ぼくのおともだち
はじめて 縁側から外に一人で出たぞ
足が なかなか下につかなかったんだ
後ろを向いて 手をしっかりと床につけて ゆっくり ゆっくり 手を動かしどうにか足が着いたぞ
着いたら こっちのもの
裸足で トコトコ歩いていたら ば-ば-にみつかり
にっこりと 笑うと 靴をはかせてくれた
庭で 遊んだぞ
くろがいたから おっかけた
おおきくて ぼくのからだの2倍はあるぞ
はじめは こわくて 側に来ると
泣いてたんだ
でも そ-とさわってみたんだ
くろ なにもしなかった
でも 大きな声で ほえるんだ
ぼく その声聞くと
怖くて 泣くんだ 側に 必ず 誰かいるんだ
そして しがみつくんだ
くろは やさしいのか わからない
もっともっと あそばないと
ぼくのおともだち
ば-ば-の家で また 留守番
まだ1歳3か月
おかあたん 今月から パ-トをすることになったのだ
きょうは まだ眠たいのに起こされ そのまま 車に乗せられば-ば-の家に直行
朝ごはんは ごはんとなっとうとみそしるとごまふりかけ
おかあたん側にい~て
あ-あ- よかった かあたんが食べさせてくれる
おかあさん 化粧まだしてないから代わって
しかたない がまんしよう![]()
みそしるのなかに ぼくの大好きなかぼちゃがはいってる
いつものように てづかみでたべ~よ
最近 めんどくさくなってきたんだ
スプ-ンやホ-クを持たされるのだ
やった 何も言われなかったぞ
いつものように ごはんも手づかみで食べよ~う
あ・・ば-ば-がスプ-ンの上にごはんをのせている
めんどくさいな またあれで食べるにか
そろそろ はらいっぱいになってきたぞ
いつものように のあとれおに
のこりを手づかみで手を下に
食べてる食べてる いつも のこりものをやるんだ
でも 太るからだめ て
ぼくが やりはじめると片づけはじめるんだ
喜んでいるのにな
ごちそうさま
まだ いえないから手を合わせて首を下に
みんなこれをすると おりこうさん ってにっこり笑って言ってくれるから
ぼく みんなの笑顔大好きだからいつもするんだ
まんまんちゃんするときもするんだ
おおじ-じ- おおば-ば- 喜んでいるといって 笑顔で頭をよしよししてくれるんだ
ば-ば-にほめられたんだ
いつもは ガラス戸をあけようとすると 危ないと言って 怖い顔するんだけど
のあとれおが しっこをするので外に ば-ば-が出したんだ
ば-ば-は 後片付けが忙しく
が外にいることを忘れていたんだ
ぼくが のあがガラス戸をかちゃかちゃして早く家に入れて て言ってたので
可哀そうだから ガラス戸を一生懸命 はじめてあけたんだ
ば-ば-が 側に来たからまた怖い顔で怒られるのかな-と思っていたら
にっこりして ありごとう っていってたのだ
のあとれおがかちゃかちゃしてるときは あけていいこと覚えた
また にっこりしてくれるかな
さとくんとやぎ ~第20章~
洞窟に入ると みんなはぼくがくるのを待っていました。
木のテ-ブルの上には こんがり焼けた肉や木の実などが並べてありました。
お腹がぺこぺこなので もう食べたくてたまりません。
ぼくが座ると おっとうが肉を切り始めました
みんなは木の実や魚をもくもくと食べ始めました
その時ゆ-ねが
「この肉は さとが世話をしていたやぎよ
おいしそおでしょう
じ-じ-とわたしが料理したのよ やぎを殺す時大変だったんだから」
と言いました
ぼくは悲しくなり 何とも言えない気持ちになって来ました
おっとうがみんなに肉を配り始めました
おっとうが 肉を口に入れようとしたとき
「食べないで」
と 目から大粒の涙を流しながらいっていました
みんなは キョトンとしてぼくのほうを見ていました
「何を言っているんだ・・・・
たべるぞ」
とおっとうがいいました
天まで届くほどの大きな声で
だ-め-
と叫びながら目を閉じていました
するとやさしいかあさんやぎの声が聞こえてきました
「さとくん泣かないで
きょうは さとくんの記念になるお祝いの日ですよ
さとくんに食べてもらえて幸せですよ
どんな形であれ命はいつか無くなるものです
他のやぎでなくてよかったと思っています
他のやぎはまだまだ若いから さとくんいろんなことを今までのように お話してあげてください
やぎたちには人を憎んではいけないと言っています
今迄のように さとくんと仲良くすると思います
大きくなって 強くて優しい人になってください
そして いいことと悪いことがはっきり言える人になってください
さとくんそんなに悲しまないで
わたしも生きているときは 花や草それに虫も食べていたのですよ
私を食べて元気をだしてね
みんなは驚き黙って ぼくのほうを見ていました
さとくんの心に光がさし 澄み切った声で
黙って食べないで
大切な命をいただくのだから
い・た・だ・き・ま・す
と言って食べて
それをきいた みんなのこころにも 自然と感謝のきもちがわいてきました
そして感謝をこめて
いただきますと言って食べ始めました
おわり