さとくんとやぎ ~第16章~
「昨日 休んだところより下るぞ」
おっとうが足をもんでくれたので 少し疲れがとれました。
また 下りだから上りより きつくないぞ と 自分に言い聞かせながら下り始めました。
周りの景色が変わり 高い木がめだってきました。
そして
思っていたこととは違い 下りのほうがきつく感じてきたました。
昨日 休んだ場所を通りすぎ どんどんくだっていくと
「また 枯れ枝などを拾うぞ 木の実もあったらとるぞ」
とおっとうの声が聞こえてきました。
3人で拾いながら 下って行きました。
これは 下りのほうが楽でした。
空が赤くなってきました。
でも休もうとしません。
たけに-に
「まだ休みは」
と小さい声で聞くと
「ここは木が茂りすぎで たき火ができないからまだだぞ」
「え- 」
「どこでも火はつけることはできない。
森が燃えてしまうからな。」
話しながら言っていると かすかに水の流れる音がしてきました。
音がおおきくなってくると 河原が見えてきました。
「もうすぐだぞ」
休める場所に着くころには 周りは薄暗くなっていました。
とても のどが渇いていたので みんなで水を飲んでからたき火がの支度をはじめました。
たき火ができると3人で川へ入り まず足を冷やしはじめました。
そして体をザ-と洗い たき火のそばで拾ってきた木の実を食べ始めました
さとくんとやぎ ~第15章~
おひさまが 顔を出しはじめると目が覚めました。
おっとうとたけに-は、もう起きて出発の用意を始めていました。
周りを見ると 昨日拾ってきた 枯れ枝などがなくなっていました。
「枯れ枝は」
と聞くと
「さとが寝ている間 おっとうと交替で燃やし続けた」
「ェ- どうして」
「獣が 来ることがあるからさ」
「ぼく 手伝わなかった」
「おっとうが 疲れているからそっとしとけ と言ったから」
「わかった」
おっとうのそばに行き
「おっとう 」
と言うと
「今日からは、するんだぞ」
「わかった」
「おひさまが 真上に来ないうちに 聖地に行くぞ 険しいからさと頑張るんだぞ」
いままで こういう言葉をかけてくれたことがなかったので 胸が ギュ-となりうれしくなりました。
そこを後に出発
はじめは 調子よく登っていましたが
自分が 思っていた以上に険しく 足ががくがくと震えだし 聖地に着けるかと 心配になって来ました。
「もうすぐだぞ」
と ぼくの方を向いて おっとうがいいました。
たけに-が 「見えてきたぞ」
頑張るぞ でも 思うように足が上がりません。
槍を杖代わりに 3本足でがんばりました。
おっとうとたけに-との距離が だんだん離れてきました。
遠くのほうで
「石がきれいに 丸く輪になってない 3人が入れるようにするぞ」
「うん」
と聞こえてきました。
ぼくは 気になりヘトヘトニなりながら登って行きました。
やっと着くと お祈りの支度ができていました。
輪の中に入り ぼくが真中で3人とも座り おひさまに向かって手を揚げ そしてゆっくり手と頭を地面につけ この動作を3回繰り返し
そして たけに-とぼくは 頭を地面につけたまま おっとうはあぐらをかいて合掌をして祈りはじめました。
それが終わると ぼくが合掌しながら輪の周りをゆっくりと回り 儀式は終わりました。
ぼくは ほっとして水を飲もうとすると
「ここでは物を口にしてはいけない」
激しい怒鳴り声で おっとうがいいました。
10メ-トルほど下ると木陰がありました。
「休むぞ」
ぼくたちは そこで座って水をのみはじめました。
すると
おっとうがぼくの足をもんでくれました。いままでおっとうはこんなことを してくれたことがなかったので とてもうれしかったです。
言葉で何と言っていいかわかりませんでした。
第14章
おひさまが 真上に来と また出発
川の水を 川の袋に入れて
ジャングルのような森からだんだんと 木が低くなり岩もごつごつとなり険しくなって来ました。
そして
空がだんだんと赤くなってくると 寝る場所を探すことになりました。
平らな場所そして木陰
探しながら 枯れ草や枯れ枝を拾いながら ある程度拾うと つるで束ね 引きずっていくつか持って行きました。
また 食べれそうな 木の実がなっていると採りながら
そうしてるうちに、やっと見つかり おっとうが火を起こしはじめました。
ぼくが、疲れてみていると
「さともしなさい」
「たけに-は」
「枯れ枝をほどき焚火ができるようにしなさい」
たけに-は 慣れているので おっとうが言い始めると同時にしていました。
おっとうとたけに-は たまに狩りで野宿をすることがあるからです。
ぼくもこれからすることになります。
みて いろいろ覚えないといけません。
準備ができたころには、空は星と月の明かりで 周りは見えていました。
おっとうが火をつけ 拾ってきた実を食べ始めました。
ぼくは、とてもお腹がすいていたので、がつがつ食べていると
「明日の分もあるぞ」
「え-」
「食べ物がとれないこともあるんだぞ」
たけに-もおっとうも 同じように すいてるはずなのに 考えてたべていました。
「明日は、昼までに聖地までいくぞ
食べたら 早く休め」
疲れていたので いつのまにか寝てしまいました。