのだ。

 3月末に、純粋学生バンドとしてのラスト・ライブにも足を運んだのだが、その時に 「卒業しても、絶対に“解散”はしません!」と宣言。
 その言葉どおり5月8日にライブをやります!とのメールをくれた。社会人学生混合バンド初のライブである。行かずばなるまい。


 ボントロがトラだった。って、無理矢理業界っぽく言うなよ。

 その、トロンボーンが会社の研修中で参加ならず、彼らの大学の後輩がエキストラで埋めて(失礼!)いたのだ。


studio7の映像実験室-東京レバーハッツ
▲手ぶれバリバリご容赦…

 この日の演奏はいつもより攻撃的と言うか、パワフルと言うか。
 その感想をサックスに伝えると「そうなんですよ。彼は普段トランペットもやってるんで、“強い”んです。他の楽器もそれに合わせますからね…」との回答。


 オリジナルメンバーのトロンボーンは、どこか考えながら吹いているような印象がある。サックスの“出方”を見計らっているというか…。
 それが饒舌なサックスと堅実なトロンボーンという好対照を生み、バンドの味わいを醸し出している。
 そこに屈託の無い潑溂としたバンジョー(ヴォーカル兼)と、寡黙ながら圧倒的な存在感を示すベースが加わって彼らの音になる。

 
 もちろん、今回のパワフルなトロンボーンも悪くない。
 が、個人的には「東京レバーハッツの音」はもっとソフトなイメージである。


 恐らく、上手なバンドというのは学生であれ社会人であれ他にも沢山あると思う。

 が、「東京レバーハッツ」には“あの4人”でないと絶対に出せない味がある。
 ライブのたびに「あ、またお会いしましたね」と(言葉には出さずとも)挨拶を交わし合う常連のお客さんが何人もいるが、その人たちも“あの4人”の味に惹かれたのではないかと思う。

 
 是非、オリジナルメンバーでまたやってほしい。

 あ、でも、最後を「Saints」で締めてくれたのは嬉しかったな。

 ファンとしての目標は、手拍子を完全に(ブレーク部分も含めて)彼らの演奏に合わせること(笑)
 そのためには、君たちの演奏にもっともっと触れないといかんのだよ、私は。

また予告篇

 着々とゆるゆる映像の作業は進んで…いるような気もするし進んでないような気もする。

 連休というものとは善くも悪くも無関係な身なので、毎日が「チビセブンファイト」なんである。

 これを“仕事”と捉えると、この3ヶ月くらいほとんど休み無く働いていることになる。

 また、“修業”と捉えると、同じく休み無く鍛錬を重ねていることになる。

 けど、実際には毎日遊んでいるわけだが。


 どっちにしても一定の段階まで来ると、細かい詰めの作業に入るので目立った進歩って無いんだよな。
 

 それはともかく、性懲りも無くまた予告篇をYouTubeにアップしました。
 どうぞごひいきにm(__)m
 

エンディングが全てのはじまりで、終わり

 まあ、紆余曲折を経て方針が決まったエンドロール用の映像。

 そもそも、鬼プロデューサー1号・ケイパパさんのプライベートイベントで私がオープニング映像とエンドロール用映像を作り、それに鬼プロデューサー2号・チビセブンさん&怪獣お面師にしてアクターでもあるマック&シュンカナさんによるライブ(アドリブのヒーロショー)コーナーが合体したのが現在に至っている。
 私に限って言えば、このエンドロールが一連のチビセブンファイトのプロジェクトに関わるきっかけであった。

 チビセブンさんのプライベートイベントでは、エンドロールの映像のためにわざわざ横浜ロケをしたばかりか、相当特撮カットに力を入れた。

 チビセブンファイト本編は(基本的に)特撮カットに馴染まないテイストなので、私が大好きな特撮をやれるのがエンドロール映像であるということもあって、「エンドロール命!」なんである。


 さて、今回。

  主要シークエンスに相当(VFXを含めた)ネタを注ぎ込んだせいか、エンドロールの企画が後回しになっていた。
 その主要な部分のアラ編チェックの段階でやっと具体的にエンドロールネタについての具体的な打ち合わせが開催されるという後手々々状態。しかも、どう考えても(少なくとも今の我々には)無理な映像を鬼プロデューサーの2人はイメージしていた。

 で、代替案というか折衷案をある程度作り込んだ映像の現物という形で示してOKをもらったのである。

 しかし、エンドロール命の私としては、例え折衷案であっても手を抜くわけにはいかない。

 他のメンバーに見せた仮のエンドロールはあくまで「こんな感じで」というイメージを伝えるためのものであり、映像そのものも音楽も相当アバウトである。

 文字ネタは多少抑え気味にして、「絵」をメインに作る本格的作業に入っている。

 前述のように、以前はエンドロールのためだけの撮影をしたりもしたが、今回は新たにそのための撮影スケジュールを組む余裕も無さそうだし、手持ちのビデオテープ素材から使えそうな部分をピックアップ。

 BGMの展開とエンドロールに記載される文字などと音楽をシンクロさせなければならないし、「絵」で見せたいというプロデューサーの意向も(申し訳程度だが)取り入れなければならない。

 NGを含む本編カメラで撮った素材や、メイキング用カメラによる素材を厳選して構成。
 それだけではイメージとして弱いのである程度の加工もしている。

 エンドロールが難しいのは、キャストやスタッフのクレジットも読んでほしいし、映像も観てほしいし、音楽も聞いてほしいという、欲張りな映像だということ…。このバランスは素人にはなかなか難しく、毎回毎回実験である。

 この作業がまたけっこう面白いのでハマっちゃうのが逆に問題で、恐らく時間や手間がけっこうかかりそうな気配。


 実は、かなり強い圧力(笑)で、「当然DVD特典用にメイキング映像も編集せよ」と言われている。

 が、今回ばかりはその余裕が無いような気がする。
 早々にこのプロジェクトを終えて、“次”に進まないと、大袈裟でなく私の人生設計が大きく狂っちゃうのだ。


 はっきり言っちゃおう。

 本編ならいざ知らず、メイキング映像の編集で人生を棒に振る気は、無い。

この映像チームは、厳しい。

 鬼プロデューサーたちから「あんなイメージが欲しい」と言われていたシークエンスがあった。

 その「あんなイメージ」ってのがひどく難しい。
 不可能では無いが、相応の機材(主に照明)をレンタルしたりとか地域のフィルムコミッションの協力を得るなどしてイメージに合った場所を借りて撮影しないと…そんな予算も無いし、機材をレンタルしたところで、その使い方がよくわからない。

 しかもファンタジックで詩的なストーリー性を持ったイメージを音楽と映像だけで伝えるという、お笑い専門の私には思いっきり不得手な映像である。
 仮に撮影が出来たとして(←無理だと思うが…)、構成や編集、音楽や特殊効果も相当苦労しなければならない。
 この夏にYouTubeにアップしたいという意見は全員一致しているが、我が一人スタッフのスタジオではプロデューサーのイメージに沿って仕上げるには何ヶ月もかかりそうである。

 一応、私は「無理でしょう。それは」と言い続けてきたが、それで許してくれるチームでは無い。「いや、何とかなるでしょ」で片付けられる。その真意は「何とかなる」ではなくて「何とかしろ」という圧力(?)である。

 何でしょう、どうも他のメンバーは、ウチのスタジオ(くどいようだが、スタッフは私一人)に撮影済みの素材映像を集めりゃ自動的に完成映像が出来上がっていると思っているらしい。
 彼らは、カット割りや特殊効果や映像に音楽をつける技術的な部分を把握していないのだ。
 言うなれば、私の作業(特にポストプロダクション作業)に関してはブラックボックス状態である。
 それでいて“見る目”とかセンスは鍛えられているので評価は厳しい。しかも、頑固だったりする。


 いや~、困りましたな。
 下請けの監督役であり、ポスプロ担当でもある身としては厳しい状況である。
 「こんな感じで行きませんか?」と“提案”だけをしても受け付けてもらえそうもない。


 で。


 プロデューサーのイメージを一応汲んだ上で、私が制作可能な全く異なったものを(“案”を示すだけではなく)ある程度の形にまとめて「これでどうだ!」と具体的な映像を作っちゃうのである。
 それを実際に見せて「う~ん、これも悪くないかも」という反応が返ってくればOKの判断が下されたと看做す。

 今回、幸いにして「その方向で良い」と2人のプロデューサーと美術監督からGOサインが出た。


 つまり、こういうことである。
 単なる指示待ちだとか、単純に「無理」と消極的な態度をとるとか、提案をするだけではこのゆるゆる映像チームの中では“使えねェヤツ”になってしまう。
 場合によっては、コンセンサスを得ていないものでも実際にどんどん作っちゃって、その出来上がった(出来上がりつつある)ものを「こんな風にしました!」と先手を打たなければならないのだ。

 これは私だけではない。
 美術監督も「これ、使うかもしれないな~」という造型物をガンガン作っちゃうし、プロデューサーも(映像も出来上がっていないのに)積極的に宣伝をしている。

 
 映像の主旨を汲んだ上で、各自のアイデア&判断で実際に動き、成果物を持ち寄るのが我々の打ち合わせとなる。


 企画力&発想力と先手必勝の行動力、技術…そしてそれをアピールするプレゼン能力。
 これを持っていないと、仲間に入れてもらえない。

 例え遊びであっても…それとも遊びだからこそなのかもしれないが、相当厳しい世界である。
 出来上がる映像はゆるゆるであり、オトナの道楽に過ぎないんだけど。


 この環境というのは、映像云々だけではなく、企画系のあらゆるジャンルに関わるための修業の場とも言える。

 …一応、「ありがたいことだ!」と言っておきましょう(笑)