さとくんとやぎ ~第19章~
水源の聖地と大地の聖地は同じところにあります
おひさまが真上になる前に着きました
水源は生きているようで そこからぶくぶくと水が生まれでています
周りには澄み切った色 いままで見たことのないきれいな緑色の苔が生えています
おっとうが水源に向かい座るように言いました
そして手を合わせて祈り始めました
それが終わると
苔に座ってでこをつけて祈り始めました
祈り終わると 聖地の水を革の袋に入れて持って帰りました。
森を抜けたころには 空は赤くなりかけていました
遠くに洞窟が見えてきて みんな急ぎ足になって来ました
洞窟が近くなると 香ばしいにおいが漂ってきました。
おなかがぐ-ぐ-となり始めました
おっとうとたけに-のおなかの音も聞こえてきました
やっと 洞窟につきました。
まっ先に
ぼくはやぎさんたちに報告に行きました
「ぼく頑張っていけたよ
今日から男と認められるんだ」
やぎさんたちは
め-
となきました
「かあさんやぎがいない いつもみんなと一緒なのに 後でまた来るね そのころには戻っているよね
おなかぺこぺこ 御馳走たべてからね 」
と言って みんなが待っている洞窟へ行きました
さとくんとやぎ ~第18章~
目がさめると 朝になっていました
いつもは おひさまが見えるのですが 木が茂りみえませんでした
周りは 薄明るくなっていました
おっとうは 川に入り魚を捕っていました。
たけに-は 川に入ろうとしていました。
ぼくに気がついたのか
「さとも つかまえな 」
とおっとうが呼びました
ぼくもみんなと一緒に 川に入って捕まえました
おっとうとたけに-は ぼくより早く捕まえて 魚を枯れ枝にさして焼き始めました
ぼくも1ぴき捕まえ みんなと一緒やきはじめました
するときょうは、
「これ」
と先に焼けているのをおっとうがくれました
ぼくは ありがたくなり 昨日やぎさんと話していたことを思い出し おっとうにはじめて
「ありがとう」
といいました
おっとうもたけに-も きょとんとしてぼくをみました
「あ・り・が・と・う」
「あ・り・が・と・う」
今まで 自然の太陽や水や大地には 言っていたが 人には使ったことがなかったからです
おっとうはじっと黙って 空を見つめていました
「 この言葉は 簡単に使ってはいけなかったんだ
こまったな
自然の神たちがおこりだしたらどうしょう
恐ろしいことがおこったらどうしょう」
と思っていたら
おっとうは 空を見つめるのをやめ ぼくとたけに-のほうを見て
「ありがとう という言葉はいい言葉だ
自然の神だけでなく 人にも使ってもいいんだな」
とやさしくいいました
ぼくは ほっとして
「かあさんやぎさん おもっていたことが言えたよ」
と心の中でつぶやきました
また 魚をたべはじめました
おっとうは4ひきのうち ぼくに1ぴきくれました
たけに-は3びき自分で取って食べました
食べ終わると
「水源へ行くぞ
そして 今日中に帰るぞ」
後片付けをして そこを後にしました
さとくんとやぎ ~第17章~
お腹も 満腹になりだんだんと眠たくなってきて うとうとすると
きょうは たき火の番をするから寝てはだめと
言い聞かせ寝ないように 顔をたたきはじめると
「たけに-とさとは先に寝なさい」
「ぼく寝たら起きれないから起きている」
「だめだ 明日もあるから 無理するな」
「でも・・・・・」
「起きるまでおこす」
「うん-」
起きれるか心配だったが 寝ることにしました。
どのくらい寝たか 遠くのほうで
「さとさと」
呼ぶ声が聞こえてきました
たけに-が ぼくを起こしていました。
頭が ぼ-っとし目が覚めてくると
「さとの番だぞ」
「あ・・・・たけに- 何か用」
「さと 火の番をするんだぞ
今から枝を入れるから見とけよ」
「わかった」
たけに-のするのを見ていると だんだんと目が覚めてきました。
「火を消すなよ 眠たくなったら おっと-を起こすんだぞ」
といって 変わりました
ぼくは 火を見ながらやぎさんたちのことを思い出し 明日一番に初めての出来事を話そうと 思いながらいろいろなことを思い出していました。
そうだ きのう何もしなくて寝てしまった。
おっとうとたけに-に何ていえばよかったのかな
やぎさんはなんていうかな・・・・・・・・
やぎさんはめ-としか言わないもんな
おっとうに足をもんでもらった時もなにもいえなかった
こういうとき何かいいたい
と思っていたら かあさんやぎがそばにいるような気がして
かあさんやぎがメ-と泣いた気がしました。
いつのまにか かあさんやぎと話しはじめていました
きょう 儀式がおわったんだ
着くまでとてもきつかったけど おっとうとたけに-がいたから頑張れたんだよ
一人では途中であきらめていたかも
やぎさんたちのように ぼくたちも助け合って生きていたんだ
ぼく今まできがつかなかった
ぼくは人は一人で生きているとおもっっていた
め- と聞こえた気がしました
ひとはほしいものは 勝手に取るし
平気で弱い人をいじめるし やぎさんたちのほうがズ-とやさしいと思っていたんだ
それって違っていたような気がしてきた
さとくんは ほかの人より思いやりがあるからそんな気持ちになれるんだよ
ゆうね-がいじめられていた時も だめ といえたし
これからも心を強く持って だめ と言える強い人になってね
いつもそばにいるから
それを聞いて
「ありがとう」
と自然と口から出ました
聖地に行った時 頭をさげながらいっていました。
その時は 意味がわからなかったので後で おっとうに聞いたら
光をくれるから花も木も動物そして人間も生きていられるんだ
だから感謝の気持ちでいっているんだ
と教えてくれました
ありがとう
ていい言葉とおもいながら 枝を入れていると おっとうが起きてきて
「さと 変わるぞ 朝までねてていいぞ」
「これが終わってから寝る」
入れ終わると おっとうの横で寝ました