倒叙ミステリは文章のほうが面白いと勝手に思っている | 揚羽蝶効果(Butterfly Effect)

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倒叙ミステリ、冒頭で犯人や犯行手段が分かるミステリ作品。
「刑事コロンボ」、「古畑任三郎」が有名ですが、個人的には、こういう倒叙ミステリは面白いと思ったことは無い。それは多分映像作品だからかなと勝手に思っています。

そう思うきっかけとなったのは、石持浅海の「君の望む死に方」という本を書店で見つけたことから始まる。
本の帯に、作家大倉崇裕の「再読してなお面白い、一級品のミステリー」と書いてあったから。大倉崇裕の小説「警官倶楽部」が面白かったので、その作者が面白いという小説に興味を持った。
この「君の望む死に方」は、「扉は閉ざされたまま」に続くベストセラーシリーズの第二弾と書かれていたので、「扉は閉ざされたまま」と一緒に購入した。

読み始めたのは、「扉は閉ざされたまま」のほうからである。
そして、倒叙ミステリは文章のほうが面白いのではないかと思うようになった。
「扉はとざされたまま」は、WOWOWでドラマ化されたらしいが、ドラマは観ないほうがいいと思います。俺は観ていないけど、小説を映像化することは、大抵失敗すると思っているから。

この作品には、碓氷優佳という探偵役が出てくる。
ミステリという作品の役割として犯人役と探偵役がいる。
作品においての探偵役なので、碓氷優佳は、探偵でも警察官でもない。
ミステリは好きだが、職業が探偵というキャラクターが事件を解決するというスタイル作品は嫌いである。
現実に探偵が殺人事件を解決できるわけではないし、そういう作品って、大抵ラストに推理ショーをして、犯人はあなただ的なことをする。
こういうパターンが陳腐で現実味が無いので、嫌い。
見た目は子供で頭脳は大人な探偵やじっちゃんの名にかけてという探偵の作品は、陳腐でリアリティが全くないので、基本的に嫌い。

「扉は閉ざされたまま」「君の望む死に方」もリアリティなんてものは皆無だが、陳腐な推理ショーが無い分、まだマシだ。

この作品は好き嫌いがハッキリわかれる小説だと思うが、個人的には読んでいて面白い作品だった。
「扉は閉ざされたまま」は、倒叙三部作の第一作という位置づけでシリーズ化されているらしい。二作目が「君の望む死に方」、さて三作目は、なんというタイトルなんだろう、そして探偵役として、碓氷優佳は三度登場するのだろうか?

三作目も読んでみたいと思っている。

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