さとくんとやぎ ~第13章~
みんなは ぼくが来るのを待っていました。
ぼくが座ると いつものように 黙々と食べ始めました。
ぼくは いつもより 早く食べました。
食べ終わると先に外へ出て おっとうとたけに-とぼくの槍の準備を始めました。
そうしているうちに おっとうたちが出てきたので 槍を渡しました。
おっとうが
「行くぞ」
というと 洞くつからみんなが出てきて見送ってくれました。
ぼくは うれしくて小走りで行っていると
「そんなに 急ぐな」
とたけに-が ぼくの肩をたたいていいました。
「後が続かなくなるぞ」
そして
「 忘れ物」
と言って
革の袋を渡しました。
「これ何に使うの」
「水を入れるんだ 水は今から大切なものになるから」
「川で 袋に水を入れるぞ」
だんだんと道は険しくなり 木も見たことのない木が多くなってきました。
いろいろな鳥や虫の鳴き声もきこえてきます。
はじめは めずらしく楽しかったのですが、のどがだんだんと乾いて来ました。
「川はまだ」
「もうすぐ」
でも 歩いても歩いてもなかなか 見えてきません。
本当にあるのか心配になって来ました。
そのとき
たけに-が、木に登り始めました。
なにをしてるんだろうと 上を見ると
大きな実をなげました。
おっとうが 拾ってやりで割ると
中から 水が出てきました
ぼくにおっとうが、
「飲め」
といいました。
そして たけに-は後2つ投げ落とし
3人でそれぞれ飲みました。
中から出てきたのは あまずっぱくとてもおいしかったです。
もっと 飲みたかったのですが、おっとうたちは飲もうとしません。
おっとうが ぼくの様子に気が付き
「先は長い」
といって歩き出しました。
そして 少し行くと 川がありました。
そこで、休むことに なりました。
休む前に、3人で魚を捕ることになりなした。
おっとうとたけに-は すぐ捕まえて食べ始めたのですが、ぼくはなかなかとれません。
いつもなら わけてくれるのですが きょうは知らんふりしています。
ぼくが ほしそうにしていると
「自分でとれ」
と心の中で言い聞かせました。
頑張って頑張ってやっと捕まえることができました。
一口 くちにいれるといままで食べたことのないほど とてもおいしく感じました。
いつもの魚なのですが
おっとうとたけに-は横になって 休んでいました。
ぼくも食べ終わるとそばにいって 休みました。
さとくんとやぎ ~第12章~
朝 起きると おったうが
「朝ごはんを食べたら 行くぞ 」
と言いました。
「やぎの世話は だれがするの」
「ゆ-ね-がする」
「きょうは」
「 さとがしなさい」
それを聞いて すぐ やぎのところへ行きました。
やぎさんたちの水が入っているか確認して 綱を放しました。
そして 今から行くことを話しました。
いつもは 元気に
「め-」
と鳴いてくれるのですが 元気がありませんでした。
ぼくが当分いなくなるから寂しいんだな
と思いながら洞窟へ 戻って行きました
さとくんとやぎ ~第11章~
ぼくも なんとか槍で、魚や小さい動物捕ったりできるようになってきました。
そんなある日 おっとうがぼくに
「そろそろ 大地の神に 大きくなったことを知らせに行こう」
それを聞いたぼくは おっとうの顔をみて
にっこり うなずきました。
うれしくてうれしくて 急いで
そのことをやぎさんたちに 知らせに行きました。
やぎたちは 喜んでくれました。
こやぎは もう大人になっていたのでぼくが、喜んでいることがわかるようになっていました。
ぼくは、高い山へ登って山の神と大地の神に感謝しに行くんだ。
無事に大きくなりましたと
そして これから 男として今から頑張るので見守っていてくださいと
その帰り 水源の神様にも
ぼくは はじめて行くんだ。
たけに-に言わせると とても大変なんだって
険しい道が続くんたって
途中で きつくて 足がもつれそうになるんだって
水が飲みたくて飲みたくて たまらなくなるんだって
水を探すの大変って
槍だけしか持っていかないから
自分で 食べ物を探さないといけないって
ぼくできるかな
へこたれないで最後まで登れるか心配
強い心と忍耐力があれば大丈夫って
もし途中で諦めたら
みんな男とは認めてくれないんだ
がんばれるかな
心強いことがあるんだ
おっとうとたけに-が ぼくのために行ってくれるって
やぎさんたちが頑張ってと言うように
「め- め-」
と鳴きました
でも かあさんやぎの様子がいつもと違いました
いつもは、顔をなめて頑張ってと
「め-」
と いってくれるのに
きょうは「め-」と返事をしただけでした
そして やぎさんたちが何か話を始めだしたので 洞窟へ戻って行きました
洞窟へ入ると じ-じ-が
天気がいい日に行くとよい
とぼくの顔をみていいました
おっとうは このことをぼくがいない時に話したようで みんな喜んでくれていました。
そして いつものように 黙って夕食を食べ始めました。