家族 -8ページ目

さとくんとやぎ ~第10章~

数か月ほどたつと、こやぎもみんなと一緒に、遊ぶようになって来ました。


まだ 小さいので いつも おかあさんやぎが 側についていました。


きょうは、おっとうたちが 家にいるので 柵の外で、遊んでいいことになりました。


じ-じ-たち3人は 庭で槍を作っていたので 柵を開けっ放しならいいと じ-じ-が言てくれたので 柵の外で 遊べることになったのでした。


ぼくは、うれしくて 4ひきを連れて行こうとすると


おっとうが 大声で

「柵の周りだけだぞ」


「わかった」

と返事をして 行こうとすると


たけに-が

「忘れ物」

と言って いつもの太鼓と棒を持ってきてくれました。


ぼくはうれしくて すっかり忘れていました。


あかちゃんやぎは はじめて外にでます。

うれしそうです。


でも、あとの3びきは いつもと様子が違います。

柵をあけると いつもは 喜んで小走りで飛び出して行くのですが

きょうは こやぎの歩調に、あわせて歩いています。

こやぎを守るように、

こやぎを中心に まわりに3ひきのやぎがいました。


それをみて ぼくは反省しました。

ぼくはやぎたちを守らないといけないのに


3びきのやぎは こやぎが遠くに行こうとすると こやぎのまえにでて戻るようにしていました。


おおきいやぎさんたちは 優しいな-

と感じました。


4ひきのやぎは 柵の周りで のんびりと草を食べ始めました。


ぼくは、それをみていて安心して、ばったを捕ることにしました。

捕ることに 夢中になっていると


「め-め-」

と怖がっている鳴き声が 聞こえてきました。


顔をあげると こやぎの傍までおおかみがきていました。

ぼくは、怖くなって太鼓鳴らさず 目を閉じてしまいました。


そのとき槍が 飛んで来ました。

おおかみに やりがささり その場で倒れてしまいました。


おっとうが 飛んで来ました。 

そして

ぼくを殴りました。


そして 

なにも言わずに おおかみを持って帰っていきました。


ぼくは泣きながら、やぎさんのそばで 

ごめんね ごめんね

 何度もやぎさんたちの頭をなでていました。


いつの間にか やぎさんたちは ぼくのかおをやさしく舌でなでてくれていました。

















さとくんとやぎ ~第9章~

 いつものように、朝やぎさんのところへ行くと おかあさんやぎが 苦しそうに め-め- と鳴いていました

おかあさんやぎの側に、心配そうに2ひきのやぎが、見守っていました。


ぼくは,急いで走って行き おっとうに

「おかあさんやぎが いつもと違う」

と言うと

「ほっとけ」

と言いました。


ぼくは、

「心配だから おかあさんやぎの側にいる」

と言うと


「あそうか」

と言って 狩に行く支度をはじめました。 


おかあさんやぎは、苦しそうに、なんどもなんども

「め-め-」

と泣いていました。


おひさまが、沈みかける頃

 おかあさんやぎのお尻のほうから 水のようなものが流れてきました。


ぼくは、びっくりして、おかあさんやぎは 死んでしまうのではないかと涙が、流れだしました。


それ見ていた おかあさんやぎは、やさしくぼくの涙を 舌でなでてくれました。


それと 同時に、お尻のほうから

かわいいかわいい赤ちゃんの顔が 見えてきました。


おかあさんやぎは、痛いのを我慢して ぼくのことを 心配してくれていたのでした。


そして おかあさんやぎは、一生懸命おなかに力を入れて 頑張っていました。


かわいい赤ちゃんが生まれると3びきとも喜び、やさしく舌で赤ちゃんの体をなめはじめました。

3びきとも 目が輝き幸せそうでした。


ぼくもホッとして うれしくて

みんなに

「やぎのあかちゃんうまれた」

と知らせに行くと


あそう

といっただけで 当たり前だというと顔をしていました。

 

みんなも 喜んでくれると思っていたので、なんとなくがっかりしました。






さとくんとやぎ ~第8章~

いつものように、朝ごはんを食べ終わると おっか-が 

「ゆ-ね-とさと 川へ行って 洗濯してきて」

といいました。

2人とも おっか-の顔を見て

「わかった」といいました。


いつもの 仕事をしてから行くことにしました。

{ゆ-ね-はあとかたずけ ぼくはやぎのせわ、}


洗濯かごと いつものように 棒とたいこをもって でかけました。


川へ着くと 魚をとったり 洗濯をしたり 水遊びをしている人がいました。


ぼくたちは、はじめに 洗濯をいつものようにしました。  

洗濯が 終わると 陽の当たりのいいところへ洗濯ものを干しました。


それから ぼくは,洗濯ものの近くで 遊ぶことにしました。

洗濯物が取られないように

ゆ-ね-は、いつも遊ぶ友達が来ていたので その子たちと遊ぶことになりました。


女の子たちは、みずをかけ合ったり 石ころを拾ったり 川で泳いだりとても楽しそうに、あそんでいました。


ぼくは沢かにをとっていました。

夢中になって、とっていると 洗濯物のことを思い出し 洗濯物のほうへ目をやると様子が変ってなかったので ほっとしていると 

なにげなくゆ-ね-の方をみました。


すると

ゆ-ね-が、お友達に囲まれていました。

おもしろい遊びでもしているのだるうと 思っているとよ 様子がいつもと違うので

よく見ると

 ゆ-ね-の首にしている 貝殻の首飾りを女の子たちが とろうとしていました。


その首飾りは ば-ば-が ゆ-ね-のために 作ってくれ ゆ-ね-は、とても 大事にしていたのでした。


ゆ-ね-は 必死で首飾りを にぎりしめていました。

でも、みんなは お構いなしに取ろうとしていました。

ぼくは いつものことか と思ってみていましたが だんだんと 胸がもやもやとしてきて いつの間にか 大きな声で

    「取ったらダメ」

  叫んでいました。 


みんなは  きょとんとして ぼくの方をみていました。

いつものことをしているのに といった様子でした


そして もう一度 みんなのほうをみて

 「ゆ-ね-の大事な首飾り取らないで」

といいました。

すると 胸のもやもやがなくなってきました。


首飾りを取ろうとしていた子も

 はっと 

きずいたのか とるのをやめました。


ゆ-ね-は、みんなに

「どうぞ」

と言って 

「貸すだけならいいよ」

と言って 首飾りを首から外して みんなに貸しました。


その時 初めて子だもたちは、人のものを取ることは嫌なことなんだということに気がつきました。


みんなの心に、小さな小さな光が 輝き始めてきました。


帰って きょうの出来事を やぎさんたちに 話しました。

すると  

め- とやぎさんたちは 鳴きました

ぼくには よかったね といったように その「め-」がきこえました