さとくんとやぎ ~第18章~
目がさめると 朝になっていました
いつもは おひさまが見えるのですが 木が茂りみえませんでした
周りは 薄明るくなっていました
おっとうは 川に入り魚を捕っていました。
たけに-は 川に入ろうとしていました。
ぼくに気がついたのか
「さとも つかまえな 」
とおっとうが呼びました
ぼくもみんなと一緒に 川に入って捕まえました
おっとうとたけに-は ぼくより早く捕まえて 魚を枯れ枝にさして焼き始めました
ぼくも1ぴき捕まえ みんなと一緒やきはじめました
するときょうは、
「これ」
と先に焼けているのをおっとうがくれました
ぼくは ありがたくなり 昨日やぎさんと話していたことを思い出し おっとうにはじめて
「ありがとう」
といいました
おっとうもたけに-も きょとんとしてぼくをみました
「あ・り・が・と・う」
「あ・り・が・と・う」
今まで 自然の太陽や水や大地には 言っていたが 人には使ったことがなかったからです
おっとうはじっと黙って 空を見つめていました
「 この言葉は 簡単に使ってはいけなかったんだ
こまったな
自然の神たちがおこりだしたらどうしょう
恐ろしいことがおこったらどうしょう」
と思っていたら
おっとうは 空を見つめるのをやめ ぼくとたけに-のほうを見て
「ありがとう という言葉はいい言葉だ
自然の神だけでなく 人にも使ってもいいんだな」
とやさしくいいました
ぼくは ほっとして
「かあさんやぎさん おもっていたことが言えたよ」
と心の中でつぶやきました
また 魚をたべはじめました
おっとうは4ひきのうち ぼくに1ぴきくれました
たけに-は3びき自分で取って食べました
食べ終わると
「水源へ行くぞ
そして 今日中に帰るぞ」
後片付けをして そこを後にしました